第7話
政人が気付いた時には瑞樹は先に前を歩いていて、政人はその後を走り瑞樹を追い掛ける。
「な、なぁー。 瑞樹、そういうことだったんだなぁ。 俺の為に嘘まで吐いて、傘持って来てくれたって事なんだよな」
「ま、まさか、そ、そんな事じゃねぇよ」
そう言う瑞樹は声までも動揺させどもらせてしまったのだから、完全に政人のおもった通りなのであろう。
「じゃ、なんだっていうんだよー」
「ただたんにお前が風邪を引いたら困るだけだからさ」
「えー、瑞樹ー! 俺のこと心配してくれてたのか?」
政人はあまりにも嬉しくて瑞樹に抱き付くのだが、
「だから、お前はどうして、いいように考えるかなぁ? コラ、離せ! ここはまだ人前なんだからな!」
二人は商店街の中をラブラブしながら帰宅をしていく。
「なら、これからも傘忘れようかな?」
「はぁ? 寧ろ今日だけだしっ!」
そう瑞樹に言われ、その後、瑞樹は雨が降っても政人の所に行くことはなかったようだ。
恋人同士になったのだから、違う学校でもたまには一緒に帰りたいよね。
END
ツンデレ君とラブラブ 掛川ゆうき @kakeyukira
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