帰省しての、親とのやり取りで見えてくる背景が何気に語られ、物語の設定が緻密に計算されていることが伺われます。
もちろん、親とのアレコレが良くあることかもしれませんが、生き生きと描かれた情景が、僕の私の親との関係式を想起させられ、自然と目に浮かんできます。
スィートメモリーのスピンオフという事ですが、私はその本編も読んだ結果、作者様はそのような情景描写が非常に優れていると感服しました。
なるほど~~、っていう共感力が、さりげなく書かれる描写の数々によりもたらされ、ホントに自然な形で、話に入って行けます。
これは出来そうでなかなか出来ないこと。
そして、それでいて、何かが心に残る、そんなお話、是非お読みいただき、味わってみてください。