完結、お疲れ様でした。後半は大樹の森まで辿り着く気配が見えなくて「これどう終わるんだ?」と不安になりながらも、終わってみればしっかりまとまっていたように思います。
自然や町などの背景部分の描写や、ヨナス関連の神秘系の描写が特に良かったかと感じました。私は旅程の部分が好きです。ニアブの森に向かうところとか、「始まりの森」とか。
雑記の方も拝見しました。題名の長さで悩んでおられましたが、この作品では確実に短い方がいいと思います。ハイファンタジー風の重めの雰囲気が失われてしまいますので。かくいう私は、長い題名に辟易してこの『大樹の物語』を見つけたという経緯でした。いやマジで。
また、あとがきで書いた「何故セラナ?」の部分も、私は納得です。でなきゃセラナが添え物で終わりそうで…… 守り人の役割が一人なので、二人いるとどうしても納まりが悪いというか、あぶれてしまいますので……そうならず、納得も行く終わり方となると、この結末も十分ありだと思います。(ハッピーエンドや逆転展開に拘る必要なし! この物語は神秘で推せばよろしい!) まぁ、代わりにテオがちょっと残念な終わり方になってしまいましたが……
一方で、人物が活躍する場面での描写はもう少し欲しいところです。背景が良かったと言いう事は、人物部分が薄く感じられたという事でもあります。
特にセサルは、もっと描写が欲しかったところ。「ニアブの森」終盤から「北の荒野をゆく」の終盤まで、台詞、他の人物との絡み、それどころか彼がいる描写すらも少ないので、「本当に旅に付いてきているのか?」「もしかして共通語を喋れない人?」とか思った程でした。
セラナが旅に同行している理由づけの補強も含めて、「北の荒野をゆく」の前半あたりで、二人で話す場面が切実に欲しかったです。……ついでに、この二人の名前が似た感じなのも、影が薄くなっている原因かもしれません。
テオも、最後に何か欲しかった。今の所、記憶を引き継いだ事がマイナスにしかなっていない印象なので。記憶を持ち帰ったのも三日月だったようですし……
長くなってしまいそうなので、この辺りで。
また縁があれば、作品を読みたいと思います。
作者からの返信
物語の最後までおよみいただき感激です
セサルの影が薄かったのは物語の展開が遅すぎたのと、999話でふれたとおり後半のプロットを強引に曲げてしまった点が大きかったのかなと思います。
あと名前が似ているという指摘には今更ながらにハッとさせられました(汗)
とりあえず次の長編のプロット練りながら、当面は短編で文章の構成力磨こうかなと考えてるところです。無事、お披露目までこぎつけられたならまたお付き合いいただけると嬉しいです
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重厚な物語で面白かったです
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございます
最近生活環境が変わって読むのも書くのも時間がとれなくなってますが、ときおりいただけるコメントなどには本当に励まされます(涙