口付けのお昼ご飯

 昼休み──。


 俺たちは体育館倉庫へとやってきた。


「よく、知ってたな」

「はい! ここの南京錠は壊れてて閉まっているようなみてくれなんですよ!」と裕子が言う。


 理由はそう。

 五人の美少女たちから一緒にお昼ご飯を食べようと誘われたからだ。

 とはいってもだ。


「いや、誘ってくれたのは嬉しいんだけどさ……俺、お弁当じゃなくていつも学食なんだけど……」

「はい、知ってます。安心してください、士郎さんのお弁当ならありますので」

「そ、そうよ。ありがたく貰いなさい」


 へえ……。

 なるほどそういうことか。


 五人の美少女の手にはそれぞれ一つのお弁当……ん?

 俺のはどこへ?


「図々しいのはわかってる。俺のは……」

「そそそ、それなら安心してください!」

「私が何が用意してるからね」


 もう一度見てみる。

 やはりないように見える。

 一体どういうことなのだろうか。


 五人の顔がどんどんと赤く染まっていっているように見える。


 ん? どうしたのだろうか。


「ほ、本当にやるの!?」

「それしかないですし」

「あ、あたしは……いいと思うわよ!」

「わわわ、私もです」

「私もいいよー!」


 はて、五人は一体何を話しているのだろうか。

 

 こちらを見る玲奈。


「士郎さん、そこに座ってください」

「ああ、うん?」


 言われた通りにそこに座る。


 すると、美香が俺の視界を白いタオルで隠し、後ろで結んだ。


「は、外すんじゃないわよ!」

「美香ちゃん?」と絵梨花の声がする。

「しょっ、しょうがないじゃない……はっ、恥ずかしいんだから!」


 恥ずかしいこと?

 今から俺は一体何をされるのだろうか。


 ガチャガチャと物音がする。


 白いタオルで何も見えない。

 外すなと言われているし、何もしないで彼女たちに任せるとしよう。


「……殺すとかないよな!?」

「あ、あたしたちをなんだと思ってるの!?」

「だ、だよな」


 なら、何を──。


 ん──ッ!?


 次の瞬間、くちびるに柔らかい感触がする。

 口の中に生暖かく湿った柔らかい物体が入り、くちびるに絡んできた。

 同時に卵焼きの甘い砂糖の味が口いっぱいに広がりだした。

 柔らかい感触が離れた。


 今のは……?


「はあはあ……士郎。どう?」


 ゴクリと卵焼きを飲み込んだ。


「あ、甘くて美味しい……て、てか、今のは──んんん!?」


 またまたくちびるに柔らかい感触がし、口の中に──舌だ。

 つまりこれは──口付け!?


「……玲奈って、とんでもなくエロいわね」


 何が起こっているんだ。


 ぐちょぐちょに潰された甘い──噛み潰された米が口の中に入ってきた。


 まじかよ。


 唇が離れていく。


「う、うるさいです……!」


 ごくりと米を飲み込んだ。


「おっ、お前ら……もしかしてご飯って──」

「そうです、私たちが一人ずつ自分たちのお弁当を口付けで渡すってことです!」


 ……ガチかよ。



 僕は桜木先生と一つベッドの上に寝転がる。


「……結局、昼まで……腰がボロボロよ。全く、若いって恐怖ね、三発……」


 結局、あれからぶっ通しで桜木先生と三回シた。

 

 すれば気持ちがおさまると思った。

 なのに、どんどんとあいつを思い出し腹が立っていった。

 正直、後三回はいける。

 しょうがない、紗倉ちゃんと二回目を致すとしよう。


「はあはあ……何か嫌なことでもあったの?さ」

「ああ、まあ別に京子は気にしなくていいさ。本当はもっとしたかったがお腹が空いたし食堂へ行くとすると」

「そう、わかったわ。しっかり汗を拭いてね」

「京子の潮もな」


 ダメだ。

 まだまだシたい。

 少しでもいらいらな気持ちを抑えたい。

 だがお腹も空いた。


「京子、じゃあ僕はこれで行くとするよ」

「ええ……」


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カノジョに浮気され自殺を決意した俺、せっかく死ぬならと美少女たちに告白したら全員オッケーで修羅場と化す さい @Sai31

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