misaki2000さんから拙作に♡や☆をもらうことがある。その度に不愉快を覚えて眉をひそめていた。
お姐さん、その筆名はいけない。
別のものに今すぐ変えな。
あんた、重い荷物を背負っちまってるよ。
火鉢の縁で煙管を叩き、履歴に残るmisaki2000の名をじろりとわたしは見つめた。
いけないよ。
そんなナは罰あたりってもんだ。
misakiってのがね。
あのmisaki神と、おんなじナなのさ。
ふうっと煙管の煙を吐いて、わたしは脳内でmisaki2000に説教をかましていた。
misaki多いね書読に。20人以上いるようだね。
けどね、神さまと同じ筆名っていうのは、どうなんだい。
あんただって気もそぞろなんじゃないのかい。
悪いことは云わないから筆名を変えな。
ところがmisaki2000さんというのはまさしく神の、皆さまがよくご存じの神の、あの、misakiさまご本人だったのだ。
……以前からそんな新幹線みたいなお名前でしたっけ。
『misakiさんはいつも取り返しのつかないことをする』をあまりにも眺め過ぎたせいで、わたしの脳裏にはmisakiしか残っていなかったみたいだ。misaki2000さんとmisakiさんは同一人物だったんだー。わー。
また今日も来たよ
そろそろ、焼きを入れてやろうか
名前をクリックして飛んだ先がmisaki神さまの頁だった時は、異世界に飛んでミミズと対面しそうでした。わたしのバカバカルララバァッ!
もともと他の追随を許さない特殊言語センスの持ち主であるmisaki神が本気で変態を出したらダイヤモンドダストが飛び散ったので眩しくて仕方ない。既に禁域に達しているようだ。そこらのド助平おやじには書けないだろうよこんなもの。
昭和臭の哀愁を漂わせているテーマソングからして嫌な予感しかしないが、やっちまったものは仕方ない。下ネタをまき散らしながらmisaki2000系は時速360キロで今日も走ってる。
♪ Sky-High ♪
個人的に、作者様はもう天才なんだろうなって。これを素で書いているとしたら、もう才能だろうなって。才能しかねぇよなって。
厳密には何の才能かわからないけど、とにかく笑いに関する才能だろうな。コメディ書きとしてはその才能に嫉妬しまくりです。
巷で流行りのトラック転生です。いや、生まれ変わってないから転移か。まだ流行ってるのかはわかりませんが、私は流行が遅れてやってくるタイプなのでまだまだ流行ってると思っています。違ったら指さして笑ってください。
とにかくまぁ、トラックに轢かれたというか跳ね飛ばされた彼女(ガチの恋人)が、消えたのです。消えるところまでばっちり目撃されているのです。何なら証拠映像まである。あんのかよ!
それで、その異世界に行ってしまった彼女からラインが届くわけですね。異世界、電気はないけどラインは出来るんですよ。
それでね、彼氏に助けを求めるわけです。
ミミズってどうやったら食べれるのかとか。
ドラゴンってどうやって手懐けるのかとか。
知らねぇよ。
そんなのグーグル先生を駆使したってわかるかよ。
とはならない優しい彼氏君。
どうにかこうにか答えを導き出します。これが愛やね。
もう全体的に「そう来ましたか!」の連続で頭がおかしくなりそうになるくらい面白いです。まだ全然序盤しか読んでないんですけど、この面白さを全人類に伝えなければならぬと感じ、筆を執りました。嘘です。これを書いているのはスマホです。