第20話「大決戦~序章~」
ギガークが寺本と蔵田隊長が乗る自衛隊の車を襲った。
寺本は『装着』。
Vソルジャーとなってギガークと戦う。
たが、ギガークの強さにはVソルジャーも苦戦していた。
「ぐっ……コイツ……強い……」
ギガークはVソルジャーにエネルギー弾を放つ。
その威力は邪神の力が加わりドライガーが喰らった物よりも数段強力になっていた。
Vソルジャーは大ダメージを受ける。
「クソッ……負けて……たまるか……」
Vソルジャーは『V-リボルバー』で反撃に出る。
しかし、ギガークには全く通用していない。
ギガークが反撃。
Vソルジャーは更にダメージを受ける。
Vソルジャーのピンチに勇一が駆け付けた。
「あいつ……」
勇一は『火の宝玉』で『変身』。
龍神ドライガーが『ファイヤードラゴン』で登場。
ドライガーが参戦。
Vソルジャーがドライガーに気付く。
「あっ!君は……」
「え……?」
ドライガーがギガークをVソルジャーから引き離す。
『ドラゴニックボンバー』
ドライガーはいきなり必殺技を使った。
しかし、序盤で使った必殺技が効くはずもなく、ギガークの反撃を受ける。
「ぐぁっ!?」
「クソッ!」
Vソルジャーが『Vガトリンガー』でギガークを攻撃し、ドライガーを援護。
ドライガーは体勢を立て直す。
そして、2人でギガークに攻撃を仕掛ける。
そこへ、パトカーで火村、バイクで守も到着。
「ぐっ……」
火村は怪我の痛みを耐えながら『Gアクセラー』を左腕に装着する。
「火村さん!その体で戦う気ですか?」
守が止めさせようとするが。
「もちろんです!自分には……警察官としての使命があります!」
その言葉に守はかつての葛城を思い出した。
葛城もゲシェードとの戦いで怪我をしながらもその痛みに耐え前線で戦っていた。
だから直感的に思った。
止めても無駄だと、無理をして自分を犠牲にするタイプの人間には何を言っても聞かないと思い止めるのを止めた。
「わかりました。でも、無理はしないで下さいよ」
「はい!」
そうして、火村と守も『変身』。
超戦士グレイザーとGTN-1が登場。
ここで遂に新旧のグレイザーが揃って登場した。
そして、グレイザーとGTN-1も参戦。
4人のヒーローがギガークと戦う。
「チッ……面倒だ……だが、貴様らが何人で来ようと邪神の力を手に入れた俺は無敵だー!!」
「邪神の力だと!?」
ギガークは右手に宿したエネルギーを地面に叩き付けた。
すると、地面に稲妻状のエネルギーが走り4人を襲った。
4人共ダメージを受けたが直ぐに反撃に出る。
Vソルジャーが『Vガトリンガー』でギガークに攻撃。
ドライガーは『水の宝玉』で『ウォータードラゴン』にチェンジ。
ドライガーは『ドラゴニックランス』を、GTN-1は『Gスティック』を手にギガークに攻撃する。
「ぐっ……」
グレイザーは『グレイバスター』を構える。
必殺技『グレイトフルバスター』を撃つ。
ここまでの見事な連携攻撃に流石のギガークもダメージを受けた。
「ぐっ……バカな……邪神の力を得たこの私が……!?」
ギガークも動揺を隠せない。
「だが、必殺技でも奴を倒せない……」
そうグレイザーが呟くと。
「確かに一人一人の必殺技では勝てないかも知れない。でも、俺達の力が合わされば。」
そうドライガーが言った。
「来るぞ!」
Vソルジャーが叫んだ。
ギガークは反撃に特大のエネルギー弾を放つ。
ドライガーは咄嗟に『グランドドラゴン』にチェンジし、『ドラゴニックウォール』で岩の壁を出現させ、攻撃を防いだ。
そして、グレイザーは『ブレイブフォーム』にチェンジ。
GTN-1も『ハイパーフォーム』にチェンジ。
ドライガーも『フォースドラゴン』にチェンジ。
4人は同時に反撃に出る。
Vソルジャーが『Vガトリンガー』を撃つ。
GTN-1が『Gバルカン』を『バーストモード』にし、『Gバースト』を撃つ。
グレイザーは『ブレイブキャノン』を構え必殺技『ブレイブバースト』を撃つ。
そして最後にドライガーが『ドラゴニックドライブ』でギガークに突撃。
4人の必殺技を一気に受けてギガークも遂に力尽きた。
大爆発を起こし爆炎の中からギガークが人間の姿に戻って出て来る。
そして、男は倒れた。
「やった……」
そう呟いたのは守だった。
男はそのまま火村の連絡で警察に連行されて行く。
その様子を近くのビルの屋上から見ている何者か2人。
「このままサツに連れて行かれる訳には行かない……殺れ……」
そう命令を下すのはシルバーの髪の背の高い男。
「へい……」
そしてもう1人の背の低い小太りの男が、ライフルを構える。
「フンッ……あばよ」
小太りの男がライフルの引き金を引く。
ギガークの大柄の男は頭を撃ち抜かれ即死。
現場は騒然とする。
「なっ……何だ!?」
辺りを警戒する警察官達。
「これは……口封じか……」
火村がそう呟いた。
だが、既に男達は居なくなっていた。
「奴らか……」
守は組織の他のメンバーがギガークを射殺したとわかった。
それから数日後……。
守はアメリカに帰る事に。
羽田空港に皆が集まって見送りをする。
見送るメンバーの中には藤波博士、葛城、牧田、火村、勇一が居た。
「それじゃあ、ありがとうございました」
守が皆に、別れを告げる。
「もう少しゆっくりしていけば良かったのに……」
藤波博士がそう言うと……。
「まだ、向こうで研究が残ってますから」
と守は答える。
「言ってた例のアレか?」
藤波博士が尋ねると……。
「アレって?」
勇一が聞いた。
「ああ、今作ろうとしてる宇宙で活動出来るヒーロースーツだよ」
守は答えた。
「えぇ!?宇宙で活動出来るヒーロースーツ!?そんな事出来るんですか?」
勇一が驚いて聞き返した。
「うん、きっとね……」
守は自信ありげに答えた。
「それじゃあ、楽しみにしてるよ」
葛城が守と握手をする。
「はい!」
守も葛城と握手をし、力強く答える。
そして……。
「勇一君」
守は勇一にも声を掛ける。
「はっ、はい」
「君はまだまだ大変な戦いが続くだろうけど、頑張って。君たちが仲間と力を合わせれば必ず勝てる」
守はそう言って飛行機の搭乗ゲートに向かって行った。
「はっ、はい!頑張ります!!」
勇一はグレイザーと言うヒーローの強さの秘密がわかった気がした。
守を乗せた飛行機はアメリカへと飛び立った。
「行っちまったな……」
牧田が呟く。
「ええ……守君には守君の目標があるんですね」
葛城が牧田と話している。
そして、葛城がまた、勇一の方に向かって来る。
「改めて、君がドライガーか……。クリーチャーは我々の想像を遥かに越える敵だ。我々の力だけでは勝つことは難しい。どうか、力を貸して欲しい」
葛城が勇一に頭を下げた。
「そっ……そんな……よして下さいよ……。俺、別にそんな大したもんじゃ……」
火村も加わる。
「僕からもお願いします」
火村も頭を下げる。
「火村さん……。こちらこそ、よろしくお願いします」
こうして、勇一と火村は改めて力を合わせて戦う事を約束するのだった。
そして、離れた場所から寺本も守を見送っていた。
「俺達の戦いはまだまだこれからか……」
寺本は守の乗る飛行機に向かって敬礼。
守はアメリカへ帰るがこの後、割りと早く日本に戻ってくる事になる。
その頃、アスモデウスとルシフェルは……。
「我々の力を使っても勝てなかったとは大した奴ではなかったですね……」
アスモデウスはギガークを少し小馬鹿にした感じで微笑んでいた。
「そうだな……すまなかった。余計な時間を取らせた」
ルシフェルがアスモデウスに謝ると……。
「いいえ……なかなか面白い余興になりましたよ。しかし、我々もそろそろ本題に入らなければなりません。邪神復活を急ぐ為にもっと多くの人間を殺さなければなりませんね……」
この時、アスモデウスは邪神復活を急ぐ為、人類の大量虐殺を企てていた。
続く……。
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