第52話 結局ここに尽きるのだ(先輩の意見からの学び~その2~)

 俺の名前は月本招(つきもとまねき)。

 もちろん偽名だ。



 前回は烏川さんのコメントを半分くらい紹介させてもらった。

 早速だけど、今回は後半部分を見ていきたい。


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特にそういう方々に伝えたい、私の個人的な経験があります。

今と同じようにPVや評価の数字は少なく、しかも今と違ってコンテスト応募実績も一次通過止まりだった頃、TwitterのDMを通じて「新しく開設する小説投稿サイトで有料で小説を書きませんか?」と執筆依頼を受けたことがありました。「なぜ素人の私に執筆依頼?」と驚きましたし、いざサイト開設後に確認してみたら実際、最初の頃に用意された有料作品のほとんどは書籍化実績のあるプロの方々ばかりで、私のような素人は1割程度でした。

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 最初にこのコメントを目にした時に、ノベルピアのことかと思ったのだけど、烏川さんのプロフィール欄を見てみると、「ノベリズムの契約作品」とある。


 ノベリズムの契約作品になると原稿料が発生するため、これはもう趣味の域を超えていて、プロ側の世界へと移行つつあると言えるのではないだろうか。


 ちなみに、ノベルピアからは俺も先日、「作品出してみないかー?」とTwitterのDMが来たのだが、これは俺の周りにも結構来ている人がいるようで、どうするかは検討中だったりする(もしかしたら別で書くかも)。


――――

私に声をかけていただいた理由は、スコップリストの中で見つけて読んでみたから(その作品だけでなく、そこで私という作家を認識したので、リストになかった別の作品も)という話でした。しかもそのスコップリストというのが(仕事で作ったものなのか個人的な趣味なのかまでは聞けませんでしたが)別の出版社に勤める編集者のかたがweb小説をスコップして作ったリストだったそうです。

ということは、リストを作った編集者と、仕事として作家をスカウトしているかた。編集者あるいはそれに類する方々が少なくとも2人、私の作品を読んで気に入ってくださった、ということですよね。

執筆依頼をいただけたことも嬉しかったですが「どんなにPVや評価が少ない作品でも、webに公開した以上はプロの編集者に読まれる可能性があるんだ!」というのが実感できて、それに感激したのを覚えています。

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 実は俺の昨年の目標が、「編集者に作品を読んでもらうこと」であった。


 これは達成されたかは厳密にはわからないのだが、俺の場合は「ツクール×カクヨムコンテスト」と「プロットコン」という2つに応募したので、たぶんどちらも編集者に読んでもらうと言う目標は達成されているとは思っている。


 だが、編集者と実際にやり取りをしたことはないし、作品の総評などももらったことがないため、こちらの完全な片思いで終わった可能性は相当高い。。


 一方で、烏川さんは編集者からのご指名を受けていると言うところが素晴らしい。

 スコップリストに作品が挙がったと言うことは、PV云々ではなく、作品自体が目に留まって、内容を読んでもらった上での話だからだ。


 もし同じような状況を作ろうと思ったら、公募で入賞するとかの方法しか思いつかないが、カクヨムで読まれないのがキツ過ぎて筆を折るくらいなら、公募に応募しまくると言うのも一つの手だとは思う。


 数ある作品の中から編集者の目に留まって、声を掛けてもらう機会などそう簡単にあるものではないと思うけど、烏川さんの場合はとにかく多くの作品を公開している。


 その努力が実を結んだのだと俺はこのコメントを見た時に思ったのだ。


――――

だから「読まれないから筆を折る」という人がいたら、私は声を大にして言いたい。

たとえ作者自身は「読まれない」と感じている作品でも、数字に大きく反映されないからわかりにくいだけで、実はプロの編集者が読んでくださっているぞ、と。

――――


 見えないところでもその向こうで誰かが見てくれている。いつだってその可能性があると言うことを烏川さんは実体験をもとに伝えてくれた。


 前回も書いた通り、俺も前はPVに一喜一憂していたけれど、今はまだそんなに気にしなくてもいいのかなと思っている。それなら次の作品でまた色々試してみればいいだけの話だし、俺の物書きライフは始まったばかりなので、登山ならたぶんまだ1合目とかだと思う。


 もっと早く登る方法を見つけられるかもしれないし、高山病でリタイアしちゃうかもしれないし、先のことはわからないのだから、今できることをコツコツと積み重ねて一歩ずつ登っていくことが大事なんだと思い知らされた気がした。


――――

……こういう長文コメントを書くと「そういうのは自分のエッセイで書け」と言われるかもしれませんが、人気エッセイのコメント欄ならばより多くの方々の目に入るかもしれない、ということで書かせていただきました。

「読まれないからもうやめようかな」と思っていた人がこれを見て一人でも翻意してくれたらいいいなあ、と願います。

――――


 いや……、このエッセイはそんなに人気はないと思うのだが、もちろん今回の話を読んでくれた人の中に一人でもやる気を取り戻してくれる人がいたとしたらいいなぁと思う気持ちは俺も同じである。


――――

(追記)

私のコメントで「多くの人に勇気を与えることができる」と思っていただけるのは嬉しいですし、どうぞ引用してください。


そういう方向性であれば「これも『多くの人に勇気を与えることができる』になるかな?」と思って、少し付記しておきます。


上述のスコップリストの話ですが、おそらくそのリストの段階では、まだ膨大な作品が載っており、そこから私の作品を選んで読んでいただけたこと自体、とても運が良かったのですよね。

なぜ私の作品に注目していただけたか考えてみると、どうやらリストの中でタイトル的に異質で目立ったから、だったようです。しかも実際に作品を読んでみたら思った以上に異質だったとか。

――――


 やはり、目に留まる工夫はいかなる時においても必要になってくると言うこと。差別化は常に意識しておかなきゃいけないね(;・∀・)


 俺はタイトルをつけるのが特に苦手なので、ここは今後の大きな課題である。

 最近もメイン小説のタイトルを変えてみたのだが、これは次作への伏線みたいなところもあるので、自分的にはアリだと思っているのだが、完全にこれでいいかと思っているかと聞かれたら、???であるし、もう一度イチから勉強し直してみたいと思っている。


――――

その作品は私としても文芸路線のつもりでしたし、いわゆるweb小説としてはあまりウケないだろうな、という作品でした(それでもwebコンテストの一次選考に複数回通過したことがある、という作品)。


しかも「異質だから」といってそこで終わらず、そこから興味を持って、他の作品(リストになかった作品)まで見てもらえて「web小説にありがちな異世界転生ものも書いている」と知ってもらえた。ならばラノベの執筆依頼を出しても大丈夫だろう、という話になったようです。

(細かい部分は断片的な情報からの推測ですが、だいたいそんな感じの経緯だったようです)


webでは「多くの方々に読まれるためには、よく読まれるようなキーワードやタイトルを」みたいなことを頻繁に言われますし、実際そういう効果は大きいのでしょう。

でも自分の書きたいものを貫いていく中で、なかなかそうした流行に迎合できない作者も多いはず。そしてそういう作者こそ「読まれない」と感じてモチベーションも下がりやすいのではないか、と想像します。

しかし私の例のように「多くの人に読まれそうなタイトル」とは逆だからこそ目立つ、という場合もあるわけです。だから無理して「読まれやすそうな作品を」なんて思わず、自分が書きたいものを書いて大丈夫。特別すごい作品でなくても、ある程度しっかりした作品を書いていれば(例えば上述のようにスコップリストに入れていただいた作品は一次選考ならば複数回通過する程度の作品でしたし、その後別のコンテストで一度、三次選考まで通過しました)、作者が気づかないうちに思わぬ方々の目に留まることもある。

それがweb小説というものだ。だから安易に筆を折ろうとせず、自分の好きなものを書き続けてください。


……というようなメッセージを「もうやめようかな」という方々には是非伝えたい気持ちです。

――――

引用ココまで(烏川さん、事細かくご説明いただきありがとうございました!)



 タイトルに加えて、他にも様々なジャンルの作品を書かれていたことも評価につながったと言うくだりが、説得力を増しているように思える。


 編集側からしてみたら、途中で書けなくなったと言うことは絶対に避けたいところのはずだから、長編、短編、ジャンル問わずに書ける(書き続けられる)作家さんを重宝するのは当然なのかもしれない。


 となれば、やはり意欲的にコンテストにも参加し、投稿も続けていくことは、色んな人の目に触れる機会を自分から作っていくことになるし、未来を拓くカギになってくるのだと思わされる。


 それがまた難しいんだよなぁとは思いつつも、モノを書いてお金をもらうってことはそれだけ大変なことなのだと教えてもらったような気がした(/ω\)



 自分の目標は一体何なのか?


・書籍化すること?

・コンテストに入賞すること?

・★4桁を超えること?

・総合ランキング100位以内を取ること?

・PVが一日に何万にもなること?

・それとも、自分が納得できる話を書き続けること?


 目標によって立ち回り方は変わってくるとは思う。

 けれど、何を目指すにしても、やらなければいけないのは、


「書き続けること」


 であることには違いない。



 その中で、自分なりの楽しみを見つけて、続けていくうちに見知らぬ誰かが見てくれていて、それが次のステージへ移るきっかけになることもある。そう考えたら筆を置くのをちょっとだけ待って、もう少し続けてみることを考えてみないか? と言うのが今回のお話だと思っている。



 戦略的な話はもちろん必要だけど、まずは書かなきゃ始まらない。

 う~む、当然と言えば当然のことが見えていなかったような気がしてきたぞ。。


 好きで始めたことなのだから、自分が納得するまで続けていきたいものである。

 今年もまだ始まったばかりなのだから、まだまだ何が起きるかわからないぞー(Ф∀Ф)ウォー


 だから、まだまだ書けるうちは頑張っていこうじゃないか!



▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△


ここまでお読みいただきありがとうございます(≧▽≦)

もし、月本にこんなことを書いて欲しいなどのリクエストがありましたら気軽にコメントください。


ご質問・ご感想もお待ちしていますー!



↓が月本の作品です。よかったら読んでみてください(,,>᎑<,,)


★長編メイン作品

ファンタスティックアベンジャー~呪われた人生に復讐するために、時空を超えて集う者~

https://kakuyomu.jp/works/16817139558143902273


★短編ハードボイルド&コメディ

ピンクモンスター~六本木で本当にあった、ある意味普通に怖い話~

https://kakuyomu.jp/works/16817330651406692090


★短編全力コメディ

その塾、動物の楽園につき

https://kakuyomu.jp/works/16817330650595141827


★短編ラブコメ

逆転レベルアップ~最弱使い魔とゲームの世界で冒険したら~

https://kakuyomu.jp/works/16817139559074788702

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