主人公のヤバさに持ってかれるお話です。初めは異世界転生を夢見た主人公を見て、「ついに次の話で異世界転生イベントがはいるんだな!」と思って更に続きを読むと、あまりのサイコっぷりにド肝を抜かれ、更に次の話のやりたい放題ぶりで腹筋を持ってかれます。独特な展開で、読む人を魅了する作品です!
「テンプレ勇者」に憧れる主人公が苦労(?)の末に〇ン〇に跳ねられ意識は暗転する──そして描かれる物語は、冒険の旅に出る典型的な勇者像をパロディ化しながらも、その中で成長していく姿が上手に描いています。作風はコミカルなシーンと感動的なシーンやシリアスなシーンが、その瞬間毎に絶妙なバランスで描かれており、読みやすい文章が物語の中へと読み手を誘います。テンプレ勇者の王道的な物語を愛しながらも新たな視点を楽しめる魅力的な作品です。