第18話「新たな敵」
ドライガーとGTN-1がキラービークリーチャーと戦っていると、そこへ守が現れグレイザーに変身。
更に、新たなアイテム『ハイパーチェンジャー』をGTN-1に渡す。
GTN-1はその力でパワーアップ形態『ハイパーフォーム』にチェンジした。
GTN-1は新たな武器『Gバルカン』をキラービークリーチャーに向けて構える。
そして、『Gバルカン』の引き金を引く。
するとエネルギー弾が連射されキラービークリーチャーを襲う。
キラービークリーチャーはダメージを受ける。
キラービークリーチャーは反撃の毒針を打つ。
しかし、GTN-1は『ハイパーフォーム』になる事でスピードも飛躍的に上昇していた。
そのスピードを活かし毒針をかわす。
「凄い……」
火村自身も驚いていた。
そして、GTN-1は『Gバルカン』を一撃必殺のバーストモードに切り替えた。
そして必殺技『Gバースト』が炸裂。
キラービークリーチャーは倒された。
「やった……勝った!」
グレイザーはGTN-1に向けて親指を立てサムズアップのポーズ。
GTN-1は敬礼で返して帰って行く。
ドライガーは去って行く。
グレイザーはドライガーに声を掛ける。
「あっ、待って!」
グレイザーの呼び掛けにドライガーは立ち止まる。
「あなたに話があるんです」
「俺もあなたに聞きたい事がある。場所を変えましょう」
グレイザーとドライガーは場所を変えた。
人気の無い所を見計らってドライガーは変身を解除。
「やっぱり、あなたも人間だったんですね」
グレイザーも変身を解除。
「ええ、俺だってあなたと同じただの人間です。まぁ、俺は龍神の力を借りてるんですけどね。それで話って何です?」
「あっ、その前に、俺桐崎守です」
「俺は神上勇一です」
この瞬間、2人のヒーローが初めて顔合わせをした。
お互い自己紹介をして、接し方が決まった。
そして、守は日本に帰ってきた理由を勇一にも話し出した。
守はアメリカである組織と遭遇した、彼らは何らかの目的の為に強大な力を求め独自に怪人を生み出して悪事を働いていた。
彼らの怪人とグレイザーとして戦った守は組織のメンバーと遭遇。
その組織は日本に現れたクリーチャーの力を狙っている事を突き止めそれを阻止する為に組織のメンバーを追って日本に帰ってきたと言う。
そして、勇一も守に聞きたい事があった。
「あの……守さん、守さんはヒーローとしての戦いと私生活の両立ってどうしてました?俺、最近仕事が決まったのに、クリーチャーが現れる度に仕事を抜け出さなきゃいけなくて……」
それは守にも似たような経験があった。
「ああ……確かにヒーローと私生活の両立って大変だよね……。僕も3年前は大学生だったし、バイトもしてたからバイトに遅れたり休まなきゃ行けなかったり……大学の課題もあるし大変だったよ。でも、自分しか居ないならやるしかないと思ってグレイザーとして戦ったんだ。確かに私生活は犠牲にしなきゃいけないけど、それで誰かが悲しい思いをするよりは良いだろ?」
守の言葉はヒーローとして戦う覚悟をしたからこそ、出てきた言葉だった。
「そうですよね……人の命には変えられないですもんね」
「うん、あとやっぱり協力してくれる人がいると心強いよ。僕は大学の友達の1人にグレイザーである事を知られてからその友達は協力してくれるようになったし」
「なるほど……協力してくれる人ですか……」
勇一は守からもらったアドバイスを参考に考えていた。
「それじゃあ、僕は行くけど……もし例の組織のメンバーが動き出したら連絡する。連絡先を聞いてもいいかな?」
と守が言うと……。
「あっ、はい、もちろんです」
2人は、連絡先を交換。
そして、今日は別れた。
仕事に戻った勇一は案の定怒られた。
勇一は悩んでいた。
木嶋にドライガーである事を言ってしまえば協力してくれるかも知れない。
しかし、今までドライガーである事を周りの人間には隠して来た。
今さら自分から正体を明かすのも気が引けた。
夕方、仕事が終わり勇一は電車で帰っていた。
すると、スマホにネットニュースが流れて来た。
それは衝撃的なニュースだった。
なんと、金光コーポレーションの機械製品開発課の専務松永氏が何者かに殺害されたと言うニュースだった。
つまり勇一にとって自分の会社の幹部が殺害された事になる。
勇一は慌てて次の駅で降り、木嶋に電話をした。
木嶋もネットニュースを見て驚いていたと言う。
そして、勇一は一度会社に戻る事に。
金光コーポレーションの本社ビルでは既に警察が現場検証を行っていた。
勇一が到着すると、木嶋が既に来ていて様子を見ていた。
「木嶋さーん!」
勇一が声を掛ける。
「おう、来たか」
現場には会社の関係者が続々と集まっていた。
中には金光社長は勿論、その息子の金光義則(かねみつ よしのり)(23歳)も居た。
そして、事件の捜査には火村と牧田も来ていた。
「うーん……拳銃で頭を一発か……これは明らかに人間の仕業だな。クリーチャーの可能性は低いだろ」
と牧田は言う。
「ええ……それはそうなんですが……少し気になる事があって……」
火村は守から聞いていた組織の事が気になっていた様だ。
何故なら、守から組織の情報を聞いたタイミング、拳銃を使う所を見るとプロの可能性、更には組織には巨大企業のバックがついているとの情報も聞いていたからだ。
金光コーポレーション程の巨大企業なら、犯罪組織が目を付けても不思議ではない。
事件現場を離れた所から見ている、黒いスーツを着た大柄の男。
「我々に素直に協力しないからこうなるんだ……。残念だったな……」
そして、会社関係者達への聞き込みが始まった。
火村が順番に聞き込みをして、勇一の所にもやって来る。
「あれ?勇一……さん?」
火村が勇一に気付く。
「ど……どうも……」
「何で勇一さんがここに?」
「ああ、実は……ここの社員になったんです……」
「あっ、そうなんですか!それはおめでとうございます。あっ……すみません不謹慎でしたね……」
「あっ、いえ……」
そんなやりとりをしてから勇一は事情聴取を受けたが、入社したばかりの勇一からは何の情報も得られなかった。
すっかり日が暮れた頃、事情聴取を終えた勇一達は帰宅が許された。
勇一が駅に向かって歩いていると、後ろからクラクションの音が!
勇一が振り向くとパトカーで火村が近付いて来た。
「勇一さん!我々も一度本庁に戻るんですが、良かったら途中まで送りますよ」
「あっ、ありがとうございます」
勇一はパトカーで送って貰える事に。
早速パトカーに乗り走り出す。
「勇一さん……あなたのご実家の龍宝神社……何かクリーチャーの事がわかるような資料ありませんかね?」
「え?何でですか急に?前にも調べてたじゃないですか」
「そうなんですが……クリーチャーの秘密がもっと詳しく分かればと思いまして……」
「ああ……ちょっと探してみますよ」
「すみません。ありがとうございます」
そんな話をしながら帰って行く。
しかし、火村と勇一の乗るパトカーの前にルシフェルが突然現れる。
「うわっ!?」
火村は急ブレーキを踏む。
「うわっ!?危ないなー……!コイツは……」
勇一もルシフェルに気付いた。
しかし、火村が居る為、変身して戦う訳には行かない。
「勇一さん、避難して下さい!」
「はっ、はい……」
勇一はパトカーを降りる。
そして、火村もパトカーから降りて『変身』。
GTN-1登場。
勇一も物陰に隠れて『変身』。
龍神ドライガーが『ファイヤードラゴン』の姿で登場。
GTN-1がルシフェルと戦っている。
そこにドライガーも参戦。
(ドライガー!?……今日早いな……。まっ、いいか……)
GTN-1とドライガーが協力してルシフェルと戦う。
その頃、守も現場に向かっていた。
GTN-1は『ハイパーフォーム』にチェンジ。
『Gバルカン』で攻撃する。
ルシフェルにもダメージを与える。
しかし、そこに黒いスーツの大柄な男が現れた。
「あっ、ここは危険です!早く逃げて!!」
火村が叫ぶ。
だが……。
「フッフッフッ……危険?何がです?」
すると男は何かのアイテムを取り出した。
男が取り出したのは注射器の様なアイテム。
男はそれを、自分の腕に刺した。
すると、男の体は醜い怪物の姿に変貌。
怪獣人ギガーク出現。
続く……。
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