第XX話 追加公演!!装狂演譜大図鑑

主人公無双物ではありません


前程として全話の閲覧を推奨します



リエ     「この怪文書は本編13話後のアフタートークとなります」


ラン     「ネタバレ、メタ発言やキャラ崩壊に注意してね」




リエ     「最終回?を迎えましたが、未公開設定をまとめて公開。


       というわけで、各装狂演譜の解説をします!!!!」


ラン     「え?ロボ快楽堕ちの話をチャットでしてドン引き


       された後に?」


リエ     「できらぁ!!」


委員長さん  「本編であれだけ喋ってまだ足りないのね」


キキョウ   「リエ殿でござるからなー」




リエ     「話のテンポとかあるのよ。会長さん初登場回のように


       シナリオに組み込んでも問題ない時と、


       最終決戦の嶽炎がくえんとケルベロスの新型の場合じゃ


       話が違ってくるし」


ラン     「この話長くなる?」


リエ     「イエース!!!ので、ロボット描写や、


       より詳しいキャラクター心情に興味がない人は


       続編にあたる魔法少女物でまた会おうね♪」


ラン     「ちなみにタイトルは?」


リエ     「”玩具で世界救った後、異世界転生ついでに女神を


       調理してプラ容器に詰めたチート魔法少女クリエール”」




委員長さん  「名前なっが!!!」


リエ     「なので”なんか名前長いの”って普段言ってるの☆」


ラン     「タイトル濁点ついてるけど大丈夫?」


リエ     「ロボット物じゃないし、新規で見ても大丈夫なように


       戦闘はわかりやすくチートパワーでゴり押すの♪」


ラン     「会長戦で合計8機新型機体出して反省したのね」


リエ     「各機体を入れ替えて戦うってコンセプトは


       好きだけど、文章でやると伝わりにくいと思ったわ」


キキョウ   「なにそのシチュ!!燃えるし萌えるでござる!!」


委員長さん  「ロボット愛が強いのは結構だけど、魔法少女みたいに


       悪いやつぶっ飛ばす!ってわかりやすさも大事ね」






リエ     「てなわけで装狂演譜解説コーナー!!!」


ラン     「じゃあリエの機体からどうぞ」


リエ     「私の機体クリエールフルキャノンサーカス!!


       オーソドックスな人型。


       合計10の砲門とミサイルで圧倒する機体ね」


委員長さん  「気になっていたけどサーカスって要素ないわよね?」


リエ     「太陽系ではミサイルの描写がサーカスのように


       縦横無尽に動いていて、そこから名前を取ったの」


キキョウ   「ミサイルサーカスとか板xサーカスで検索でござる」


リエ     「サブアームによる合計10の砲門は映像映えを意識して」


委員長さん  「わかりやすくていいわね」


リエ     「主人公機体だから特殊なギミック付けて強さに


       説得力持たせたかったけど、結局のところ


       ”数はチカラ。チカラこそパワー”には勝てなかったよ」




リエ     「続いて!クリエール二式ミラースライサー!


       ランの近接攻撃挙動を再現するための機体よ」


委員長さん  「コピー動作を見せることで


       大会時本物が乗ってても気が付かないようにする


       前振りみたいな機体だったわね」


ラン     「その通り!ただあんまり使わなかったのよね」


リエ     「近接2機だとバランスが悪いの。


       正直近接攻撃がうまい人とペア組んだ方が強くなるから


       私とペアを組むメリットがない」


キキョウ   「リエ殿は射撃戦のほうが似合ってるでござる」






リエ     「次はこれ!クリエールアーリータイプフルアーミー!」


キキョウ   「リエ殿の過去の相棒でござるな!!」


リエ     「全身に武器をまとう旧式素体の装狂演譜。


       サブアームの構想がまだなかったから武器を装甲代わりに


       マウントしていたの」


委員長さん  「それって攻撃されたら誘爆するんじゃ?」


リエ     「爆発反応装甲ってやつ。攻撃を受けて爆発するも


       本体は守られるってシステム」


キキョウ   「リエ殿に攻撃が当たる前に拙者が近接で倒すから


       問題なかったでござる」


ラン     「そもそも射撃戦でリエに勝つなら、


       極太ビームで薙ぎ払うぐらいじゃないと♪」




リエ     「次はクリエールウエスタンフルサーカス!!」


ラン     「私の新型ソウテンマルと合体する機体よ」


リエ     「西部劇風な衣装とマフラーが特徴よ」


委員長さん  「腕にでっかい剣と銃が合わさったのついてるけど!!


       ガンマンて小型な銃をクルクルしてしまうイメージ


       じゃなかったかしら?」


リエ     「合体機構のしわ寄せです。刀身は赤いクリアパーツで


       ソウテンマルは緑。合体時剣が合わさり2色の


       大型剣となる。因みに銃は分離してサブアームに付く」


キキョウ   「流石リエ殿、余剰パーツは出さない主義でござる!!」


リエ     「単独でもソウテンマルと連携できるように


       ワイヤーを装備しているの。縦横無尽に戦場を支配する!!」






ラン     「じゃあ、次は私の機体ね。長物を天に掲げて。こほん


       蒼転丸ゥーーーーーーーーーーーーーー」


リエ・キキョウ「うおおおおおおおおおおおお」


委員長さん  「?」


リエ     「怒られるからね、その言い方!」


キキョウ   「3等身ロボな理由がようやくわかったでござる」


ラン     「ソウテンマルフラット。キキョウちゃんの言った通り


       等身が低く、2本の旗とマント、刀を2本装備した


       近接特化の機体よ♪」


リエ     「マントの下に銃や盾を装備するインチキ機体!!」


ラン     「勝つための戦略です。金属製の旗を銃に取り付け


       簡易的なレールガンを作り出す


       ”蒼転寺式電気火縄銃”が特徴ね」


委員長さん  「電気で?火縄銃?」


ラン     「そう、ちょっとツッコミどころがあったほうが


       面白いし、何より声に出した時の疾走感で選んだわ


       ”蒼転寺式電気火縄銃、イグニッション!!”って」


キキョウ   「カッコよさも大事でござるからな」


ラン     「狙撃ポイントを破壊して相手の妨害をするのが目的。


       遠距離射撃は性格的に無理。じっとしてるのが


       嫌いだからね。」


委員長さん  「蒼転寺さんがスナイパーか」よだれぽたぽた


ラン     「スナイパーよりも近接のほうが戦闘ポイント高いし」


リエ     「装狂演譜製作者がポイント重視の戦い方してるなんて」


ラン     「遠距離戦だけで終わったら面白くないもの。


       近接戦でつばぜり合いしてた方が絵になるから


       そちらに比率をあげたの」


キキョウ   「せ、拙者はポイ厨ではござらんよ!」あせあせ


              




ラン     「続いて、ソウテンマルシャープ。


       鳥型のサポートメカが特徴のマイナーチェンジ機体」


委員長さん  「機体に濁点はついてないけど、”プ”って半濁音よ」


リエ・ラン  「忘れてください」サムライ国式土下座ー


キキョウ   「無知は罪でござる。さあ、リエ殿、靴をお舐め」 


ラン     「それは私がやります。


       いえ、やらせてください」はぁはぁ


委員長・リエ 「特別回で性癖晒す暇があったらさっさと解説しなさい!!」


ラン     「ういーっす。あーしのきたいわー」


委員長さん  「真面目にやらないと肉体言語で分からせるわよ」ドン


ラン     「ひぃいいい。真面目にやりますとも!


       フラットとの違いは鳥型のサポートメカが背中に取り付き


       機動力を上げれることよ。ついでに空も飛べる」


リエ     「案外飛んでる機体少ないよね。このゲーム」


ラン     「オート飛行モードなんてあるけど、マニュアルで変態軌道する


       猛者もいるわ。どちらも練習が必要だけど」


キキョウ   「ちなみにケルベロスはホバー走行でござる。決して


       歩く作画が手間という訳ではござらぬよ?」




       




ラン     「次はこの機体です。ソウテンマルハウスキーパー#


       リエさんの機体と合体を目的とした装狂演譜です」


委員長さん  「ああ、美人ね」ヤンデレポーズ


キキョウ   「うわ、でた蒼転寺殿の塩対応モード」


委員長さん  「ねえ、蒼転寺さん?この世で一番大事なものって?」


ラン     「・・・愛ですよ」しゃららん


リエ     「あのランが道徳問題をクリアするなんて!!」


ラン     「リエさんの機体と共通の銃剣2本と、


       ワイヤー連携用に3mm穴が開いているのが特徴です


       特筆すべきはワイヤーの色は赤。リエさんだけでなく


       皆様とのキズナも紡ぎたいのです」


リエ     「ハウスキーパーってメイドさんみたいな意味だよね?」


ラン     「はい、ただ機体名に濁点が入ってしまうため


       ハウスキーパーといたしました」


キキョウ   「ラン殿、目を覚ますでござる!!これはリエ殿の


       子供時代の画像でござる」


ラン     「リエさんとキキョウさんは仲がよろssss


       くぁwせdrftgyふじこlp」


委員長さん  「やめて!!!私の蒼転寺さんが壊れてしまうわ!」


リエ     「ラン大丈夫?」


ラン     「致命傷で済んだ!!」ナイアガラの鼻血






リエ     「よかった。普段通り。次行くよ、私たちの合体機体」


ラン     「よいこのみんなも一緒に叫ぼう!!せーのっ」


ラン・リエ  「蒼い嵐は時の転調、世界創造の最終局面。


       ソウテンクリエール!マエストーソ!!!!」シャキーン


委員長さん  「なんか効果音ついた!今絶対ついた!!」


キキョウ   「悪乗りが加速してるでござる」やれやれ


リエ     「ソウテンクリエールは突貫で作ったにしては


       上出来だったわね」


ラン     「ええ、プログラムミスかと思ってた部分も


       いい感じに作用してたし」


委員長さん  「プログラムミス?」


リエ     「私たちが向かい合うように座る状態の事よ!!


       おかげでランの何かが目の前に来てぴえんなのよ!」


ラン     「私のモチベが上がるので変更する気はありません」


委員長さん  「それもうデートじゃん」うらやましー


キキョウ   「百合の守護神でござるな」しみじみ


ラン     「この機体は進化の途中。だって、サブアーム8本中


       4本しかライフルが取り付いていないもの」


リエ     「委員長さんと、キキョウ戦には間に合わなかったけどね」


委員長さん  「これ以上肥大化したら子供が持って遊べないわよ?」


キキョウ   「リエ殿は火力インフレの足し算しかできないでござるよ」






ラン     「いったん私たちの機体は終了。委員長さん準備を」


委員長さん  「ええ、分かったわ。私の機体、嶽炎がくえんね」


リエ     「機体の名前が凄いことになってる」


キキョウ   「壁ドンって今でこそ恋愛テクニックで有名だけど、


       昔はうるさい隣の住人の壁を叩いて威嚇するテクニックで


       ござったからな。強そうで当然」


リエ     「洗濯機は夜21時までに終わるようにするのが、


       一人暮らしのコツよ」


委員長さん  「流石リエさん♪イクシア学園中等部に10点」


ラン     「どこかの魔法学校みたいね」


委員長さん  「えーと、キキョウ。任せた」


キキョウ   「合点承知!二本の巨大な腕パーツで地面を殴り


       相手の足関節をボロボロにする機体でござる。


       姉上がクラス委員兼生徒会副会長という


       ストレス塗れの生活でござるからな、


       その床ドンの威力は計り知れないでござる」


リエ     「結局、巨大な腕って別パーツなの?」


キキョウ   「正解でござる。リエ殿の機械知識は流石の一言!」


委員長さん  「うわぁ、戦っただけで見抜かれてる」ドン引き


キキョウ   「嶽炎の利点は量産機のカスタムという


       メカニックが泣いて喜びそうな仕様でござる」


リエ     「外装や基礎フレーム自体は変わらないけど、


       関節に金属パーツとか入れてそうなんだよね」


キキョウ   「逆にいえばそれだけ。ラン殿の設計自体が


       優秀で手を加えても使いづらくなるだけで候」


ラン     「初心者にも優しい頑丈なフレームですので♪」






委員長さん  「ええと、次は嶽炎再がくえんさいね。


       裁判長モチーフで巨大な両手パーツに手がついて


       ハンマーが持てるようになったわ」


リエ     「裁判長って物理で殴る職業だっけ?」


ラン     「委員長さんは休日は頭を使わないタイプだから」


委員長さん  「失礼な!頭を使うより物理のほうが速いのよ!」


キキョウ   「今更ながら法律の分厚い本、六法x書で


       殴るほうがインパクトあったかもしれないでござるな」






委員長さん  「で、私の最新機が嶽炎再再がくえんさいさいね」


ラン     「嶽炎二次改がくえんにじかいのほうが


       カッコよくない?」


キキョウ   「うわあああああああ、何このセンス!!


       ラン殿おおおおおおおおお、羨ましい!!」


リエ     「がくえんさいと読ませてる時点でキキョウの勝ちよ」


ラン     「うわあああああああ、何このセンス!!


       キキョウちゃんんんんんん、羨ましい!!」




委員長さん  「そろそろ収集つかなくなってきたわね」ドン


キキョウ   「ヤバい。姉上がキレ始めたでござる!!」マジやばい


リエ・ラン  「申し訳ありませんでした」直角90度謝り


委員長さん  「この機体は、海で戦ったあの水鉄砲のギミックを


       キキョウにつけてもらったのよ」


リエ・ラン  (水鉄砲ちゃうやん。あの狂気な凶器)ドン引き


委員長さん  「これで遠距離攻撃を実質無効。近接攻撃は


       ぶん殴ったほうが速いし♪」




リエ     (風紀委員より対場が上な生徒会副会長が


       風紀乱してるんですけど!!)異議あり―


ラン     (口に出したらダメ!!私たちは知らないふりを


       しているの。嵐が過ぎるのを待てばいいだけ)


キキョウ   (ラン殿が空気読むってよっぽどでござるな)


委員長さん  「流石に複数で来られたらピンチだけど、


       こそこそ話してるそこの赤毛、緑髪、紫の


       ”倫理崩壊三羽ガラス”単騎なら潰せるわ♪」


リエ     (キキョウ!!!どうすんのよ。ツッコミ役が


       一番強いってボケが成立しないじゃない!!)


ラン     (確かに私達3人のブレーキ役として最適だけど


       息の根まで止めてきそうじゃない!!)


キキョウ   (単騎で見れば最強クラスでござるな。この機体)       


委員長さん  「キキョウ、次お願い」ドン


キキョウ   「ふぁい」お手上げ―






キキョウ   「拙者の機体、ケルベロスフューチャーブレイカー。


       特徴は三頭の頭を地面に潜らせて


       奇襲攻撃ができる機体でござるな」


リエ     「元々の機動力も高いのがポイント」


委員長さん  「忍者やサムライってケルベロス引き連れてたっけ?」


キキョウ   「忍者は訓練された犬、”忍犬”という概念があるの。


       でも、リエを守るならケルベロスのほうが強いし」


リエ     「うわああああ、急に語尾を外すなああああ!!」


ラン     「正統派美少女ktkr!!」


キキョウ   「いとおかし!!”殿”付けは人によって呼び方を


       変えなくていいから楽でござるし」


委員長さん  「あー、私も全員”さん”付けして楽してるかも」






キキョウ   「次はこの機体。ケルベロスフィーネ」


紅の双璧   「その機体は俺が解説しよう!!」モニターからコンニチワ


委員長さん  「あなた、実家に帰ったはずじゃ!!」


紅の双璧   「俺の実家はパソコンの中だ。元々リエから生まれた人格だ。


       引きこもり癖が付いたのさ」


ラン     「自分のパソコンに住んでる厨二人格って恐怖ね」


リエ     「パソコンに潜む悪役ってカーンデxファー様じゃん」


紅の双璧   「諸君にはアレクxスと言ったほうがが通じるかな?」


キキョウ   「あの方ソシャゲの番組でスxロボ宣伝してたでござるよ」


委員長さん  「実はあんたたち仲いいでしょ?」引き気味




紅の双璧   「さて、ケルベロスフィーネは俺との連携用に


       作られた機体だ。コンセプトは


       ”後ろから撃たれても反応できる機動力と、情報分析”」


ラン     「あなたが後ろから撃つんでしょ?味方ごと」


紅の双璧   「正解だ。流石リエの見込んだ人間だ」


委員長さん  「ねえ、紅さん。見てほしいものがあるんだけど?」


リエ     「瓦ってどっから持ってきたの?」


委員長さん  「ふぅ。スン」バラララララララ


紅の双璧   「実家帰っていいですか?委員長さん早退します」身の保身


委員長さん  「せめてこの機体を解説してからにしなさいな」ゴゴゴゴゴ


三羽ガラス・紅「ふぁい」白旗ー


紅の双璧   「そもそも問題はないぞキキョウいや、紫の双璧ならな!」


リエ     「そういえばそんな通り名だったわね。


       見た目は清楚なのに実は腹黒でじわじわ追い詰める


       プレイスタイルのギャップから紫の双璧って」


紅の双璧   「実は違う。


       脳の側坐核そくざかくを活性化させて


       ドーパミンを発生。痛覚をマヒさせる要因と、


       痛くないと思い込むプラシーボ効果。2つで双璧だ」


ラン     「本編で描き切れなかった設定ここで持ってくるんだ」


紅の双璧   「いや、話の流れぶった切るのはよくないだろ!」


リエ     「あんたもボケ側の住人かよおおおおおお」


委員長さん  「ツッコミ役増えろおおおおおおおおおお」


キキョウ   「大変でござるなぁ、ツッコミ役も」




紅の双璧   「キキョウと俺がいるのだ。常人チームでは相手にならん」


キキョウ   「こう言ってるけど負けたのは内緒でござるよ」


紅の双璧   「キキョウウウウウウウウ!!!」錯乱


ラン     「この瞬間を待っていたんだ!!クローバー?さんゴー」


クローバー? 「生きのいい厨二。ジャム塗ってたべるぞぉ!」ばりばり


紅の双璧   「俺が消える?助けろリエえええええ」さらぁぁぁ


リエ     「こんなの食べちゃ毒だよ!ぺっしなさい!ぺっ!!!」


委員長さん  「別人格にここまで酷いこという主人公初めて見たわ」






キキョウ   「ケルベロス†シスター†アドミラールでござる。


       リエ殿?お手!!」


リエ     「わん!!・・・・・八ッ!!!」手遅れ―


委員長さん  「うわぁ」絶望


ラン     「あれ?おかしいわね。あのシーンにキキョウちゃん


       いなかったはず?」


キキョウ   「何言ってるでござるか?ラン殿が


       ”これみてーりえちゃんのかいぶんしょー”って


       メール出したでござろう?」首傾げ―


リエ     「おぴょおおおおおおおおお」頭振りまわしー


委員長さん  「落ち着いてリエさん!幼児退行した蒼転寺さんに


       罪はないわ!!」


蒼転寺さん  「?まあいいわ。このケルベロスは各所に


       十字の飾りが付いてて奇麗ね」


委員長さん  「ケルベロスって冥界の番人よね?シスターが聖女なら


       アドミラールは海軍だっけ?


       イメージが散らばってるわね」


キキョウ   「カッコ良ければそれでヨシでござる」


リエ     「委員長さん、保健室登校します!!」敬礼ビシィ


委員長さん  「宇宙空間に保健室はないわよ」正論






キキョウ   「じゃあ、拙者の最新機体


       ケルベロス†シスター†ハイ†プリーステスの紹介をば」


ラン     「ハイ・プリーステスってタロットの女教皇のカード?」


キキョウ   「詳しいでござるな。その通り!姉上の機体と


       合体するにあたり強そうな名前が欲しかったでござる」


ラン     「嶽炎再がくえんさい、シスター・・閃いた!!!」


リエ     「もしもしポリスメン?」


ラン     「本当にいいのかね?私の権限でロボットシスターの


       文化祭導入も考えてやろう」


リエ     「ありがたき幸せ」手のひら返し


委員長さん  「感情の切り替えはやっ!!」


キキョウ   「この機体はサポート特化。合体時の電子制御に


       出力を裂いてるでござる」


リエ     「え?ハッカーたちとでも戦う気だったの?」


キキョウ   「正確には量産型20機を同時に動かすことに


       特化したと言えばいいでござる。


       嶽炎と合体時正面アーマーにケルベロスが取り付き


       二機分の処理で効率化を目指すでござる」


ラン     「ケルベロスアーマーが十字架で鎖のモールドが


       あるのが特徴ね」


キキョウ   「ケルベロスをワイヤーで伸ばすことで奇襲性もあるし、


       通信領域の拡大も狙えるでござる」


リエ     「なんかてんこ盛りね」


キキョウ   「リエ殿やラン殿の合体と比べたらシンプルでござるよ。


       ただ、妥協はしてないし最低限の負荷で


       最高の戦果は叩き出せるでござる」


委員長さん  「じゃあ私達お風呂行ってくるね」


キキョウ   「これにて失敬!」ドロン








リエ     「ふぃー、しゃべったわね。ちょっと休憩」


ラン     「でも大丈夫?次のメンバーって、


       会長さんとコーダ姉さんペア


       クローバーさんとディソナンス博士のペアよ?」


リエ     「うう、ツッコミ係がクローバーさんしかいない」


ラン     「正直私ではコーダ姉さんは抑えきれないので


       助っ人を呼んできています。スミレさん」




よく見ると壁から足が生えている。隠れ身の術なのだろうか




スミレさん  「じゃ、じゃじゃーん。スミレです。今日は頑張ります」


リエ     「スミレさんもしかして隠れるの下手なの?」


スミレさん  「隠れる前に勝負を付ければいいだけですので」ニコ


リエ     「忍びなら忍びなさいよ!!キキョウが見たら


       悲しむわよ!!」


スミレさん  「申し訳ございません。私も人間ですので」ぺこり


リエ     「人間は”5人に分身”はしませんよ」


ラン     「さらにもう一人」


紅の双璧   「騒がしいぞ諸君。再び登場、紅の双璧だ」


リエ     「凄い!今度は受肉してる!!」


ラン     「クローバー?さんの捕食能力で再現できたわ」


スミレさん  「へぇ、よくできてますわね」ゴゴゴゴゴゴゴ


紅の双璧   「な、なんでスミレがここに!!!」にげろー


リエ     「もしかしてwww」


ラン     「紅の双璧ってwww」


スミレさん  「私が怖いのですか?」


紅の双璧   「人間なら勝てる可能性があるが、忍者は無理だろ。


       同じ理由でコーダも無理。なんだあの反応速度!!」


スミレさん  「孤独を乗り越えて初めて強くなれるのです。


       強者ならば戦いましょう」血走った目


リエ     「スミレさん戦いに飢えてるから、紅頑張ってね」


ラン     「不審者が来ても安心できるのよ。スミレさんがいれば」


スミレさん  「あいさつ代わりの腹パンからの後ろに回り込んで、あら?」


紅の双璧   「おろろろろろろ」


リエ     「吐いたああああああああ」


ラン     「まずいわよ、紅の双璧のデータが流出しちゃう!!


       早く瓶に詰めなきゃ」


リエ     「そうゆう仕組みだったの!!」


ラン     「USBにつないで転送っと。これでOK♪」


紅の双璧   「ふう、三途の川を渡るとこだったぞ?」


スミレさん  「あそこは修行場ですよ?強者が多くてつい日帰りで♪」


リエ     「ねえ、ツッコミを呼んだはずよね?」にらみつける


ラン     「ボケがさらに2人増えたわ」やる気ダウン


スミレさん  「電子空間もいいものですよ。ほっぺぷにぷにしてますし」


紅の双璧   「やめろぉ!俺のキャラはぷにぷにする側だろうが!」


スミレさん  「お尻は、・・運動したほうがよさそうですね」むにゅ


ラン     「ホントね。リエのお尻も柔らかいわ」むにゅ


紅・リエ   「セクハラメイドめ」


スミレさん  「ラン様のご友人の体調管理も私の務めでございます」むにゅ


ラン     「ああ、リエの膝枕で一生過ごしたい」むにゅ


リエ     「ランは寝相悪くてすぐどっか行くでしょうが!」


紅の双璧   「後で揉ませてやるから話を進めろ!!」




サラっと”電脳空間にアクセスできる”スミレさんは置いといて


年上メンバーとの会話を始める。


正直緊張するんだよ。委員長さんやキキョウは、ここまではセーフ


みたいな線引きが分かるからいいんだけど。


年上メンバーの超えちゃいけないラインが分からない。


一番会話したことないディソナンス博士もノリがいいことは


分かってるけどどう攻めればいいべきか。






リエ     「ええと、今回のコンセプトは


スミレさん  「把握しております。本日はリエ様が主役ですので


       お好きなようにお話しください」


コーダ先生  「あはははは、感動の最終回迎えた後にロボ説明が


       足りないと暴れる主人公初めて見たぞ!!」


会長さん   「妹はこの展開に付いていけるのだろうか?」


ディソナンス 「そんな固くならずに。お菓子でもつまみながら


       自分の機体を話せばよいだろう?」


クローバーさん「うむ。我は最年長じゃが、無礼講で行こうと思う。


       社交辞令ではなく、額面通りに受け取って構わぬ」


ラン     「じゃあ、みなさーん!!カンパーイ!!」


全員     「乾杯!!」






ここからは俺、紅の双璧が地の文を担当する。感謝しろ諸君!!


事の発端はスミレがお酒を飲みだした事から始まったのだ。




スミレ    「こんな日ですし、早速開けちゃいましょうか」プシュ


コーダ    「あはははは、ラン君たちもいるのだぞ、


       大人の恥ずかしい姿など見せれるものか」カシュ


ディソナンス 「まったく、大人というやつはこれだから」グビー


リエ     「装狂演譜の”そ”の字も出ないうちに飲み始めた!!」


ディソナンス 「どうだいクローバー君、君も一杯?」


クローバー  「我は原初のAI。しかして、容姿は幼い。昨今は


       年齢は20歳以上ですと謳っておっても


       見た目が子供ならクレームが入る時代。


       この場でリスクを取るのはナンセンスじゃ」


クフェア   「この中では一番まともだな。クローバー君が


       いれば切り抜けられるか」


ディソナンス 「固いこというなよ。クローバーくぅん。


       SNSに上げなければバレないってww」ウザがらみ


リエ     「ダメだこの大人たち!!あとお酒は二十歳からだからね


       私達とのお約束だよ!!」




スミレ    「よーしゃあww、今日ははっちゃけるぞーいww」もにゅ


紅      「あ、ああ」


コーダ    「スミレ―、唐揚げと刺身人数分www」


スミレ    「あざざざざwww」


ディソナンス 「まあwwこのメンツならこれ行くか」ピッチャードォン


リエ     「コーラで。」


リエ     「あぎゃぎゃぎゃ、コーラサイコーwwマジ受けるw」


ラン     「あはは、どうしよ。リエまで壊れちゃった」もにゅ


装狂演譜達  「」


スミレ    「あれー紅?テンション低い?メイド服着せちゃえ♡」


紅      「ああああああああああ」プライド崩壊の音ぉ!




なんだこれ。大人ってこんな生命体だったのか。大人に少しでも憧れを


抱いていた俺への死刑宣告ではないか。


あとリエ、コーラで酔う特殊体質なら1,5ペットボトル直飲みするな




クフェア   「このままでは話が終わらないな。


       僕の機体シルバートーイングについて話そう」


ラン     「きゃああ、待ってました!!!!」もにゅ


リエ     「かいちょーしゃんの機体らって!!」


ディソナンス 「なんか知らんが、かっこいいのお」


スミレ    「私も牽引してくださああああい」もにゅ


クローバー  「お酒入れてないのにリエの字とランの字が


       ハイテンションなのじゃ」




クフェア   「シルバートーイングはその名の通り”牽引”が


       可能な可変機体だ。地面にアンカーを刺し、


       円を描きながら飛ぶことができる」


紅      「しかしそれだけでは引き分けになるだろう。


       どちらも攻めてこなければ時間切れだ」


クフェア   「クリエ君、蒼転寺君ペアとの戦いは初めから


       引き分け狙いだ。例え勝ったとしてもリベンジに


       来るだろうから、引き分けで諦めてもらおうとした」


紅      「あの二人なら下手に隠れるより、可変機の速度で


       逃げ切ったほうがいいしな」


クローバーさん「実力があるのにもったいないことを」


クフェア   「負けたら妹が可能性の低い手術を受けるんです。


       僕自身も逃げていた。妹が助かる可能性より


       傷つくことを恐れていた。


       今ではこんな消極的な戦い方考えられない」


ラン     「コーダ姉さんがいなければあの場はスルーしたわ。


       関わったら疲れそうだし」もにゅ


コーダ    「あはははは、そりゃ”私以外じゃ無理”だろうさ、


       いや、”私以外にも優秀なスタッフがいなければ無理”に


       言い直そうか」


スミレ    「よっ!流石惑星一の医者!!いいこと言うねぇ」もにゅ


コーダ    「あははははは。スミレ君は出来上がってるな!」


ラン     「あこがれの職業メイドさんやめようかな」もにゅ


クローバー  「お酒の席じゃ。今回の話はなかったことにするのが、


       ストレス塗れの現代で生き抜くコツじゃ」


リエ     「だめだよぉ。ランはあたしのメイドさんだもん」


ラン     「ええ・・うん・・・そうね!!」もにゅもにゅ


紅      「コーラ酔いしたリエってこんな素直なのか?」




セクハラメイドたちに変化が起きた。


ランはリエと座りだした。ランが後ろで前がリエ。


俺はスミレが後ろで寄りかかっている。あとアルコールの匂いが酷い。




リエ     「ランの体柔らかーい」もにゅん


ラン     「セクハラですよ。ご主人様」


背もたれと化したランの柔らかいところで遊ぶリエ


ランも満更ではなさそうな表情なのが怒りを誘う




スミレ    「いいなー。たのしそうだなー。えいっ恋人ごっこ」ダキー


紅      「うおおおお、痛い痛い!!何だこの威力は!!」


背中のスミレによる拷問が始まった。


紅      「コーダ!スミレを何とかしろ!!このままでは!!」


コーダ    「あー、最近戦ってないからな。欲求不満なんだ」


紅      「戦闘民族ではないか、スミレは!!」


コーダ    「あははは、スミレに気にいられるなんて才能あるぞ。


       将来私達に勝てるかもしれないな。あはははは」


紅      「将来でなく、今滅びかけているのだが!!」


リエ     「熱々カップル―。ヒューヒュー」


ラン     「スミレさん、浮気はだめですよ?」


紅      「浮気ってことは、恋人でもいるのか?あと離せ!」


コーダ    「あれ、言ってなかったか?私とスミレは結婚済みだ」


リエ・紅   「えええええええええ!」


スミレ    「ほら、手袋脱ぐとぉ。じゃーん指輪でーす!」


紅      「待て!コーダは指輪してないぞ!!!」


コーダ    「緊急手術の時邪魔だから普段は外してる。


       スミレも了承しているぞ」


紅      「ならばこの現場自体浮気だろう!!!


       あと見えないところで尻揉んでセクハラしてた!」


コーダ    「あはははは、多少の浮気ぐらい見てみぬふりを


       するのが長続きのコツさ。それにこの惑星は


       多妻多妻制だ。自由に恋愛も結婚もすればいい」


クローバー  「知らない設定がどんどん生えてくるぞ。


       博士、倫理観って知っておるかの?」威圧


ディソナンス 「僕悪くないもん!女神のせいだもん!!」ぷんぷん






クフェア   「次はこの機体だ。シルバートーイング・ライジン


       背中に大きなパーツがあるのが特徴だ


       小さな攻撃補助パーツの妹が分離して戦う」


ラン     「お掃除ロボットがビルの壁を走る狂気!!」


リエ     「でも原理が分かんないのよねー。


       そこまでの出力を小型な妹がだせるなんてー」


クフェア   「ああ、ゼンマイだよ。後ろに引くと走り出す


       おもちゃがあるだろう?それを搭載した」


リエ     「やっぱクフェアかいちょーの機体は最高ね


       はいコーラ!あたしが口付けちゃった奴だけど」


クフェア   「ありがたくいただこう」


ラン     「きゃああああ、素敵イイイイイ」


紅      「リエはクフェアも好きなのか?」


クローバー  「多分装狂演譜のギミックに恋してるのじゃ」




コーダ    「じゃあ次は私の機体アクセルエンデューロだ


       この機体はバイクに乗って戦うぞ」


リエ     「なんでバイクも壁登るのよー」ぶーぶー


コーダ    「そりゃエンジン出力盛ってるからだ。


       公道ならアウトだがこれはゲーム。理想を追い求めたら


       妥協ができなくなる」


ラン     「バイクに詳しい姉さんのおかげで、本物に近い


       操作性を実現できました」


ディソナンス 「出撃時のリードアウトって、


       自転車用語じゃなかったか?バイクではないような?」


コーダ    「あはははは、突っ込まれる要因はここだな。


       だが音楽CDの終わりの領域という意味と


       医療用語の臨床試験のトリプルミーニングだ。


       そしてその意味は合体した機体に受け継がれる」


 




クフェア   「航空機とバイクの走破性を併せ持った機体が


       ”蒼転ロマネスク・グリッサンド”だ」


ラン     「姉さん自己主張激しすぎない?」


コーダ    「あはははは、ラン君ほどではないさ。


       この機体は最速の乗り物の試験機さ。


       SPスキルで無限のバッテリーを!


       バイクのタイヤを足に取り付け!


       航空機のエンジンでかっ飛ばす!!


       まさに空想上の最終結論!!」


クローバー  「いろいろとツッコミが起きそうじゃな」


コーダ    「リアル思考は現実でやればいい。


       ゲームなら、はっちゃければいい。ただそれだけだ」


スミレ    「ああ、なんてカッコいいんでしょう」うっとり


紅      「分かったからペンライト振るな!バランスがとれん」






ラン     「そんな機体と対決したのはこの機体」


リエ     「ソウテンクリエール!フェルマータ!!!なんだけど


       この子部品がすぐ壊れちゃったのよ。」


ラン     「1、ブースター付きのスカート左右


        2、大型燃料タンク2本


        3、ライフル4本


        4、チェーンソー2本


        5、大型ハンド2個


       追加武装でソウテンクリエールを強化する全部乗せ合体」


クローバー  「密度という点ではグランディオ―ソを超えておる」


リエ     「そりゃーそうでしょ。とりあえず乗っけれそうなの      


       全部付けた機体だもん!!機体重量?バランス?


       かんけーないわ。私たちの機体はやりたい放題が   


       コンセプトだから」指ビシィ


ラン     「この時ばかりは商品開発とか考えず


       自由に遊んだわ」


ディソナンス 「私が言えたことではないが加減はしたほうがいいぞ」






クローバー  「いよいよ我の機体だな!いでよ!グランディオ―ソ!」


クフェア   「30cmはあるんじゃないか?」


ラン     「レギュレーションギリギリの大型機体ね」


クローバー  「黒の機体に金の装飾が入っておる。


       大人らしいじゃろ」鼻息ふんす


リエ     「もしかして大きいのも大人らしさってやつ?」


クローバー  「その通りじゃ。我がちみっこいからの。


       数百年生きた原初のAIが子ども扱いされては困る」


ディソナンス 「でもその体大人化もできるはずだぞ?」


ラン     「おろろろろろろ。なんておそろしい」


リエ     「もっててよかったレジ袋!」ブイ!!


クローバー  「我はまだ博士と同じ時間を過ごしておらぬ。


       これからゆっくりと大人の階段を上るのじゃ、


       博士と一緒に」にこっ


ディソナンス 「私はもう大人なんだが、まあ、いいか!」




大人か。俺はリエの自己中心的な考えから生み出された。


いわゆる中二病と呼ばれるやつだ。そんな俺が大人になる世界か。


考えたこともなかった。キキョウとやる装狂演譜が全てだったからな。


 保健室登校をしたリエがきっかけで俺は消滅しかけた。


他者を何とも思わない性格を封印したかったのだろう。


 スミレ戦で復活したがキキョウに裏切られ引き分け。


イメージした最強の自分と現実が食い違い気を失う。


 あげくリエに力を貸す始末。まったく、理想とかけ離れた人生だ


だが一人で戦うよりかは遥かにいい。そんな気がする。


 


ただ一つ言えるのは、酒で酔っぱらう大人にはなりたくはない!!






ディソナンス 「そして私の機体だ。全人類よ!!刮目せよ!!




       偽りの鎧脱ぎ捨て


       今世界終局の鐘を鳴らせ!!


       クラッキングアセンション!!


       不協和音神グランディオ―ソ・フルアクティブ!!」


       


紅      「おい、博士!おまえが一番子供っぽいぞ!


       ディソナンスって不協和音の意味だろう!!


       自分の名前機体に入れてる自己顕示欲高めな奴め!!」


リエ


ラン     


コーダ    「その発言は私たちに効く。やめてくれ」


ロマネスク  


ディソナンス


紅      「実は貴様ら裏でつながってるんだろ?なぁ!!」


クローバー  「身バレの観点から、SNSで本名をもじった


       名前登録するのはやめるのじゃ」




ディソナンス 「コホン、この機体の特徴は、15mロボを


       システムクラッキングして呼び出した


       最強のマシンだ!!」


リエ     「うわぁ」ドン引き


ラン     「そこまでする?」哀れみ


スミレ    「ルールは守れー!!」ぷんすか


クフェア   「よいこの妹たちは真似しないでくれ」ホントに


コーダ    「レギュ守らないと友達減るぞ?」マジで


クローバー  「そこはグランディオーソを使うとこじゃろうが」


紅      「反則だ!!こんなの!!」激おこー




ディソナンス 「ひどい言われようだがSNSで悪意を集め


       この世界を汚してやろうと思ってな。


       女神ミーラのつっくた世界を!!」


ラン     「別に装狂演譜使わなくたっていいじゃない!


       単純にロボットをハックして人類滅ぼすでOK」


クローバー  「ランの字の権威失墜が博士復活のカギじゃった。


       それが惑星防衛機構との取引」


ラン     「パワハラクソ上司ね」


ディソナンス 「ついでに装狂演譜の人気も利用させてもらった。


       ネットは大慌てだったぞ」


紅      「いや、マスコミのチカラ借りればいいだろ!」


ディソナンス 「感情的になる若者はSNSに依存してるだろう?


       それに拡散速度も速い。


       全人類ネオニート計画もミーラの差し金だが


       利用させてもらった。ネット依存が増えるほど


       計画が成功しやすくなる。」


クフェア   「ネットを使っているつもりが、逆に使われていたと」


ディソナンス 「そして惑星防衛機構がこの件を解決すれば


       ラン君の評判が落ちるカラクリだ」


クローバー  「この場を借りて再び謝罪する。この計画は全て


       我の独断だ。すまなかった」


ラン     「そうね、メイド服着たら許してあげる」


スミレ    「異議あり!!その子には和服です」ビシィ


コーダ    「あはははは、確かに可愛い系より美人系だからな」


ラン     「むぅ~」ほっぺぷくー


リエ     「メイド三人になったらバランスわるいってー


       ガンマン、メイド、裁判長、シスター、医者、メイド


       バーテンダー、中二病、原初のAI、博士。


       いや、メイド既にかぶってるしwwww」


ラン     「ホントだ!!メイド被り!!!」


スミレ    「ハロxワークに行ってきます」さよならー


コーダ    「まて、スミレ!!上司のパンツ被ったら


       首にされるか・・ら・あっ」どーしよー


全員     「ええええええええええ」




悪鬼スミレ  「うふふふふ、知られた。知られちゃったぁ


       みんなに知られちゃいましたぁ。これで


       私は自由の身。世界をすべて敵に回せます。


       感謝しますよ。コーダ。お礼に貴方から消します


       ずっと楽しみでした。貴方と本気で戦える時を。


       どちらが勝っても相手を忘れることはなく、


       逆に負けても愛する者の手で葬られる。


       最高じゃないですかぁ?人は争いを止めれない。


       いえ、止めれないんです。


       人類は病んでいるんです。心の病です。


       あなたは優れた医者でした。しかし所詮はニンゲン。


       お酒のチカラに勝てず、溺れ、滅びるのです。


       私の闘争心を抑えるほどあなたの世界は広かった。


       多分私にないものを持っていた。憧れでした。


       でも壊れた。無くなった。カケラも残さず。


       おあつらえ向きに、リエさんもいるじゃありませんか。


       キキョウさんも呼びましょう。そして演劇を見せるのです


       おひねりは悲鳴、絶望、怒り、恐怖。


       私を止めない限り世界は滅びます。いえ、


       女神すら打ち倒します。よかったですね博士。


       あなたの願いは私が叶えます。


       誰かの為に戦う世界もいいでしょう。


       しかしメイドという仮面を脱ぎ去った今、


       私は私一人の為に戦います。


       まずはライフランを攻撃しましょう


       次は食料そして建物を。


       森林を燃やし、氷河を砕き、大地を揺るがしましょう


       そして人同士が争いあうのです。奇麗な世界でしょう?


       みな平等に争いをするセカイ。差別なんてありません


       コーダ、いやここにいる全員と戦いたい


       私が生きた証を永遠に刻むの。


       負けても構わない。生き証人がいるのだから。


       地獄でも戦いましょう。天国に逃げても追いかけます


       出来れば来世でも戦いたい。違う、タイムマシンを作って


       過去のあなた達とも。


       これは私の復讐劇、終わることのない鎮魂歌レクイエム




紅      「やめろぉ!!!こんなことをして何になる!」


悪鬼スミレ  「紅さん?あなたが最初の相手ですか?


       しかし役不足です。お下がりなさい。


       私にも使えるのです。”紅の双璧”程度なら」


紅      「だろうな、理論上誰でも使えるのなら、


       俺より強いスミレなら使いこなせぬ道理はない」




ラン     「この勝負私が預かります!双方引きなさい!!


       私はスミレを解雇しないし、紅を失う気もない。


       これ以上何が望みですか?


       私の命で済むならそれで構わない。


       さあスミレさん。結論を出しなさい。」


紅      「時間稼ぎにはなると思ったが仕方あるまい。


       俺の負けだ。好きにしろ」


ラン     「何故あなたが私たちの味方を?」


紅      「わからない。気が付いたら叫んでいた


       スミレが俺と同じく修羅に落ちる気がしたのだ。


       俺には正義など似合わぬ。


       だが悪が生み出されるなら断ち切るまで。」


悪鬼スミレ  「私は悪ではありません。純粋な正義です。


       紅、貴方が私を止めてくれるのを待ちましょう。


       ラン、感謝するわ。本音の私を止めてくれて。」








スミレ    「さて、ご迷惑をおかけしました。これからもラン様の


       メイドを務めさせていただきます。


       お詫びにクッキーでも焼いてきます」


紅      「待て!!!スミレ!!」


スミレ    「何でしょうか?」


紅      「俺の下着だ。貴様が負けたら返してもらうがな」


スミレ    「挑戦状にしてはずいぶんと子供っぽいデザインですね♪


       いいでしょう」


子供っぽいのは余計だ!!!


スミレは”モニターに手を突っ込み下着を抜き取った”


上機嫌でそれを被りキッチンへ消えていく。




コーダ    「あはははは、感謝するぞラン君。無益な争いを


       止めてくれて!!」


ラン     「こういうのはリエの役目だけど。


       あの子いまコーラ酔いしてるし」


リエ     「よってませーんWW」


ラン     「コーダ姉さん、本気でスミレさんとやり合う気


       だったでしょう?」


コーダ    「ああ、みんなの安全より戦いたいと思った」


ラン     「クローバーさん、スミレさん用の装狂演譜を


       作ってくれますか?少なくとも彼女の


       戦闘欲求は減らせるはずです」


クローバー  「リエの字とキョウの字も借りる。かまわぬか?」


ラン     「ええ、お願いするわ」


紅      「シリアスモードでずっといればリエが惚れる速度も


       早かったのではないか?」


ラン     「それもそうね。でも疲れるのよ?普段しないから。


       人の感情を計算ずくで導き出すのって。


       それといくつかアドバイス。


       紅。スミレさんはあなたに気があるみたいよ」


紅      「ゑ?」


ラン     「勝てる見込みがないのに挑戦すのが恋でしょ?」


紅      「ゑ?」


ラン     「下着ってあれラブレターでしょ?」


紅      「ゑ?」




冗談を言うな!!スミレと終始一緒にいてはこちらの身が持たん!


あとパンツ被る不審者と一緒にいたくない。いや本気で。




ラン     「じゃあ、私たちの最後の希望を呼ぼう!せーのっ!


リエ     「運命さだめも譜面も関係ない!!!


       演じ狂うが人の業。


       武装ロボ超合体機」


全員     「装狂演譜クリエール!!!!!!!!!!!!!」


リエ     「私たちは、最善の未来を創造する!!!!」




ラン     「という訳で金色のワイヤー集合体装狂演譜クリエールよ」


ディソナンス 「いや、この機体もシステムハックだよね!!」


リエ     「だって乱入参加したの博士だしー」正論


ラン     「参加登録さえすればこんなことには」運営目線


クフェア   「妹の危機なら僕も戦うさ」当然だ


コーダ    「あはははは、言われたい放題だな。博士?」もっとやれー


クローバー  「博士ェ」負け惜しみじゃ




リエ     「そもそもなんで最後コックピット分離しだしたのよ!


       あれなきゃ勝ってたし!」コーラグビー


ラン     「ああ、言い忘れてたけどあのままクラッキングが


       進んでいたら私たちも危なかったわよ?」


ディソナンス 「そう、なのか?」


ラン     「装狂演譜に繋がっているスマホ端末すべてが


       爆発する危険性があったの。システムに負荷をかけ続ければ


       機械のほうが持たないし。


       装狂演譜クリエールを負け扱いにして


       戦いの参加人数を減らしたのは正解」


クローバー  「装狂演譜側が我らを守ったと?」


ディソナンス 「装狂演譜には意志を読み取る力がある。


       開発者の意見が聞きたいな」


ラン     「簡単なことよ。楽して勝ちたい人はネットで


       強機体を調べて真似をするから、コピペ機体以外に


       仕掛けをしていたの。


       正確には意志を読み取るのではなく、


       疑似人格の相棒AIをね♪」


クフェア   「疑似人格?」


ラン     「装狂演譜疑似人格テストプログラム


       Rmember


       I'm


       Eternal


       通称リエよ!」


リエ     「なんか愛が重い!!」




ラン     「元々は対戦時の機体格差をなくすため、会話の内容から


       瞬時に機体を強化する、空気を読むいい子ちゃんだったの。


       ところが暴走して機体が壊れるまで強化するものだから


       リミッターを付けて再始動したのがリエシステムよ」


リエ     「リミッター?」


ラン     「リエの装狂演譜愛をリミッターにしました」てへぺろ


リエ     「そんなことできるわけないじゃんWWW」


ラン     「AIにリエの機体解説を食べさせ続けたのよ♪」


クローバー  「胸焼けしそうなデータじゃな」


ディソナンス 「それじゃあ不協和音神が負けた理由も!」


ラン     「ええ、データを蓄積しリエシステム自体が


       急激に成長。不協和音神に対し怪文書を送り続け


       演算処理にダメージを与えた。


       さらに惑星防衛機構、私たちも


       道徳やマナーといった負荷をかけて妨害したの」


コーダ    「あはははは、怪文書でやられるボスは


       見たことないぞ!」


紅      「リエが”神になる”とかいったら


       再現されてしまうのか?」


ラン     「いえ、あくまでサポート。最大可動で1フレーム程度。


       常人には感知できない。けど惑星の存亡をかけた


       戦いでの1フレームは大きい」


ディソナンス 「最後まで蒼転寺のチカラに踊らされていたわけか」


ラン     「あくまでゲームプレイヤーのための調整。


       まさか世界を救うことになるなんてね」




  


リエ     「じゃあ最後を飾る機体は、ランとの戦いで登場


       ”クリエールフルキャノンサーカスアフレコ”!」


ラン     「初期機体を改良したインチキ機体!!」


リエ     「ランがソウテンマル改良してなかっただけじゃん」


クフェア   「アフレコの名前なら、何かを追加したのだな」


リエ     「細かい調整よ。サブアームの延長や、


       近接武器の追加だっけ?


       蒼転寺式のなんとかって銃を


       切るための補助装置を付けたの」


コーダ    「あはははは、コーラ酔いが酷いな」


リエ     「だから酔ってませんてWW」


ラン     「これだけは聞かせて?なぜ生殺与奪を私に委ねたの?」


リエ     「そんなの決まってるじゃない。


       私のランはあそこのタイミングでは切れないのよ。


       だって、忘れろって言ってる人の衣装を


       わざわざ着ないはずよ?」


ラン     「それは・・・」


リエ     「さらにもう一つ。呼び方を”蒼転寺さん”から”ラン”に


       変更したこと。他人行儀ではなく、親友として話すことで


       ラン自身の感情を揺さぶった」


ラン     「ひどい話ね」


リエ     「これは私の問題だけど、ランの本心が聞きたかった。


       パートナーって装狂演譜のって意味か人生のってことを。


       正直私よりいい人なんてたくさんいる。だから


       ランにすべてを託した」


ラン     「まったく、あの場で私が攻撃したらどうしたのよ?」


リエ     「恋はここまでだったって諦めてたわ。


       私のすべての思いをクリエールに詰め込んだもの。


       それで負けたなら救いようがない」


ラン     「でもオンラインで会うという選択肢もあったはずよ?」


リエ     「あれだけ好意向けられて、はいさようならが


       通るほど私は人間ができていないのよ。


       結構依存するタイプでね。


       キキョウにも迷惑かけたかもしれない」


紅      「いや、キキョウは依存するように仕向けたのでは?」


キキョウ   「呼んだでござるかー?」


スミレ    「皆さまー。くっきーやけたよー」パンツ装備


カトレア   「お風呂空いたわ・・・よ」ドン




あの後のカトレアは恐怖の擬人化だった。


まずお酒とコーラで酔っていた大人組とリエを正座。反省文を書かせる。


キキョウは隠しカメラでこの惨状を録画しており、


リゾルート姉妹が艦内のカースト制度を破壊した。


大人組とリエがトイレ掃除1か月の断罪




コーダ     「あはははは、トイレ掃除も楽しいものだな」


スミレ     「この程度、私がやっておきますから」


ディソナンス  「いや、サボったら委員長のお仕置きだし」


リエ      「私主人公のはずなのに!!!」




装狂演譜クリエール 完

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装狂演譜(そうきょうえんふ)クリエール ー理性崩壊百合物マシン対戦ー 漢字かけぬ @testo

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