第24話「全てを終らす闇」

クリーチャーによって、998人の人々が殺害された。


そして最後の1人にアスモデウスが自らの手で、寺本を手に掛けた。


ドライガーの腕の中で寺本は息を引き取った……。


そして邪神の復活に必要な999人が殺害され、遂に邪神は復活した。


邪神はドライガーの前に姿を現した。

それは驚くべき姿だった。


「なにっ……!?」

ドライガーも驚くその姿は……。


全身が闇に覆われた様な真っ黒な姿をしたドライガーそっくりな姿だった。


「コイツが……邪神……」

ドライガーが驚いていると邪神が話始めた。


「久しぶりだな龍神。数千年ぶりか……。おっと、今の龍神にも挨拶をしないとな……。我が名は邪神ゴルゴディウス」


そして邪神の前にアスモデウスは跪く。

そこへ、ルシフェルも合流。


火村が現場にパトカーで到着した。

「ドライガー!」

「!火村さん……」

火村は『変身』

GTN-1登場。


GTN-1がゴルゴディウスに攻撃を仕掛ける。

「火村さん、ダメだ!!」

ドライガーが止めるが時既に遅し……。


ゴルゴディウスはGTN-1に攻撃。

たったの一撃でGTN-1に大ダメージを与え、『Gアクセラー』は破損、変身が解除された。

「火村さん!?」

ドライガーが火村に近付くが……。

今度はゴルゴディウスはドライガーに攻撃。

ドライガーも大ダメージを受けるが、『フォースドラゴン』にチェンジして反撃。


しかし、ドライガーの攻撃を全く寄せ付けないゴルゴディウス……。

更にゴルゴディウスは反撃しドライガーを捩じ伏せる。

「トドメだ……」

ゴルゴディウスがドライガーに迫る。


しかし、突然ゴルゴディウスは片膝を着いた。

復活したばかりで力はまだ完全に戻っていない様だ。


「くっ……おのれ……あと一歩の所で……」

ゴルゴディウスとアスモデウス、ルシフェルは撤退。


「たっ……助かった……」

ドライガーはそのまま気を失った。


しばらくして葛城がパトカーで現場に到着した。

パトカーから降りた葛城は火村に掛け寄った。

「火村さん!火村さん!しっかり!!」

そして少し先に目をやるとそこには勇一も倒れていた。

「勇一君……」

葛城は2人をパトカーの後部座席に乗せ、病院へ運んだ。


連絡を受けた正信が急いで病院にやって来た。

「勇一!!勇一!!」

慌てた様子で、勇一の病院を探す正信。

「病院内ではお静かに!」

女性看護師に怒られた。

「すみません……」


正信が勇一の病室に着くと勇一はまだ眠っていた。

しかし、勇一は龍神の力のお陰で徐々に回復し怪我は殆ど治っていた。


ホッと一安心する正信。

「龍神様の加護があって良かった……」


だが、火村は重症だった。

小田と川島が心配そうに様子を見ている。

「まさか……これ程のダメージを受けるとは……」

小田が呟くと。

「一体何があったんでしょう?」

川島が返した。


-翌日-


勇一は病室のベッドの上で目を覚ました。

「ここは……?」

横に目をやるとそこには正信が座ったまま寝ていた。

「父さん……?」

「ん……?んー?」

正信が勇一の呼び掛けで目を擦りながら目を覚ました。

「おう、勇一……目が覚めたか」

「うん……ごめん心配掛けて」

「なーに、大丈夫だと思ってたからな。心配はしてないさ。あっ、先生を呼んで来るからな」

そう言うと正信は立ち上がり病室を出ていった。

勇一は正信を見送ると、ベッドの上で考えていた。

邪神には『フォースドラゴン』の力も通用しなかった。

どう戦えばいいのか……。

以前の数千年前の戦いで龍神が邪神を封印出来たのは『フォースドラゴン』の力以上の何かがあったからでは無いかと。

しばらくして正信は医者を呼んで戻ってきた。

医者は勇一の回復力に驚いていた。


その頃、葛城は藤波博士の研究室に向かっていた。

破壊された『Gアクセラー』を修理して貰う為だ。

葛城はパトカーを運転しながら街の様子を見ていた。

一般市民は殆どが都外へ避難し、街はガラリとしていた。

街を走るのはパトカーや自衛隊車両などばかり。

こんな大都会でこんな光景が見れる事はそう無いだろう。

いや、あってはいけないのだが……。

恐らく他の警察車両は自衛隊車両はイナゴクリーチャー撃滅作戦の準備をしているのだろうと葛城は思っていた。


そのまましばらく車を走らせ藤波博士の研究室に到着した。


早速藤波博士は『Gアクセラー』の様子を見る。

「ん~……こりゃ酷い……修理には時間が掛かるぞ」

「何とかお願いします」

葛城は『Gアクセラー』を藤波博士に預け、警視庁に戻る。


葛城は警視庁に戻る途中、CSSの反応をキャッチ。

現場に向かった。


勇一もクリーチャーの気配を感じた。

「!父さん、俺行って来る」

そう言って勇一は病室を飛び出した。


現場に到着した葛城は逃げ遅れてイナゴクリーチャーに襲われてる人を発見。

ライフルを取り出し、すぐに助けに行く。

「大丈夫ですか?」

葛城がイナゴクリーチャーをライフルで撃つ。

ライフルには当然特殊強化弾が入っている。

イナゴクリーチャーにダメージを与えることに成功。

その隙に葛城は逃げ遅れた人達を避難させる。


更に葛城はライフルでイナゴクリーチャーを撃ちダメージを与える。


イナゴクリーチャーは怒り葛城に反撃してくる。

葛城はイナゴクリーチャーに襲われてピンチに陥る。

そこへ勇一が到着。

イナゴクリーチャーを蹴り飛ばす。

「勇一君!?」

「葛城さん逃げて!」

葛城は立ち上がりその場を離れる。


勇一は『火の宝玉』で『変身』

龍神ドライガー『ファイヤードラゴン』で登場。

イナゴクリーチャーと戦う。

しかし、戦っていると他のイナゴクリーチャーもどんどん集まって来た。

「あーもう!めんどくさい!!」

ドライガーは『水の宝玉』で『ウォータードラゴン』にチェンジ。

『ドラゴニックランス』でイナゴクリーチャーをなぎ倒して行く。


葛城も少しでも援護をしようとライフルを撃ち続ける。


ドライガーは『フォースドラゴン』にチェンジ。

周囲のイナゴクリーチャーを『ドラゴニックドライブ』で一掃する。

「ハァ……ハァ……ったく……どんだけ居るんだよ……」

ドライガーは既に『フォースドラゴン』の反動でかなりのダメージを受け消耗していた。


しかし、そこにゴルゴディウスが現れた。

ゴルゴディウスが現れると空は一面闇に覆われた。

「これは……」

葛城が空を見上げて呟く。

そしてこの時、葛城はゲシェードの王アルギルスが現れた時の事を思い出し世界の終わりが迫っていると直感した。


ドライガーは構える。

「ここでお前を倒して、全てを終らせる!!」

ドライガーはゴルゴディウスに攻撃を仕掛ける。

『ドラゴニックドライブ』本日2発目、しかしこれはかなり危険な行為だった。

ただでさえフォースドラゴンの反撃を受けている上に必殺技を2回も使えばどれ程のダメージを受けるか予想出来ない。


だが、ドライガーは攻撃を続ける。

「ダメだ!!」

葛城がドライガーを止めるがもう遅かった。

ゴルゴディウスはドライガーの『ドラゴニックドライブ』に対し同じような技で対抗してくる。

2人の技同士が激突し、周囲には衝撃波が走る。

ビルや車の窓ガラスは割れ葛城も吹き飛ばされる。

「うわぁぁぁぁ!?」

そのまま葛城は壁に打ち付けられ気絶。


そして、ドライガーとゴルゴディウスは……。

「フンッ……」

ゴルゴディウスは全くダメージを受けた様子はなく立っていた。

ドライガーは変身が解除され、勇一は血だらけでその場に倒れる。


ゴルゴディウスはそのまま去って行く。


だが、ゴルゴディウスが姿を消しても空の闇が晴れる事は無かった。

それどころか、闇は広がり続け世界各地で空が闇に覆われる現象が目撃された。


ゴルゴディウスの闇は世界を覆った。


-アメリカ-


守が空を見上げる。

「これは……世界が……闇に包まれて行く……」


ゴルゴディウスの力は計り知れない。

果たしてドライガーは世界を救う事が出来るのか!?


続く……。

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