第2話コンビは恋の始まり!?

「あの子じゃない?華蓮様と容易くコンビを組んだ子って」

「なんも気にすることないよー?あの子達は、ただわっちゃんのことが羨ましいだけだから」

 スズの言葉が胸に沁みます……!

「ありがとう」

 あたし、廊下を歩くだけで注目を集めちゃうから、スズが庇ってくれるとすごく安心できるんだよね。

「ほーんと趣味悪いねぇあの子たち」

「わっ!——芝原くん!?」

 いきなりご本人登場!?

「芝原なんて堅いから華蓮でいいよー。というか、あの子たち最低だね。俺から言っておくよ」

「へっ?」

 『あの子たち最低だね』と言ったときの彼の瞳が暗くて暗くて。

 嫌な予感が胸を駆け巡る。

「華蓮、変なことしちゃだめだよ?」

 スズが芝原くん——華蓮くんをたしなめたけど。

 暗い瞳はいつまでも直らなかった。


 *


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

お笑いスクール! 松本琴音 @matsumotokotone

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ