設定資料
【付録一】登場人物
エルツ・スレドナ・スナイフェルス
本作の主人公の一人。女性。17歳。
王国第三王女。金髪で青い瞳。
帝国の士官学校に留学していた経験があり、その影響で比較的先進的な価値観の持ち主。
活気のある帝国、因習に縛られた古い王国。帝国に好感を持っているが、今回の王国侵攻を知って心を痛める。
兄二人(正室の子)。エルツは側室の子である。父王にとっては初めての女の子だったので、可愛がられている(なので帝国への留学も出来た)。
正室の家系と側室の家系は別々の所に住んでいる。正室は王宮内。側室は別荘のあった高原の城(側室の家である貴族の領地)。エルツは王室と別荘を行き来していた。なので父王と会う機会自体は少なかった。貴族同士の権力抗争を幼い頃から見ているので、貴族制度をあまり良く思っていない。
側室(母)は美形だったから父王に見初められた。従順な貴族であり、たぶん貴族で無ければ生きられない。温厚温和で貴族らしからぬ性格だった。エルツが幼少期に病死。
それを見ているので、自分の力だけで生きられる力というものを欲している。制度に従順なのもあまり良く思っていないので、軍人も結構嫌い。しかし自分がそれによって生かされていることも承知していて、その矛盾に苦しんでいる。
努力家。学問は一通り修めている。軍人の訓練もしており、乗馬・剣術・槍術・弓術も一通り出来る。
理知的ではあるが、やや情に流されやすい。初恋(幼少期)は当時王室に出入りしてた楽団のピエロ。理由は王族に対しても物怖じせず自由に生きている様に見えたから。エルツが王室から別荘に移ったことで接点が無くなり、自然消滅。ちなみにピエロは既婚者だった。
物事をズバリと言う癖があるので、貴族の中にあまり友人・知人はいない。帝国留学時代の同級生の友人が諸外国にいる。結構モテたが、地位狙い身体目当ての男が多かったので多少男性不審気味。声を掛けてくる男には無理難題を言う「かぐや姫」の様な対応をする。
フィエ・アルシアニ
本作の主人公の一人。男性。17歳。黒色短髪の少年。
王国出身だが、物心ついた時には帝国に居た。
「食わせてくれるものが味方」主義。
力が無ければ生きていけない。でも一人でも生きていけない。それがポリシー。力をつけていくことによってちょっとずつ自由を獲得していった経験から。全てのことを自分ですることはできない。だから自分は自分の出来ることをする、相手も相手が出来ることをする。等価交換。
初恋はエルツ。振られている。次は帝国軍時代の上官(年上)。
鉄騎兵では長棍を得意とする。足関節を砕くのが得意技。
アトバラ・メジェルダ
本作の主人公の一人。男性。17歳。褐色の肌の美男子。
帝国・現皇帝の第四皇子。帝国では選帝侯による選挙で皇帝を決める為、血筋で帝位に就くわけではない。しかし現皇帝一族は歴史的に皇帝を都度輩出してきた名家であり、アトパラは若いながら帝国各地を周り、数々の実績を上げてきた。軍内でも一軍を率いる将でもある。その為、次期皇帝の有力候補の一人である。
エルツとは幼少期から面識があった。王国との繋ぎとしてエルツの価値を認めていたので、帝国留学の折りなども都度力添えをしてきた。
帝国至上主義で、帝国民であることに誇りを持っている。理知的で合理的。情には流されない。支配者たらんとし、ノブレスオブリージュを体現しようとしている。
初恋は近習のメイド(身分違いの為実らず)。恋愛は何度か経験があるが、今は恋人無し。
ユングフラウ・ノルベギア
髭面の男性。年齢不詳(見た目40歳前後)。王国出身。
フィエが所属する傭兵団「猟豹の牙」の頭領。幼少期から傭兵をしていると言うが、聞く度に話が変わるので実際のところは不明。帝国・王国共に各所に顔が利く。秘密は守る主義で、昔からの依頼主からは信頼されている。
離婚した元妻と娘がいる。元妻は遠国の騎士(鉄騎兵乗り)である。「お前等には絶対娘は紹介しない」が口癖。結構美人らしい。
主装備は戦槌と短銃。
各地に恋人を何人か作っている。けして愛人ではない(本人談)。恋人同士はそれぞれの存在を認知・許容している(本人談)。
初恋は幼馴染み。
マラウイ・ススワ
フィエの傭兵団仲間。背の低い女性。16歳。帝国出身。
長銃の名手。フィエに気があるが、年下の為に恋愛の対象とは見られていない。フィエと同様孤児なので、同じ境遇のフィエに親近感を持っている。孤児→修道院→ユングに拾われて傭兵となる。性格は大雑把だが家事は一通り出来る。料理は得意。臭いに敏感。仕事の最中は無臭で、平時は香水を使うなど、女性らしい側面もある。傭兵団の仲間となら男女雑魚寝もするが、その際はフィエの傍で寝る。
長銃のケースを斜めに背負っている。魔鋼製のライフルを切り札として持っているが、弾が高額な為に滅多に使わせてもらえない。弾頭の種類は幾つかあり、鉄騎兵の関節を破壊出来るものも持っている(一発で赤字)。
初恋はユング(本人曰く「一生の不覚」)。
タハト・ムランジェ
伊達眼鏡を掛けた青年。フィエの傭兵団仲間の一人。男性。20歳。帝国出身。
魔鋼器の操作に優れる。今回は四輪車の操縦を務める。メガネ(伊達眼鏡)。経理担当。コスト管理にうるさい。傭兵団の仲間は大抵大雑把なので、生真面目な性格もあっていつも苦労している。
没落した帝国貴族出身で一通り教養を身につけている。武芸も嗜みとして幼い頃からやっているので、地味に強い。父親は死去。母親と姉が親戚の貴族の所に厄介になっており、仕送りをしている。貴族自体に未練は無く(帝国では斜陽の職業である)将来的には商人になりたいと思っている。
傭兵団ではマラウイとペアを組むことが多い(マラウイが射手、タハトが護衛)。音に敏感なので偵察役を引く受ける事が多い。主装備は剣と投げ短剣。投げた短剣は基本回収する。
初恋はマラウイ。
ザグレブ・シルバン・スナイフェルス
王国の現国王。男性。52歳。エルツの父。
王国が守ってきた「魔鋼器の守り手」としての責務に従順な、典型的な「王国の国王」。統治能力は高く、寒冷化の問題で帝国との関係が悪化するまでは、さしたる内紛も無く良く王国を治めていた。平時の名君。
唯一の娘であるエルツを溺愛しているが、魔鋼器を巡っては対立する。
カーディフ・シルバン・スナイフェルス
王国第二王子。男性。25歳。エルツの腹違いの兄。
王位継承権第二位であるが、王国内での人望厚く次期国王候補の筆頭と目されている。以前から航空軍艦の発掘を進めるなど、魔鋼器に関しては開明的。但しその利用する層は制限すべきとの立場で、帝国やエルツとは対立している。
エルゴン・チャド
帝国・チャド領の領主にして伯爵。男性。35歳。未婚。
やや腹の出た、見た目通りの「貴族様」。帝国において貴族は斜陽の身分だが、その中に置いて領土を維持し、鉄騎兵を複数所有しているので、実は領土経営の手腕はかなりのもの。また自ら鉄騎兵を操縦し、その腕も優秀である。生まれる時代がもう少し早ければ名君と謳われたであろう人物。
女性を見る目が無く、惚れっぽい。なのでよく悪女に引っかかっては痛い目に遭っている。
博士
旧文明・魔鋼器の研究者。年齢不詳。名前不詳(本人曰く、偽名を使いすぎて本名を忘れた)。
昔は王国に仕えていて王家発掘抗にも関わっていたが、追放されて今は帝国の大学校にいる。一見子供のような姿をしているが、自称「二児の親」。アトパラに『ユピテル』を筆頭とする王家七抗の詳細な情報を流した。
科学信奉者で、研究が出来れば他のことは結構どうでも良い。
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