5話 愛しの従姉弟 side新川結

「ふふ、ひとまず作戦成功ね」


はーくんが職員室から出ていったのを確認した私、新川結はそう呟く。



私の親は大企業の社長で、清蘭高校の支援もしているため、私をこの学校に入れたり、はーくんの担任にしてもらう事など容易い事なのだ。

なのでお父さんにお願いしたらすぐに手続きを済ませてくれた。ほんと私には甘いんだから。



突然だが、私ははーくんの事が大好きだ。大好きで大好きでたまらない。はーくんが他のクソ女共とベタベタしたり遊んだりしてるのを想像するだけで、殺意が湧いてくる。もちろん相手の子に対してだが。付き合うなんてもってのほか。


私とはーくんは従姉弟という事もあり、小さい頃からよく森山家に遊びに行っていた。だからはーくんのことを1人の男性として意識し始めた時もちゃんと覚えてる。それは、はーくんが私の身長を追い抜かしたあたりからだ。


はーくんは中学に上がると、成長期の影響で身長が急に伸び始めた。その時から、はーくんをみるとドキドキするようになり、好きだと気づくのに時間はかからなかった。バスケの影響で筋トレをしだしたのもあり、段々と筋肉もついてきて、男らしさも増していった。



はーくんが中2になった頃、私はその日、森山家を訪れていたのだが、はーくんは部活帰りで疲れてしまったのか、ベッドで寝ていた。私は、仰向けになっているはーくんの上に馬乗りになり、体をペタペタと触る。だんだん興奮してきてしまい、はーくんの唇を奪う。


「んんっ....ちゅく....んむっ....ぷはぁっ....はぁはぁ...はー...くん..」


舌を当たり前のように絡ませる。これ以上キスを続けると止まらなくなるのでやめようとしたが、


「ん...雪奈やめろぉ....すぅ...」


...ふーん、私じゃなくて雪奈ちゃんとの夢を見るんだ。これでやめてあげようと思ったけど、もう知らない。これも全部、私を怒らせたはーくんが悪いんだから。


「れろ..ちゅくちゅく...んむっ...んんっ」


もう一度寝ているはーくんに激しくキスをする。これだけじゃ私の心は満たされない。せっかくだしと思った私は、はーくんの首筋を思い切り吸う。気づけばそれは、キスマークとして首筋にハッキリと跡として残る。すると、私の下着越しに硬くなるのを感じる。



「ふふっ、はーくん興奮してる♡でも、さすがにこの続きは無断では出来ないわね。ここまでにしといてあげる。でもね?」


はーくんの耳元でこう囁く。


「私は、狙った獲物は逃がさないよ♡覚悟しててね、はーくん!」



その後はーくんが起きてきて、「なんか首に跡みたいなのがついてるんだよな。バスケでやったんかな?」みたいなのを言っていた。気づいてないの可愛い♥



その日を境に、はーくんが寝ている時を見計らっては、舌を絡ませたキスとキスマークを首筋につけることを定期的にし始めた。それをした後の私は速攻家に帰って、自分を慰める。興奮が覚めないうちに、女性の象徴である豊かな胸とアソコに手を伸ばす。



「んんッ、あぁ...あんッ、うぅん♡はぁはぁ...はーくんとはやく結ばれたい..♥」



私はこう見えてかなりモテる。高校生位から胸が大きくなって、元々顔も良かったのも相まって更に言い寄られるようになった。そんな人達は大抵、私の身体と顔しか見ていない。何かあれば触ろうとしてくるし。気持ち悪い気持ち悪い、ほんとに気持ち悪い。



今はゆーくんの担任になれたし、一緒に住むことも確定したからいいけど。でも、入学早々他の雌豚どもと連絡先交換してるのはいただけないなあ。てか、雪奈ちゃんも森山家に住むって話になってるし。まあ、はーくんは渡さないけどね♥



「し、新川先生!今晩一緒に飲みに行きませんか?」



「あいにくですが、遠慮させて頂きます。私には心に決めた方がいますので」



「そ、そうですか、ではまた今度にでも」


「結構です。すみません、失礼します」



はーくんの担任になれたのはいいものの、こうやって他の男性教師に誘われるのは正直迷惑してる。裏で「新川先生可愛いよな〜。特にあのおっぱい!1回でいいから揉みしだきてぇ!」って言っているのを知っているからこそ、気持ち悪いと思ってしまう。



私の身体に触っていいのも、胸を揉んでいいのも、はーくんだけ。でも、まだはーくんにその気は無い。だからこそ、同居生活でガンガンにアピールしてその気にさせてみせる。待っててね、はーくん♡






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