僕らは全盛期
深淵の碧 shinnenn no aoi
平凡な学校
黒板の上の壁掛け時計は午後2時を指している。○△県□市の
上空は雲一つない晴天。
教室の窓際に座っている僕は、校舎の三階から見える山々を眺めてた。今は数学の授業中で、
僕がぼーっとしている間に教科書はすでに2ページ先の
例題に進んでいた。
学校が終わり校門に向かって歩きながら今日は寄り道を
するか、帰ってゲームするか迷っていた。バス通学なので、
寄り道しようと思えば途中のバス停で降りて近くのショッピングモールにでも行ける。ショッピングと言っても書店でラノベを読んだりするだけだ。
結局、面倒くさくなった僕はそのまま帰宅した。
部活動も入っていなくて、学校で話す人もいない僕にとって時間は無限のようだった。この高校に入学して、3ヶ月ぐらいしか
経ってないが卒業するまでこんな日々が続くと鬱になりそうだ。
僕は恋愛にすごく興味があるというわけでもないが、友達が
できて、青春って感じの学校生活や行事を楽しみたかった。
中学の頃に比べて自由度は上がったが、充実度は下った。
中学の頃の趣味といえばゲームぐらいしかなかったが、今はラノベから純文学まで読めるようになって読書が充実している。ゲームは負けるとイライラするし、ハマるゲームも
少なくて、時間を無駄にした感が僕を襲うが読書はそれにくらべて、読み終えた満足感を得ることができる。その平凡さが平和だが、ちょっとスリルある体験もしてみたい。
そんなことを考えながらいつもの最寄りのバス停にあと1,2分ぐらいで着く。この信号待ちが終わったらバスを降りて、
ひたすら自宅がある住宅街へと歩かないといけない。緩い上がりの坂道から、隣町のビルが見える高さまで歩かないと着かない。
時刻は午後5時になるまであと10分ちょっとぐらいだ。
家に着いた僕は母に「ただいま」と言ってリビングのソファーに制服のままくつろいでスマホでダラダラとネットサーフィンや
動画を見たら一時間ぐらい経って、風呂に入った。
夕食後、一時間ぐらい勉強と宿題をして、ラノベを読んでたら
もう寝る時間だった。中学生の頃はスマホ依存症とゲーム依存症の重症で受験生にも関わらずゲームで夜更かしすることもザラにあった。しかし、高校生になって健康を気にするようになり、睡眠が大切なことをしった。睡眠時間が短いのと長いのでは翌日のメンタルや活動にも影響が出る。長めにとっておくのが無難だろう。
スマホのアラームを6時半に設定して、消灯した。
僕らは全盛期 深淵の碧 shinnenn no aoi @shinnenn_aoi
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