第67節 コミュニケーションをとる
「人と
「チームメイトと、あまり話せない」
「人と話さなくても、練習もプレーもやることやってるからいいでしょ?」
こんにちは、
ラスボス的な質問が来ました。コミュニケーションが苦手、
そんな風に言われること、多いです。
今日は
Aちゃんはとても
高校生になって部活に入ってもそれは変わらず、同じ中学の仲の良かった友達としか話をしませんでした。別に仲が悪いわけじゃないのよ。特別話さないっていうだけ。
すると不思議なことに、試合中、仲の良いお友達のことはよく見えるのに、それ以外のチームメイトの動き方がわかりません。見えていない訳ではないし、いつも一緒に練習をしているのですから、全くわからないはずはないのに、パスを出しづらい、と気付きました。
そして逆も同じことが起こります。自分がパスを欲しいなという時にパスが出てきません。なぜだろう?? Aちゃんは考えました。
ずっと仲良しの友達は、だいたい次にどうしたいか想像ができます。だから、安心してボールを渡せます。それ以外のチームメイトが信用できないわけではないけれど、もし友達と他のチームメイトが同じような場所にいたら、より確実な友達の方へパスを出すでしょう。
そしてチームメイトも、あまり話したことのないAちゃんより、よくわかっている別のチームメイトへボールを渡してしまいます。もちろん、Aちゃんしかいない時にはボールが来ますが、他の誰かでもいいなら、自然と、無意識に、Aちゃんではない方を選んでしまうのです。
このままじゃ、メンバー外されちゃう? ちょっと心配になりました。
そこで、Aちゃんは勇気を出して、普段の部活の時にできるだけ仲の良かった友達以外にも話しかけたり、話の輪に入ったりするようにちょっと意識してみました。すると、チームメイトの意外な一面が見えてきます。この子は思っていたより負けず嫌いなんだな。とか、この子は他人に気をつかう人だな。とか。
すると練習でも、試合でも話した子の動き方が目につくようになりました。次はどう動くかな? と気になります。思ったような動きをする場合もあるし、思っていたのとは違う動きをすることもあって、それも
試合中目が合うなって感じることも増えました。私が見ているのと同じくらい、相手も自分を見てくれているって感じます。パスも前より来るようになった気がします。試合中いいパスをもらって、ゴールを決めることもできました。
今ではチームメイトみんなと話をすることができます。試合や練習の話だけじゃなくて、家族のこととか、好きな男子のこととか、今日クラスでこんなことがあったよとか。
Aちゃんは前から気になっていたことをみんなに聞いてみました。「話するようになる前、私のことどう思ってた?」 するとこんな答えが返ってきます。「何考えてるかよくわかんない人だって思ってた」 今のAちゃんにはわかります。そりゃ、何考えてるかわからない相手には試合中パスも出さないよな。
さて、Aちゃんは人と話すことが大事ってわかって行動を変えられたんだけど、あなたはどう? 他人が考えていることを100%理解し合うのは無理なことだし、同じ言葉を話していても違う意味で言っていることもあるくらいだし、思っている事と違うことを言ってしまう事もある、それが人間。だからこそ、無理だと
たくさん人がいても好きな人はその中からすぐ見つけられる。そんな経験、ないかしら。チームメイトも同じで、やっぱりよく知っている人は目につきやすくなる。だから、みんなと話せなかった時代のAちゃんにはあまりパスが来なかった。今ではAちゃんはチームの大事な戦力の一人です。
たくさんパスが欲しい。チームの中で役に立ちたい。そう思ったらやっぱりチームメイトのことを知らないといけないし、チームメイトに自分を知ってもらうことも必要になるわね。チームの中ではたくさんコミュニケーションが生まれた方が、いいチームになる。私はそう感じてます。
さて、コミュニケーションについて
<ミスコミュニケーション>
https://kakuyomu.jp/works/16817330649112470710/episodes/16817330650446829581
合わせて読んでみてくださいね!
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