舞台役者だったロザリーは、父が遺した劇団を再建するため、政略結婚をすることになった侯爵令嬢であるフロレンツィアの影武者をすることに。
しかし影武者であることを、婚約相手である辺境伯のルートヴィッヒにひと目で見抜かれてしまいます。
その上、誠実で紳士的でたくさんの人から慕われている完璧な領主であるはずのルートヴィッヒは、なぜかロザリーにだけ意地悪をしてきて……。
主人公のロザリーがとにかく推せる!
強くて華やかで、本当に素敵な女の子です。
特に戦闘シーンのロザリーがめちゃくちゃカッコいいです!
さらに、ルートヴィッヒに翻弄されてあわあわするシーンもあり、そのギャップも最高すぎます!
また、辺境伯と偽物の婚約相手だったルートヴィッヒとの関係が、お嬢様と使用人だったフロレンツィアとの関係が、物語中でどう変わっていくか……という部分も、本作の見どころの1つです。
徐々に明らかになっていく、ルートヴィッヒの悲しい過去。忍び寄る悪意。恋の行方。
読み進める手が止まりませんでした。
綺麗なエピローグも完璧で、最初から最後までしっかり楽しめる作品です!
(「イケメン女子が大活躍する話」4選/文=蒼山皆水)