まつよ
なで肩の天使
まつよ
まっても、まっても、こなかったんだ。
それでも、まってた。
もしキミがやってきて
そこにボクがいなかったのなら
キミは何を思うのだろう?
なんでボクはまつのだろう?
まっていれば、
キミは笑顔になれるのかな?
キミはいったね。
誰もまってはいなかったから
だからまさかキミのことを
まってる人がいるだなんて
思ってもなかったってね。
ほんとかい?
そこに姿はなくても、
きみがくることを
ほんのちょっとでも期待して
ほんのちょっとでも足をとめた
誰かもいたのかもしれないね。
アナタはまた懲りずに
泣きそうな顔してワタシをまってるんだね。
ワタシも懲りずに、また…。
いつかアナタもこなくなるのかな?
そのときワタシは
「ウソつき」って言えるのかな?
まってくれなかったアナタめがけて
「ウソつき」って言えるのかな?
ワタシは懲りずに今日もまた
胸をおさえて安堵する。
不機嫌そうなアナタの顔。
「孤独」と書かれた紙切れは
そよ風がしょって飛んでった。
まつよ なで肩の天使 @nomadnolife
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