「魔法少女的な何か」の一つの解を提示してくれる作品

魔法少女の定義は人それぞれ。
一つのジャンルとして存在する「それ」は、サブカル作品として特に多く取り上げられてきた。

この作品は、「田舎」、「家族」をエッセンスに、作者が世の中に対する生々しい感情を爆発させた物語だ。
魔法少女は、今となってはただ可愛らしさや愛らしさといった概念から離れ、暗くドロドロとした人間の醜さを晒すものと化し、それに先ほどのエッセンスを加えたものが本作だと思う。

主人公は今時のJCだが、少し読み進めば、それがいわゆる「普通」のJCでないことがすぐに分かるはずだ。(いや、これが今の「普通」なのかもしれない)
そんな主人公が、なぜ魔法少女になったのか?その目的は?敵は?味方は?
少しずつ明かされていく謎とリアルな戦闘描写に、先が読みたくなること請け合いである。