最初期の頃からずっと読んでいるが、250話まできても今だに面白さを維持し続けている。
地の文はアレン視点の場合は一人称で書かれており、アレンの心の中のツッコミや心情が豊かな語彙力で表現されている。
しかし、無駄にわかりにくい表現などは無く、とても読み手に理解しやすく書かれている。
アレンがその場にいない状況では、三人称視点で書かれており、その場の雰囲気やキャラの様子が客観的にわかりやすく表現されており、まるでその場を映像で観ているかの様に容易く想像できてしまう。
量産型のどこか既視感のある、主人公最強、俺つえー、ハーレム、ざまぁ、などの作品とは一線を画す作品です。
まだまだカクヨムにも夢中になれる作品があるのだという事を認識させてくれた作品です。
「お気楽主人公の行動を周囲が勝手に勘違いして絶賛」なんてありふれたストーリーでも屋台骨がしっかりしていれば面白い!
著者様がしっかりプロットを練って書いているのが分かる伏線と回収、作中のユーモアのセンス、読み手をハラハラさせるアクション(戦闘含む)描写など、とても丁寧に書かれた小説だなぁと思います。
あと個人的に好きなのは主人公以外の登場人物もしっかり描写されているところ。
サブキャラの心理描写やサイドストーリーもしっかり描くことで物語に厚みを加えていると感じました。
とりあえず読むか迷っている方には「安心してオススメ出来ますよ」と記載しておきます。