12月24日
7話 静かな夜の霜降りイチゴ(後編)(石橋 月親視点)
12月24日。
そう、イチゴじゃない果物(
せめて、
でも。
でも、やっぱり、クリスマスケーキにはイチゴだよね……。
やっぱり、
クリスマスケーキも手に入りづらい。
クリスマスが
どんなに
とうとう、スポンジの
ホイップクリームが
そういえば、アリスとエンドは今日もジャンプ
夕方四時を
ピンポーン。
ピンポーン。
魔習いの家に
先谷先生は今、
「はーい!
玄関のドアを
「
福祉イチゴ?
「スーパーマーケットのスノープレイス
「バンクカウンセラーの先谷先生がイチゴを予約してました。
詰所の
「
「
また
揚げ物調理
先谷先生が玄関に
「バンクカウンセラーの先谷です。
イチゴ、いくらですか?」
先谷先生は管理詰所からお
「
「そういう訳にはいきません。
スノープレイスで
どうか、受け取ってください」
「先谷先生、
「先生、お
先谷先生はサンダルを
あーあ、先谷先生が玄関のドア
一度冷えた
もう、あれから一時間も
エンドとブルーメと先谷先生、
「
「もう、食べちゃおうよ!」
「ちょっと、ルナ」
「ブルーメ、何?
時間
もう仕方が無いから、先に食べ
「ただいま!
ルナたちは先に食べてて。
わたし、これから、行くところがあるから。
涙堂先生、ちょっと
「嗚呼」
フライドチキンとか食べ始めちゃってたのは悪かったけれど。
クリスマスケーキに福祉イチゴが飾られてるのに、
アリスって、何なの!
この
ルナはムカムカしていた。
だから、これが
もう、
フォークの先はアリスの分のクリスマスケーキにのびていた。
プックリした
「ルナ!
それはアリスのイチゴ!」
アリスの分のケーキからトッピングのイチゴ一個をフォークで
それなのにエンドに、フォークの
「ちょっと、ルナ。
ブルーメまでルナを
「アリスはクリスマスケーキなんていらないんだよ。
ケーキ、無視したもん。
ルナがアリスの分、食べちゃうもんね」
「ルナはもう自分のケーキ、食べちゃったでしょう。
嗚呼!
先谷先生もとめてください!
こんな
あーあ。
ブルーメがガミガミ何か言い始めたけれど。
もう、
もっと、イチゴ、食べたかったなー。
ヒソヒソ
「食事中に悪いけれど。
じゃあ、ブルーメちゃん。行こうか」
「はい、涙堂先生」
「えー、パーティーはこれからだよ!」
「ごめんね、ルナちゃん。
アリスちゃん、
「はい」
アリスもブルーメも魔習い生で、
ジャンプ台を
まあ、良いか。
ルナには
もう、クリスマス・ディナーを
「……ッ」
「エンド、
「あんまりですよ!
こんなのって、あんまりです」
エンドが涙堂先生にフォークの先を
今にも、フォークを涙堂先生の
でも、何とか、イライラを押しとどめているのか、フォークがブルブル
「一番
エンド、やめなさい」
先谷先生がエンドからフォークを奪った。
でも、その
何、これ?
これが楽しいクリスマス・ディナー?
どうして、
「クララ?
クララって
ルナは何も
たぶん、これからだって、何も知らないまま。
だって、まだ、
また、玄関ドアを
食べ
もう、
だって、クリスマス・イブ。
そうだ。ソルにも
ママとパパには「おやすみなさい」って言うだけで良いかな。
ソルに
ルナ、イチゴ二個も食べれたんだよって!
ルナには
一人じゃ無いもん。
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