六章

【ここまでの 登場人物まとめ】

※ここまでのネタバレを含みます。ご注意ください。


【登場人物】


―――人界側―――


■ 日向ひむかい


奏太そうた

本作の主人公。妖界篇開始時点では高校二年。人界篇開始時点で大学一年。最初の大君の血を引く陽の気の使い手であり、妖界や鬼界との結界の綻びを閉じる役目を負う “守り手”

役目を負わされるようになってからは、うしおわたりと共に行動している。


柊士しゅうじ

奏太の従兄であり、日向ひむかい本家の息子。里での事件の後、正式に当主を継いだ。奏太と同じく、陽の気の使い手であり “守り手”


ゆい

奏太の従姉。奏太達と同じく “守り手” で、汐と亘の元主。役目の最中に致命傷となる大きな怪我を負い、三百年に一度の妖界側との約定を果たす時期だった事もあり、転換の儀で妖に変わり妖界側に送られた。


・伯父さん

柊士の父。日向ひむかい本家の当主だったが、里での事件を機に柊士に跡目を譲った。


尾定おさだ

守り手の主治医。妖界の薬に詳しく、時々薬草採集に妖界へ赴く。


・村田

日向本家の使用人。柊士が幼い頃から本家に仕える男性。



■ 人界の妖


○ 奏太付き


うしお

奏太の案内役。青い蝶の妖。人の姿では青い髪の日本人形のような見た目の少女。幼い見た目だが、三十年生きている。里では割と良い家柄のお嬢様。以前は結の案内役でもあった。


わたり

奏太の男性護衛役。大鷲の妖で、いつも奏太を乗せて運んでいる。二百年以上は生きているらしい。以前は結の護衛役で、結の事を慕っていた。武においては、里で淕に次ぐ実力者。


まさき

亘と淕に次いで強いと称される大きな黒犬の男性。亘が一時的に護衛役を外れる事になった際、代理の護衛役として奏太につけられた。時と場所を選ばず亘に挑みにいく迷惑な側面も。


椿つばき

亘が一時的に護衛役を外れる事になった際、代理の護衛役として奏太につけられた白鷺の女性。祭りの力比べで予選免除になる程度には強いらしい。青く体を光らせることができる。


たつみ

汐が一時的に案内役を外れる事になった際、代理の案内役として奏太につけられたトンボの男性。本来武官なのに案内役を任じられたことをそれなりに気にしている。力比べで予選敗退の実力。



○ 柊士付き


しおり

柊士の案内役。金色の蝶の妖で、人の姿は金髪で汐と瓜二つの少女。柊士のことが大好き。


りく

柊士の男性護衛役。鷹の妖。柊士第一主義でしっかり者だが、柊士のこととなると途端に心配性に。


那槻なつき

新たに、柊士の男性護衛役としてつけられたミミズクの妖。


かずら

新たに、柊士の男性護衛役としてつけられた三尾の黒猫。


○ その他


かい

里の門番。柾の弟で、朔と双子の灰色の仔犬の妖。奏太の事をほぼ無条件に尊敬している。いろんな理由があって亘が嫌い。


さく

里の門番。柾の弟で、晦と双子の灰色の仔犬の妖。奏太の事をほぼ無条件に尊敬している。いろんな理由があって亘が嫌い。


つむぎ

柾、晦、朔の妹。亘のことが好きだったが相手にされず、兄妹喧嘩で里を抜け出した時に奏太に助けられて以降、奏太に好意の対象が変わった。


粟路あわじ

最初の大君に仕え人界に残された二貴族家の一つである雀野家の当主。雀の妖で、人界の妖筆頭。主に軍部を司る。見た目はお爺さん。


よう

粟路の右腕である文官。黒揚羽の妖で汐と栞の父。


さかえ

最初の大君に仕え人界に残された二貴族家の一つである亀島家の当主。主に里の政務を司る。好々爺の顔をして里で権力を振るう厄介者。息子の起こした事件の責任をとらされた。


都築つづき

亀島家長子。普段は西の里の管理を任されている。榮の前妻の子。榮や拓眞と違い、日向家に協力的。


拓眞たくま

亀島家次子。榮の前妻の子。武官で亘に対抗心があるが実力では敵わない。守り手の護衛役を狙っている。里の襲撃事件の主犯とされたが奏太の陽の気によって死亡。


みなと

亀島家次子。榮の後妻の子。文官で、祭りはもちろん、普段の里の政務も裏から支えている。奏太達へ敵対的な態度は見られない。


・行商人

普段から里に出入りする行商人の一人。過去、里に呪物を持ち込んだことで出入り禁止になっていた。



■ 他


遥斗はると

幼い頃、人では無い何かに襲われ、両親を失った。奏太が鬼にまつわる事件に巻き込まれたのを近くで見ていたことで、奏太が妖なのではと疑っている。真相を突き止め復讐を果たそうとしている。


潤也じゅんや

奏太の親友。妖の起こした事件に巻き込まれ、奏太の事情もよく知っている。


さとし

奏太の親友。妖の起こした事件に巻き込まれ、奏太の事情もよく知っている。


絢香あやか

奏太の友人。潤也、聡ほどではないが、奏太の事情を知っている。


紗月さつき

奏太の友人。潤也、聡ほどではないが、奏太の事情を知っている。


りょう

結の婚約者。結から妖界のことや御役目のことを聞かされていた。結の死後、白月となった結を取戻すために奔走。自らも妖に転じた上で幻妖京を焼き払った。一時的に結を取り戻したものの、朝廷と人界の連合軍によって奪い返され、討ち取られた。


―――妖界側―――


■ 朝廷


白月はくげつ

陽の気と陰の気を使う、妖界の帝。白月色の髪を持つ美しい少女。転換の儀により兎を依り代に結が妖に転じた姿。妖界へ来て遼や奏太と会うまでは人界での自分の記憶を無くしていた。身分を隠そうと咄嗟に偽名を名乗ったことで、奏太からは “ハク” と呼ばれている。



○ 四貴族家


翠雨すいう

柴川家当主。左大臣。紙人形の姿になれることから白月からは「カミちゃん」と呼ばれる。人の姿は黒い髪の男性で凄く美麗な顔つき。妖界で初めて白月を迎え入れて共に旅をし、帝に押し上げた。兄は白月が帝位に就く前まで帝を僭称していた驟雨しゅうう。白月の両翼の一人。


璃耀りよう

雉里家当主。蔵人頭。雉の妖で、白月が帝位に就く前から仕えている。人の姿は瑠璃色の髪の男。不健康そうな顔色だが背が高め。共に旅をし、数度白月に命を救われていることから、白月への忠誠心は人一倍強い。白月の両翼の一人。


泰峨たいが

申岡家当主。近衛大将。猿の妖。人の姿では、少年っぽさの残る顔つきの青年。


瑛怜えいれい

狗山家当主。検非違使別当。狼の妖。人の姿では神経質そうな顔つきの男性。識の元上司。



○ 軍団


蒼穹そうきゅう

軍団大将。狐の妖。人の姿は橙色の髪の大柄な男。璃耀の旧友。公私の状況に応じて璃耀への言葉遣いも変わる。白月が帝位に就く前から仕えていて、共に旅をしていた。


宇柳うりゅう

軍団大将の右腕。梟の妖。人の姿ではベージュ色の髪の男。奏太が一番最初に出会った朝廷の者。白月が帝位に就く前から仕えていて、共に旅をしていた。


和麻かずま

大蚯蚓おおみみずの妖。元検非違使だったが軍団にいたほうが便利だろうと、翠雨に移籍させられた青年。白月のファン。


青嗣あおし

大鷲の妖。軍団に所属する男性。白月が帝位に就く前から仕えていたというが、実際には驟雨の手先として潜り込んでいただけだった。


藤嵩ふじたか

宇柳に次ぐ蒼穹の腹心の男性


たちばな

奏太達を人界へ送り届ける役目を負った軍団所属の男性。


さかき

奏太達を人界へ送り届ける役目を負った軍団所属の男性。


蘇枋すおう

奏太達を人界へ送り届ける役目を負った軍団所属の男性。



○ 近衛


なぎ

大きな鳥の妖。白月の女性護衛役。白月が帝位に就く前から仕えていた。元は翠雨の腹心。


桔梗ききょう

大きな鳥の妖。白月の女性護衛役。白月が帝位に就く前から仕えていた。元は藤嵩と並ぶ蒼穹の腹心。



○ 検非違使


しき

瑛怜の部下でありながら、驟雨に拾われた恩義から、驟雨に直接仕えていると考えていた。驟雨を裏切った朝廷と守られていたのに白月を持ち上げる京の者達に強い憎悪を抱いていたが、幻妖京を巻き込む叛乱で亘に討ち取られた。



○ 蔵人所


こう

璃耀の右腕である青年


きり

白月の世話係。恰幅の良いおばさん。



○ その他


紅翅こうし

白月の侍医。蝶の妖。人の姿は紫色の髪の女性。元蓮華の園の主。翅経しきょうの師匠。白月が帝位に就く前から仕えている。


蝣仁ゆうじん

翠雨の右腕の男性。真面目。


驟雨しゅうう

四貴族家である柴川家の元当主。翠雨の兄。先帝死後、摂政として京を治めていたが、ある時から帝を僭称し始める。白月を邪魔者として始末しようとしたが、最終的には新帝派と烏天狗の連合軍に負け、処刑された。



■ 温泉地


山羊七やぎしち

浅黒い肌、二本の短い角、金色の眼光鋭い大男。山羊だと言い張るが、誰がどう見ても鬼。


毛助もうすけ

羊の妖。康太の父。白月が帝位に就く前、まだ何も知らない頃からの旧知の仲。


毛子もうこ

羊の妖。康太の母。白月が帝位に就く前、まだ何も知らない頃からの旧知の仲。


康太こうた

羊の妖の少年。白月が帝位に就く前、まだ何も知らない頃に白月に命を救われている。


■ 烏天狗


・首領

白月と友好関係にある、朝廷とは別の自治領を治めている壮年男性。人界の遊び好き。


夜凌やりょう

烏天狗の首領の腹心の男性



■ その他


翅経しきょう

河童。蓮華の園を管理している。紅翅の弟子。

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