第23話「蘇る邪神」

東京隔離作戦が発令され、東京から避難する為に人々は大パニックに陥った。


しかし、この大パニックに乗じてイナゴクリーチャーが大量に現れる。


勇一がイナゴクリーチャーの気配を感じた。

「くっ……またこんなに大量に……」

勇一はひとまず一番近い気配がする場所へ。


火村も出動。


寺本も出動していた。


帰宅しようとする人々をイナゴクリーチャーが襲っていた。

勇一が到着。

勇一は『火の宝玉』で『変身』。

龍神ドライガーが『ファイヤードラゴン』の姿で登場。


ドライガーがイナゴクリーチャー達と戦う。

「さぁ、早く逃げて!」

襲われていた人々に避難を促す。

「ああ……ありがとう……」

人々は避難。


ドライガーは『風の宝玉』で『ストームドラゴン』にチェンジ。

『ドラゴニックヴァレット』でイナゴクリーチャー達を撃つ。

イナゴクリーチャー達を退ける。

だが、避難した人々の先に別のイナゴクリーチャー達がまた出現。

「あー!もうっ!しつけぇな!!」

今度は『土の宝玉』で『グランドドラゴン』にチェンジ。

『ドラゴニックウォール』で岩の壁を作り人々を守った。


その頃、別の場所で火村がイナゴクリーチャーと戦う。

火村は『変身』。

GTN-1登場。

『Gブラスター』で攻撃。


寺本もイナゴクリーチャーと戦っていた。

寺本は『装着』。

Vソルジャーがイナゴクリーチャーと戦う。


ドライガーの『ドラゴニックブレイク』

GTN-1の『Gランチャー』

Vソルジャーの『Vガトリンガー』


それぞれの必殺技でイナゴクリーチャーを一掃する。


周りに居た人々は歓喜を上げる。


一時的にイナゴクリーチャーの出現は収まり人々は続々と避難の準備をしている。


家に戻った勇一は……。

「父さん……避難の準備は?」

そう尋ねると正信は答えた。

「ああ……良く考えたら必要ないと思ってな……」

「なんで?東京が隔離されたらもう逃げ場無いんだよ?」

勇一はそう言うが正信は落ち着いた口調で返す。

「この地は龍神様に守られてるからな。避難なんかしなくても大丈夫だ」

「いや、でも……」

「大丈夫だよ。さっ、そろそろお昼だな。昼飯の用意をしよう」

正信は、立ち上がり台所へ向かう。


ピンポーン……。

家のチャイムがあり勇一が出ると、そこには香織が立っていた。

「香織……」

香織はうつむいていた。

その手には旅行カバンが握られ勇一は何となく察した。

「避難……するんだな」

「うん……。お母さんを安全な所に連れて行きたいし……」

「そっか……気を付けろよ。まだ、クリーチャーは出るから……」

「うん……」

香織は相変わらずうつむいたままだ。

「ねぇ……勇一はどうするの?」

「え……?俺は……もちろん、残るよ。戦わなきゃだし」

それを聞き香織は遂に顔を上げた。

「それって……龍神だからでしょ?勇一自身には戦う義務とか無いじゃない!ねぇ、勇一も逃げようよ……逃げていいんだって!!」

香織は勇一も逃げるよう必死に説得する。

「香織……。確かに、義務とかはないよ。でも、龍神が俺に力を与えたのは何か意味があると思うんだ。俺に出来る事が……。俺はそれを見つけたい」

その一言で説得を諦めたように香織はまたうつむいた。

「やっぱり……戦うんだね……じゃあ、せめて、絶対に死なないって約束して」

「……わかった」

「約束だからね」

そう言って香織は帰って行った。


夕方になり、東京から避難する人達の車で溢れ返った。

公共の交通機関も停止してる為、車が無い人達は歩いて避難するしかなかった。

警察が避難誘導をする。


その頃、警視庁では東京隔離作戦後のイナゴクリーチャー撃滅作戦の会議が行われていた。

「イナゴクリーチャーの大量発生により、ここに来て一気に被害者が増え既に800人を超えている。この事態を一刻も早く収拾しなければならない」

そう語るのは岩永本部長。

次に葛城警視が立ち上がり話出す。

「皆さん、今回新たに対クリーチャー用の特殊強化弾が藤波博士の協力により完成しました。

昨日の戦いで既に使用済みですが、クリーチャーを倒すまでは至りませんが、ダメージを与える事は確認されています。この弾丸は科警研で大量に作成されてますので、完成し次第作戦の実行に移りたいと、思っています」


その後も会議は進められ、クリーチャー撃滅作戦の準備も進められて行く。


すっかり日が暮れた頃、香織と母親も車で避難中だが、大渋滞し、全く車が動かない。

「全然動かないわねぇ……」

香織の母が、運転席の窓から身をのりだし前の様子を見る。


その頃、アスモデウスとルシフェルは……。

「人間達が逃げて行くぜ……何とかしねぇと……」

すると、アスモデウスが……。

「ルシフェル……あなたは警察の足止めをしていて下さい」

「わかった……」


再びイナゴクリーチャーが大量に出現。


避難をする途中の人々に襲い掛かる。

勇一は気配を感じ現場に向かう。


そして、火村も出動するが……。


警視庁にルシフェルが現れる。

入り口を警備していた警察官が殺害された。

次々に警察官が応援に駆けつけ交戦するが、被害は広がるばかり。


火村がそこへ駆け付ける。

「お前か……。そこをどけ!!」『変身』。

GTN-1登場。

GTN-1がルシフェルと戦う。


その頃イナゴクリーチャーによる犠牲者はどんどん増えて行った。

勇一が現場に到着。

勇一が『火の宝玉』で『変身』。

龍神ドライガーが『ファイヤードラゴン』で登場。

イナゴクリーチャー達と戦い始める。


その頃、寺本も現場に向かっていた。


ルシフェルはGTN-1を蹴り飛ばす。

GTN-1はパトカーのフロントガラスに叩き付けられダメージを受ける。

そして、ルシフェルは警察官を次々に殺害。


そして、イナゴクリーチャーも周囲の人々を次々に殺害していく。


その様子を見ているアスモデウス。

「もうすぐです……。もうすぐ……邪神が復活します……」


そう、アスモデウスの言う通り邪神の復活の時は迫っていた。

何故なら、邪神が復活する為には999人の人間を殺害する必要があった。

そして、そのカウントダウンはあと少し……。


必死に戦うドライガー……。

しかし、手が回らず人々は次々に襲われて行く。

「くっ……何でだ……全然減らない……」


GTN-1は『ハイパーフォーム』にチェンジ。

『Gバルカン』でルシフェルを攻撃。

ルシフェルは大ダメージを受ける。

「ぐっ……。今日は……この位でいいか……」

ルシフェルは撤退。


寺本はドライガーと同じ現場にやって来た。

寺本は『装着』。

Vソルジャー登場。

Vソルジャーも戦いに加わる。


「寺本さん!」

2人で協力して、イナゴクリーチャーと戦って行く。


しかし、遂に……。

「あと……1人……」

『V-ガトリンガー』でイナゴクリーチャーを一掃する。


周りのイナゴクリーチャーは全て倒した。

「フフッ……」

アスモデウスが、ドライガーとVソルジャーの前に現れた。

「!誰だお前は……」

ドライガーが尋ねる。

「私は……邪神の使い……アスモデウス……」

「アスモデウス……だと……」

アスモデウスは不適に微笑みながら更に話出す。

「これまで多くの人間を殺して来ましたが、それも全て邪神の復活の為……。そして、復活に必要な人間の数は999人……。そして今まで998人の人間を殺して来ました。そして、最後の1人は……あなたです……」

そう言ってアスモデウスはVソルジャーを指差す。

「何っ!?」

次の瞬間、アスモデウスは怪人体に変身。

こちらも悪魔を彷彿させる2本の角と巨大で禍々しい形をした翼。


そして、アスモデウスが光弾を放つ。

Vソルジャーに命中。

Vソルジャーは、変身が解除されてしまった……。


寺本は吐血し、膝から崩れ落ちる。

「寺本さん!?」


「これで……999人」

アスモデウスが呟く。


ドライガーが寺本の所に走る。

「寺本さん!寺本さん!」

寺本を抱き起こし必死に声を掛けるドライガー。

「ゆ……勇一君……オレ……には……守れ……なかった……。君の力で……この国を……守ってくれ……」

「寺本さん!しっかりして!」

「フッ……後は……頼んだ……ぞ……」

寺本は息を引き取った……。


「さぁ、邪神の復活だー!!」

邪神が遂に復活する。

雷鳴が鳴り響き封印されていた邪神の魂が現世に蘇りドライガーの前に現れた。


それは驚くべき姿だった。


続く……。

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