第3話
私がごく普通の家庭とは少し違うものでした。
というのも途中までは普通だったんだけど、両親の離婚をきっかけに少し自分が壊れてしまっている、そんな感じがしました。
6歳ごろに両親は離婚し母方の実家に戻りました。
母はもともとうつ気質でしたが私が8歳になる頃にうつ病と診断されました。
お薬ケースにはたくさんのお薬、小さい私にとっては小さいキラキラしたものがたくさんで憧れでもありました今になってはおかしい話ですが。
母がうつ病になってからは気性が荒くなり怒られることが怖くてでも怒られるようなことをしてしまいゲンコツされるそんな毎日でした。
11歳になる頃母は彼氏を作りました。
優しくて面白い人です、あ、その人とのちに結婚までしたので悪い話ではありません。
13歳になる頃に再婚をし、私に弟ができました。
可愛くて小さい男の子です。私の手を小さい手で力強く握ってくれるそんな弟にたくさん救われました。
ただ、弟が生まれてくらいから私の人生は大きく変わりました。
母は妊娠出産を機にうつ病の薬を飲まなかったのでその症状が悪化してしまいました。
飛び火は全部私に
中学生の頃の記憶はただただ家に帰りたくないそんな気持ちしかありません。
毎日殴られて大切にしていたものは壊されお金もなく途方に暮れて死にたくて、毎日ネクタイを持っていつでも死ねるようになんてことを考えていました。
高校に入りバイトができるようになってからもお金は取られ自由が一切なくまた毎日死にたかったです。
ある日ゴミの捨て方を間違えた時にごみの入った資源ゴミ袋を頭から被せられ首を絞められたことがありました。
このまま死んでしまいたいその気持ちと死にたくないと体の抵抗が、涙と涎と気持ちと全てがぐちゃぐちゃになりました。
またある日は一緒に死のう?と包丁を突きつけられました。
今考えれば抵抗することなく死ねばよかったのかななんてことも少し考えます。
怖い気持ちが勝ち、交番に駆け込みました。
得たものと失ったもの @kabigondayo_
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