ホラー編

第7話 ゾンビがいるし! 

 俺は高まる好奇心に耐えきれず、思わす背後を振り返ってしまった。女子が誰かに追いかけられている。それは事前に両耳が捉えていた周囲の音情報の通りだ。ただ、振り返った俺の視界が捉えたものはそれだけではなかった。

 音情報だけでは分からなかった真実、それは――。


「ぞ、ゾンビィ~?!」

「お願い、助けて~!」


 俺の背後で展開されていたのは必死になって逃げる少女と、彼女を追いかけている無数のゾンビの大群の図。ゾンビはまさに腐った死体で、早歩きで俺の方に向かって歩いてきていた。ゾンビモノのゲームや映画なんかで観た事のあるお馴染みの造形は、とてつもなく非現実的だ。非現実的だけど、これは紛れもなく現実だった。おいおいおいおい、いきなりヤバい状況だなおい! 一体何がどうなってんだよ!

 しかし、困惑している暇はない。俺が足を止めているこの間にも、少女は俺を追い抜いてしまうだろう。それでも動かなかれば、俺は彼女の背後から迫ってくるゾンビ達の餌食だ。


 あまりの突飛な出来事を前に俺の身体は思うように動かない。けれど、自分の身に迫るピンチを実感した事でようやく体を動かす事が出来た。ここで死ぬ訳にはいかない。もう何も考えずにとにかくこの場を離れようと必死に足を動かした。

 と、このタイミングで俺は背後を走っていた女子と合流するような感じになる。


 さて、ここからどうしよう?



 女子と一緒に逃げる

 https://kakuyomu.jp/works/16817330648988682894/episodes/16817330649103526137

 バラバラで逃げる

 https://kakuyomu.jp/works/16817330648988682894/episodes/16817330649105507105

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