共に眠る

冷えていく体を暖めるために二人で手を繋ぎ体を寄せ合って暖を取る。寒い、寒い冬の日。人気の無い山奥の小さな山小屋で恋人と二人静かに過ごす日々。

「暖かいね」

「うん暖かい」

体を寄せていたって少ししか暖かくならないのに何故だかとてもぽかぽかと発熱してるように感じて、眠くて眠くて瞼を閉じそうになる。

「眠たいね」

「うん眠い」

互いの存在を確認し合うように、互いを離さない様に抱き合っている。もう眠気も限界だった。

先にその言葉を言ったのは何方だったかもう分からない。

「おやすみ」

その言葉を最後に二人で眠りについた。

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心に灯りを 暮葉時雨 @kureha_shigure

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