異世界に行こうが俺はひきこもりだった件。

18歳職業不定、高校中退男、来栖木来夢(くるすぎらいむ)は自分の人生に絶望していた。
うだつの上がらない、寝て起き食うだけの生活。終始霧のように霞む思考。
ボヤーとした気だるさと共存しながら、生きてきた来栖木だが、バイトの面接を受けようとした日に、面接先の店舗に居た警備員らしき男に、怒鳴り声が混じったような注意をされ、メンタルを崩す。
死ぬことを決意した来栖木は、家に常備してある睡眠薬とのどシロップを久々に服薬し、バットトリップを起こした。
ボヤボヤとした視界、異常に底上げされたテンションにより、キッチンへ行き、ゴキジェットを水に薄めた水溶液を口に含み服毒自殺を図った。
計画通りに彼の生命活動は停止し、ただのタンパク質と化した来栖木だったが、なぜか、西洋の教会に似た場所にテレポートしているこ…続きを読む