冒頭からいきなり引きずり込まれた。すべてのシーンが映像として目に浮かぶ
- ★★★ Excellent!!!
面白かった……!!✨
気温、音、匂い、主人公たちが触れるあらゆるものの肌触り。
それらを無限に摂取し続けられる10万文字でした。
これを読んでいる間、私は確かにエルツたちと一緒に旅をしていました。
とにかく描写が美しくて、すべてのシーンが映像として目に浮かびます。
世界観は重厚で、テーマも重めなのに暗い雰囲気がないのは、ヒロイン・エルツの底抜けに明るい性格ゆえでしょうか。
ハラハラドキドキの展開が次々と襲いかかってきて、テンポよくするすると読めてしまいます。
主人公キャラの1人が■■れたあたり――後半からは、もう本当に読む手が止まらなくて、最後まで読み切ってしまいました。
この名作が埋もれている意味が分からない。
昨今の売れ線ではない、のかなぁ。
中身は本当に良いのに……タイトル・キャッチコピー・あらすじの工夫で何とかならないか。
何にせよ、3主人公の感情を揺さぶる展開、広大な世界観、驚きのクライマックス等、見事というほかない作品でした。