第19話「謎の組織」

GTN-1とドライガーがルシフェルと戦っている所に黒いスーツの大柄な男が現れ怪物に変貌。

怪獣人ギガーク出現。


「なっ……なんだコイツ……これも……クリーチャーなのか?」

GTN-1は動揺していた。

「いや……クリーチャーじゃない……あれは……人間が変身した……」

ドライガーも動揺していた。


「何だお前……邪魔をする気か?」

ルシフェルがギガークに声を掛けると……。

「とんでもない……それよりあんたの力が借りたくて助けに来たんだよ。コイツらさっさと片付けてやるからよ……」

ギガークはそう言ってドライガー達に迫る。


ドライガーとGTN-1は構える。

ギガークの攻撃!

一瞬ギガークの姿が見えなくなったと思ったらGTN-1が吹き飛ばされていた。

ギガークは猛スピードで突進したようだ。


吹き飛ばされてしまったGTN-1は大ダメージを受け変身が解除されてしまった。


「火村さん……」

「次はお前だ……」

ギガークはドライガーにも突進。

『ドラゴニックボンバー』

ドライガーは咄嗟に必殺技でカウンターを狙った。

「フンッ……お前は少しは楽しめそうだな……」

ギガークには全く通用してなかった。


ギガークはドライガーを蹴り飛ばす。

ドライガーは倒れ込む。

更にギガークはドライガーを踏みつける。

「ヒーローってやつは……バカばっかりだな……余計な事に首を突っ込み自分が傷付いて行く……」

ギガークはドライガーを更に痛め付ける。

ギガークはドライガーを踏みつけ続け最後にドライガーを蹴り飛ばす。


「ぐぁっ!?」

ドライガーも相当なダメージを受けている。

「アイツに勝つには……フォースドラゴンしかない……」

ドライガーは立ち上がり『ドラゴニッククロー』を装着。

4つの宝玉を納め『フォースドラゴン』にチェンジ。

ドライガーは反撃に出る。

「バカめ……」

ギガークはドライガーの攻撃を受け止め捕らえる。

「お前らみたいなヒーローは……邪魔なんだよ……」

ギガークは強力なエネルギー弾をドライガーにぶつける。

ドライガーは吹き飛ばされて大ダメージを受けた。

そして、変身が解除されてしまった。

「え……?ゆ……勇一さん?」

火村はドライガーの正体が勇一である事を知ってしまった。

ギガークは勇一にトドメを刺そうと迫る。


「これ以上邪魔されたくも無いからな……バラしとくか……」

ギガークが勇一に向けて再びエネルギー弾を撃とうとする。

そこへ、一台のバイクが到着。

守だった。

「お前は……」

ギガークは守を知っている様だった。

守は『変身』。

超戦士グレイザー登場。


グレイザーがギガークと戦う。

グレイザーがギガークを追い詰める。

「ぐっ……しゃーねぇ……おい、付いて来い」

ギガークはルシフェルを連れて逃走。


「チッ……逃がしたか……」

グレイザーは勇一と火村の元に駆け寄る。

「大丈夫ですか?」

「ええ……何とか……」


守は勇一と火村をパトカーに乗せ、葛城に迎えを頼んだ。


しばらく待っていると、葛城から連絡を受けた牧田がやってきた。

「あっ!牧田さん!」

「よお、守君久しぶりだな。火村の方は任せろ。それと、彼は……」

「彼は僕が後で送って行きます」

「そうか……すまんな。じゃあ頼んだぞ」

そう言って牧田は火村を連れて警視庁へ帰る。


「すみません……助けて貰っちゃって……」

「気にしないで……僕達は同じような境遇だから……。家まで送って行くよ」

守は勇一をバイクの後ろに乗せ勇一の家を目指す。

龍宝神社に着いた。

「ここが君の家?」

守が尋ねる。

「はい、ありがとうございました……」

勇一は帰って行く。

「あっ、勇一君」

守が声を掛けた。

「あっ、はい、何ですか?」

勇一は振り返る。

「今度の敵は手強い。正直僕一人では勝てる自信が無い……。だから……君の力を貸して欲しい」

「……もちろんです。俺にも守りたいモノがありますから」

「ありがとう」

そう言って勇一と守は別れた。


勇一は『フォースドラゴン』の反動とギガークによるダメージで布団に潜り込んでそのまま寝てしまった。

そんな勇一の心配そうに見ていた正信。


その頃、病院のベッドで火村は目を覚ました。

「ここは……」

「あっ、起きた起きた」

火村が目を覚ますとそこには川島が居た。

火村は勢い良く起き上がる。

すると、火村の胸に激痛が走る。

「痛っ!?」

「あー、ダメよ、あばら骨にヒビ入ってるんだから……」

川島がそう言って火村をもう1度寝かせる。

そう、火村はギガークとの戦いであばら骨にヒビが入ってしまっていた。


ギガークに連れて来られたルシフェルはギガークと話をしていた。

「あんた……俺を助けて何が目的だ?」

ルシフェルが尋ねると……。

「フッフッフッ……言ったでしょ?あなたの力を借りたいと……。邪神の力が欲しい。手を貸してくれ」

とギガークは答えた。

「邪神の力か……なるほど……あんたにも何やらデカい目的がある様だな。わかった。俺よりそれに詳しい奴を紹介してやる」

ルシフェルはギガークをアスモデウスに会わせる事にした。


その頃、守は藤波博士の研究室に戻っていた。

そして、藤波博士に現状を報告。


「そうか……。新たな敵がとうとう動き出したか……」

藤波博士が呟く。

「ええ……このままでは敵に邪神の力が渡ってしまいます。それは何とか阻止しないと……」

「うーん……そうだな……」


そして日付が変わった頃の深夜……。


とある廃墟で、ルシフェルがギガークとアスモデウスを会わせていた。

「コイツが邪神の力が欲しいようだ」

ルシフェルがギガークをアスモデウスに紹介する。

「なるほど……あなたも何やら野望があるようですね」

アスモデウスがギガークを見て言った。

「ああ、我らの組織の目的の為に邪神の力が必要なんだ。頼む、力を貸してくれ」

ギガークがアスモデウスに頼む。

「では、試してみよう。あなたが邪神の力を得るに相応しいかどうか……」

そう言ってアスモデウスはギガークに手をかざした。

すると、黒いモヤの様な物が出てギガークの体を包んで行く。

「こっ……これは……?」

「なるほど……邪神はあなたを認めたようだ。」

黒いモヤの様な物がギガークの体内に消えていった。

「邪神の力の一部があなたの物になりました。好きに使って下さい」

ギガークに与えられた邪神の力……それは何を意味するのか……。


翌朝、勇一は目を覚ました。

昨日のダメージは回復していた。

勇一は朝から身支度を整え会社に向かう。


その頃、怪我から復帰した自衛隊の寺本は蔵田隊長と共に奥戸との話し合いに車で向かっていた。

奥戸が開発したCSSの導入が自衛隊でも決まりその受け取りと使用方法のレクチャーを受ける事になっていた。

奥戸との待ち合わせは奥戸の研究室がある城北大学。

奥戸は大学の研究室でCSSの準備をして待っている。


寺本と蔵田隊長が乗る車をギガークが狙っていた。

「フンッ……試してみるか……邪神の力とやらを……」

ギガークは寺本達の車を襲撃した。


フロントガラスに体当たりをし、フロントガラスにヒビが入る。

視界を奪われ車は電柱に激突。


寺本が何とか脱出する。

「クソッ……クリーチャーか……」

寺本は『装着』。

Vソルジャー登場。

Vソルジャーがギガークと戦う。


その頃、クリーチャーが現れたと騒ぎになり勇一が乗っていた電車も止まってしまう。

勇一は気配は感じて居なかったが、現場に向かう。


そして、火村も無理をしてパトカーに乗り込み現場に行こうとする。


そして、守も現場に急ぐ。

今、ヒーロー達が一堂に会いそうとしている。

だが、これは大きな戦いの序章に過ぎなかった。


続く……。

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