詩 黄昏の世界のドラゴン
仲仁へび(旧:離久)
第1話
暮れる世界に佇む
一匹の竜は
夕日に向かって
寂しげに鳴いている
雨が降って
陽がかげって
朝が去って
夜が来るよりも早く
鱗の上に影が落ちる
「世界の色を教えてほしい」
光が遠ざかってからが 長すぎて
どんな景色だったか
もう 忘れてしまったから
悲しみに蓋をして
思い出を封印して
空へ逃げる
大切なものは全部
地面の上においてあるから
目が届かないところにいこう
――自由になりたい
――しがらみに縛られることなく
「何もなかった昔のように」
「ただ無心に、空を飛べたなら」
詩 黄昏の世界のドラゴン 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます