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感動しました。G7+1、というタイトルをみた途端にぞわっとしました。
一つ前の話で僕が
『軌道エレベーターを、どこの組織がどうやって管理していくのか』
の疑問を抱きましたが完璧なまでに、それを遥かに上割るスケールと緻密さを、これ以上にないほどにドラマチックに描かれて震える思いです。
宇宙進出という国家安全保障に強烈に突き刺さる『軌道エレベーター』を巡って、各国の実に『らしい』反応に感動し、誘致、投資、49%の占有率で株主の座を守りつつ進める仔細な内容に目を剥きました。
そして売り文句です。
『あなた方が困っているモノを引き受ける』
決定的にヤラれたのが
『放射線の有無は問わない』
これです。
先進国の基盤を支える豊かなエネルギー産業の暗部。
人間の文明と科学の炎が燃えた後に生まれる、されど人間の手がつけられない放射物質という残滓を、地上ではなく宇宙へと投げ棄てたい要望。これを叶えますよという売り込み方。
先進国は黙るしかないでしょう。
軌道エレベーターをクラウドファンディングによる設立という、世界の防衛施策から経済計画を揺るがすこの設備。これを『人類の夢』と締めくくり、諸手を挙げて拍手喝采の中で迎え入れられてしまうのなら、あらら、と思ってしまったでしょうが……
そのあり方、世界の反応を含めて、大変感動しました!
そして、カメラの移り変わりから軌道エレベーターへと目を向ける秀逸な話運びに『すごすぎる』と感激です。
北澤さまのプロフィールを見て、何か納得した気持ちになりました。
アニメーションの制作。
カメラワーク、話運び、キャラクターの心情、描写はまさにこの経験を源流として、本作の素晴らしさがあるのでしょう。
いやはや、こんなに長く感想を書いたのはカクヨム始めて一年くらいですが初めてかもしれません。
続きも大変楽しみに拝読して参ります。
作者からの返信
防衛太郎さん
どうすれば宇宙エレベータという吹き出物(ニキビ)を人類が世界が受け入れられるのか、その一点に集中していたら、降りてきたのがこの答えです。
すんなり受け入れてもらえたとすれば、防衛太郎さん御本人が国家元首のブレーンたり得る能力の持ち主だからでしょう。(^^)
いやもう尊敬しております。私の読むより続き書いてほしいという密かな欲望を持ちつつ、防衛太郎さんのコメントを読んで喜びに打ち震えるという…。やれやれ困ったものです。(^^;
「そりゃ違うんじゃないの?」いつ罵倒されるか冷汗を流しつつ、次の論評を心待ちにしております。(^人^)
政治家には宇宙エレベーターを流刑地・廃棄物処理場に転用する実も蓋も無い提案を、子供向けには夢に溢れた地上施設見学を企画実施するディヴィッドの強烈なキャラクター性がフォーカスされた今話。
防衛太郎さんと同じくサブタイトルに仕掛けられた意図に、コレは作者様にやられたと…感じました。
作者からの返信
あーてぃさん
コメントありがとうございます!(^^)
もうね、イメージ戦略大事ですからね。昨今の社会状況を見るに、ホント、そう感じます。(^^;