第59話 再び、ユーリアの城へ
はあー……。
ある絢爛豪華なお城を前に、エアデロンの世界の神、ジャスティアスが深めのため息をついていた。
彼は『ザ・神』といった出で立ちで、見るからに偉そうなイメージを醸し出していた。
そう、まるでオリュンポスの神々のようにシルクの光沢のある絹を身に纏い、頭には色とりどりの宝石がはめ込まれた王冠、更に神々しい金色に輝く髪は、辺り一面を照らしまくるほど、眩しい。
そう、ジャスティアスのいる半径10メートルくらいは、ランプの明かりがいらない。
ああ、マジでやだ。またあやつの世話になるなんて……。
肩を落とし、愚痴を零す姿からは、とてもではないが威厳は感じられない。
「しかしあやつ、以前にも増して更にばかでかい城にすんでおるな……」
緑が生い茂る山奥の、夏の避暑地になりそうな場所に、どどんと構える大きなお城。
城の見上げるほどに高い門を前に、ひとりの魔法少女の顔を思い浮かべる。
1年後、ジャスティアスはまた、魔法少女ユーリア・リュンベルトの城まで来ていた。
魔王がきっかり1年後、世界征服を企んだのだ。
こうして魔法少女たちと魔王の戦いは、続くのであった。
第1話に戻る◀
完
魔法少女ユーリアはめんどくさがりである。 梅福三鶯 @kumokuro358
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