紙の本に固執していた編集者が、電子書籍の世界に飛び込む!感動的な物語。

作品の舞台となる神田神保町には古本屋が多くて、僕の学生時代の懐かしい思い出が蘇ってきます。

この作品は時代の変化についていけなかった編集者が、かつての先輩の孫と再会して、電子書籍の世界に足を踏み入れるという物語です。
主人公の蟹江さんは、紙の本にこだわっていたが、鯨井さんの遺した会社と茜さんの愛情に触れて、新しい生き方を見つけます。
鯨井さんの思いや茜さんの想いが、主人公の人生に影響を与えるという展開は感動的なものです。
また、神社や喫茶店などの風景描写も丁寧で、読者に場面を想像させます。作品のテーマは、時代に適応することや、人との繋がりの大切さだと思います。