第13話「ドライガー抹殺計画」
新たな姿『フォースドラゴン』の力を得たドライガーはゼブラクリーチャーを圧倒して倒す。
しかし、その反動により勇一は大きなダメージを受けて倒れてしまった。
日菜乃と正信、篤史が勇一を家に運ぶ。
その様子を見ていたアスモデウスとルシフェル。
「新たな力を手に入れたか……そろそろ本気で奴を殺さなくてはならない……」
そうアスモデウスは呟いた。
「殺す?ほぉ、いよいよか。で、どうすんだ?」
そうルシフェルが尋ねると……。
アスモデウスは不適に微笑んだ。
勇一を家に連れて帰った正信達はすぐに勇一を寝かせた。
『フォースドラゴン』は4体の龍の力を同時に引き出す事が出来る反面その負荷が大きかった。
勇一はそのまま眠り続けた。
-翌日-
警視庁では特殊犯罪対策班の3名と葛城、自衛隊の蔵田隊長、寺本を交えた会議が行われていた。
「これまでクリーチャーが現れてからその被害者の数は本日までで、316人となりました。これ以上被害者を増やさないためにこちらも先手を打つ必要かあると考えております」
そう語るのは葛城。
「しかし、我々には奴らの居場所を探る事は出来ません。パトロールを強化するぐらいしか……」
そう火村が言うと……。
「いや、実はそうでも無いんだ。お入り下さい」
葛城がある人物を会議室に招き入れた。
その人物は……奥戸荘司。
「初めまして、奥戸です」
葛城が奥戸の紹介をする。
「彼は私の知り合いの大学の後輩でね、クリーチャーの居場所を探す為のシステムを開発してくれたんだ」
葛城が言うクリーチャーを探す為のシステムとは……。
クリーチャーが放つ特殊な電気信号を感知し、クリーチャーの居場所の特定や出現の有無を読み取る事が出来るシステムだと言う。
それを警察のネットワークに接続し24時間体制で作動させると言う。
その名を『CSS(クリーチャーサーチシステム)』。
元々はゲシェードの様な未知なる敵が再び出現した場合の為に開発したシステムだが、それをクリーチャー用に改良したと言う。
これで遅れを取る事は無くなると考え警察は試験的に導入。
これで成果を得られれば自衛隊にも導入される。
-龍宝神社-
勇一が目を覚ます。
「おっ!気が付いたか」
正信が一安心した様な表情で言った。
「父さん……あれ?俺どうしたんだ?」
正信は勇一に起きた事を説明。
「あれ?そう言えばあの娘は?日菜乃……だっけ?」
「ああ、日菜乃ちゃんならお父さんと帰ったぞ。学校があるからな」
と正信が言うと。
「学校!?」
勇一は気付いて無かった。
日菜乃は18歳の高校生。
だがら学校に通っている。
その頃、会議を終えた寺本は蔵田隊長と別れ1人で行動していた。
寺本は海の見える公園で1人物思いに耽っている。
「美咲……。俺は……必ず奴らを潰す……そして平和な世界にするからな……」
寺本は戦いへの決意を改めてした。
勇一は考えていた。
『フォースドラゴン』の力の反動を抑える方法を……しかし、それが分かるのは龍の巫女である日菜乃だけのような気がした。
勇一は正信から聞いた日菜乃の学校に向かった。
しかし、まだ授業中の為、勇一はしばらく待って居た。
学校が終わり日菜乃が友達と出てきた。
「あっ……」
日菜乃が勇一に気付いた。
「やぁ、ごめん、ちょっと聞きたい事があって」
「何々!?この人日菜乃の彼氏ー?」
日菜乃の友達が茶化す。
「違うよ!まぁ……親戚って所かなぁ……ごめん。先に帰ってて」
日菜乃は友達を先に帰し場所を変えた。
「で……聞きたい事って?まぁ、龍神の事だろうけど……」
「ああ……君なら知ってるんじゃないか?4体の龍の力を同時に使った時の反動を抑える方法」
勇一は単刀直入に尋ねる。
しかし……。
「ごめん……ウチにもそれはわからない……。ウチよりも死んだお姉ちゃんの方が巫女としての霊力は高かったし、龍神の知識もあったし……」
そう日菜乃は答えた。
「そっかぁ……君、お姉さん亡くなったのか。ごめん……」
勇一は死んだお姉ちゃんの事を思い出させてしまったと罪悪感を感じた。
「ううん……気にしないでいいよ。お姉ちゃんが死んだのもう3年も前だし……。ウチも調べとくよ。反動を抑える方法。お姉ちゃんだったらもっと心強いパートナーになったと思うんだけど……ごめんね、ウチで」
「そんな事ないよ。ありがとう」
その時、2人はクリーチャーの気配を感じた。
「!近い……」
そう、クリーチャーはすぐ近くで勇一を狙っていた。
現れたのはサソリの姿をしたスコーピオンクリーチャー。
勇一は『火の宝玉』で『変身』。
龍神ドライガーがファイヤードラゴンの姿で登場。
ドライガーがスコーピオンクリーチャーに挑み掛かる。
その頃、CSSによってクリーチャー出現を察知した火村が出動。
連絡を受けた自衛隊の寺本も同時に出動した。
ドライガーはスコーピオンクリーチャーと戦うが、スコーピオンクリーチャーは手強く苦戦していた。
スコーピオンクリーチャーは毒針を持つ尻尾でドライガーを襲う。
ドライガーは接近戦では不利と思い『風の宝玉』で『ストームドラゴン』にチェンジ。
『ドラゴニックヴァレット』で攻撃。
しかし、スコーピオンクリーチャーは素早い動きでドライガーの攻撃をかわす。
現場に向かう火村の前にまたルシフェルが怪人体で現れた。
火村はパトカーを咄嗟に止める。
「またお前か!」
火村はパトカーを降りて『変身』。
GTN-1登場。
『Gスティック』を持って戦う。
一方寺本は現場に到着。
寺本は『装着』。
Vソルジャー登場。
Vソルジャーが戦いに参加。
スコーピオンクリーチャーはVソルジャーにも攻撃。
ドライガーとVソルジャーが協力して戦う。
その頃、GTN-1はルシフェルに苦戦していた。
GTN-1は形勢を逆転する為『Gランチャー』を構える。
しかし、ルシフェルはその場から逃走。
GTN-1は後を追うが、追った先で通りすがりの親子を襲う。
「何っ!?」
ルシフェルは親子を人質にした。
「くっ……」
母と娘は恐怖に怯えている。
これでは『Gランチャー』を撃つ事が出来ない。
ルシフェルはGTN-1に光弾を放つ。
動く事が出来ずその光弾をまともに喰らったGTN-1は大ダメージ。
戦闘不能に陥った。
「火村!!離脱しろ!火村!!」
無線で小田が必死に呼び掛けるが応答がない。
ルシフェルは親子を解放し去っていく。
その頃、スコーピオンクリーチャーはVソルジャーを蹴り飛ばしドライガーと接近戦に持ち込んだ。
そして、ドライガーに毒針を打つ。
「ぐぁっ!?」
ドライガーは直ぐに苦しみだし、変身も解除されてしまった。
勇一が倒れる。
スコーピオンクリーチャーはドライガーを倒し去っていった。
Vソルジャーが追おうとするが逃げられる。
「チッ……。逃げられたか……」
倒れた勇一に日菜乃が駆け寄る。
「勇一!ねぇ、勇一!しっかりして!!」
日菜乃の必死の呼び掛けにも勇一は答えられない。
「アイツが、ドライガー……。ん?日菜乃ちゃん?」
Vソルジャーは『装着』を解除。
寺本が駆け寄る。
「日菜乃ちゃん……だよな?」
日菜乃が振り向くと……。
「え……?寺本……さん?」
その頃、ルシフェルに倒された火村を小田が救出に向かう。
「火村ー!」
小田が駆け寄ると、火村は意識はあったが、朦朧としていた。
「小田……班長……」
小田が火村を担いで病院に運ぶ。
その頃、ルシフェルとアスモデウスが合流していた。
「足止めご苦労様でした……。もうすぐ龍神は死にます」
そうアスモデウスは言った。
「フンッ……こっちもだいぶ痛め付けてやったぜ。このまま警察その物を潰すのも悪くない」
とルシフェルは言い放つ。
「それは少し待ちなさい。我らが邪神の復活が先です……その為にはもっと人間を殺さなくては……」
アスモデウスが言うように邪神を復活させる為には人間を多く殺す必要があるようだ。
そして、勇一はどうなるのか!?
続く……。
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