応援コメント

第3話 「おまえは正しい王になるんだ」」への応援コメント

  • 錬金術の絡む世界観で、またしてもワクワクする設定ですよね!
    冒頭の天の御遣いと錬金術の王の話は、おとぎ話というか神話の世界って感じがして、これがどのようにリゼルたちの話に繋がっていくのか気になります。この時点で期待感でいっぱいです。

    図書室という小さな箱庭で錬金術の研究と読書をしながら過ごすリゼル。この小さな箱庭のささやかな幸せって、描写としてとても好きなんですよね。外の世界を知らない、穢れない環境で育った少年少女ってとても美しく、だからこそ穢したくなります。
    エリオットになついていたリゼルが、断腸の思いでエリオットを処刑するシーンは、冷たく残酷で悲壮感に満ちていながら血の赤がルビーに感じるように美麗で、ほうっと息が出ました。必死に血を掻き回すシーン……最高です。

    母親も自害して亡くなり、絶望に満ちた始まり方は、さすが睡蓮さんって感じです! これからどうなるか、先は見えませんが、期待して読みますね!

    作者からの返信

    早速お手に取ってくださりありがとうございます!その上こんなに感想をいただけて感無量です。

    錬金術、いいですよね、浪漫です。一度テーマにしてみたかったので、こうして書くことができてとても良かったです。

    図書館で生きていたリゼルの世界は確かに箱庭とも呼べますね!新しい視点をありがとうございます。純粋培養されてきたリゼルが曇っていくところがやはりこの物語の核でもあるので、ぜひ今後お楽しみに。

    透明だったリゼルがエリオットを殺し、母親を死なせ、ただしさを押し付けられて望まないのに王になる……。睡蓮節が最初からフルスロットルしてますね笑。正直に言いますと、書いていてとても楽しかったです。褒めていただけて嬉しいのなんの。

    絶望の中の美しさ。冷たく残酷で綺麗。そして、人の醜さ。それらを宝石のように削って描いた物語です。この物語を通じて色々なことを感じていただければ、これにまさる喜びはありません。