第4話 怪しげな人々
去っていく黒猫を眺めながら、俺は今回の成果を良しと判断し、ガッツポーズをする。大体、いつもなら猫が俺を認識した途端に逃げられていたんだ。それから考えれば今回は近付けただけでも自分にとっては素晴らしい事だよ。いつか猫の集会に呼ばれるまで、俺は猫と向き合うんだ。その日がいつか来ると強く信じて。
「ま、いっか」
俺は気持ちを切り替えてまた歩き始める。家まではまだ距離がある。ここからはあのにゃんこの顔を反芻しながら歩いていこう。今日はいい日だ。きっと明日もいい日だぞ。
と、気分をアゲて歩いている俺の目に怪しい集団が映る。少なくとも地元の住民ではない。それは雰囲気で分かる。それぞれ思い思いの服装の老若男女のグループはどこかに向かって歩いているようだ。
「この辺りに観光名所なんてあったっけ?」
俺はこの集団の目的が分からずに首をひねる。それは新たな好奇心が芽生えた瞬間でもあった。
集団の後をつけてみる
https://kakuyomu.jp/works/16817330648988682894/episodes/16817330649028955548
やっぱ怪しいので見なかった事にする
https://kakuyomu.jp/works/16817330648988682894/episodes/16817330649031475991
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