第38話 やっぱり「特殊能力」にはロマンがあるよねっていうお話。
◆2022.11.29朝時点のレポート:
https://kakuyomu.jp/users/hyper_space_lab/news/16817330650140608077
◆◆◆
今日はいつもの「うちのAI」ではなく、もう一つの代表作「飯屋のせがれ、魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」についてのお話である。
https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346
本作は、「金も血筋も才能もないどこにでもいる少年が、知力と想像力だけで魔術師に成り上がる」というサクセス・ストーリーとして立ち上げた。昔風の小説によくあるパターンである。
「島〇作」だって、「サラリーマン金〇郎」だってそういうことじゃない?
それを「異世界ファンタジー(転生なし)」の舞台でやろうという味付けである。
そういう物語があっても良い。あっても良いのだが、1つ問題がある。
地味なのだ。
そりゃそうだ。「何も持たない少年」が立とうと、座ろうと、普通なのだ。目立ち様がない。
「地味中の地味」
作者が本作に付けた「裏キャッチコピー」である。
一応作戦はある。何も考えずにただ地味な話をWebに書いて、読んでもらえるわけがない。
どうするか?
「事件」を起こす。それに否応なく主人公を巻き込む。で、当事者になってもらう。
そういう「パターン」を作った。
最初は日常的な「(小)事件」を起こした。それを解決させて、主人公はこういう少年だよという定着を図った。
それだけだと飽きるので、脇役に見せ場を作ってもらった。アクションシーンとか、魔術行使とか。こっちは派手で良い。コントラストだからね。
「派手」対「地味」。
上手くできているかどうかはともかく、そういう計算づくでストーリーを展開した。
その次に「謎解き」を入れた。「知力」と「想像力」を見せるためだ。
割と上手に謎を解いたと思う。シャーロック・ホームズのパクリだが。
(ここで言う「パクリ」とは「パターン」を頂いたという意味で、小説の内容そのものをコピーしたわけではない。念のため)
依頼人のちょっとした特徴から人物背景、事件の状況などを言い当てるという奴をやらせた。これは作者側のチートである。
だって、答えを知っていてヒントを散りばめるだけだからね。ヒント無しで答えだけ出すズルもやった。ホームズ流である。
それがメイン・ディッシュではなく、あくまでも前菜としてコースの雰囲気を醸し出すための物である。
そして、めでたく本論の「謎解き」へと立ち向かうことにする。これもドラマチックにできたと思う。💗マークはそれなりにもらえた。
しかーし、それでもだ。「普通じゃん」となる。
探偵であって魔術師ではないじゃないか?
それを言われたらその通りなのだ。いきなり魔術師になれないから、それまでの場つなぎに「謎解き」をやらせているのであるから。
そして、(途中にアクションやサスペンスや若干のエロスなど、作者渾身の工夫を挟みつつ)漸く機が熟して来て、主人公に「ギフト」を習得させることになった。
「ギフト」。暮のあいさつお歳暮ではない。
神より与えられた人知を超えた能力、で良いよね?
こいつを引っ張り出して来て、道具立てとして投入した。今のところ大成功である。
読者の食いつきが違う。一時期下がっていたPVが2倍に増えた。
やっぱりラノベは「特殊能力」でしょ?
でも、「経験値2倍!」とか「敵の能力を強奪!」とか、意味なく力を得るパターンはやり尽くされているので本作では避けた。「地味中の地味」には似合わないと。
そこで、考え抜いて登場させたのがギフト「
なんそれ!
お経でも唱えるのかとツッコミたくなる。はい、ほぼその通りです。
仏教哲学と「いろは歌」の暗号を、異世界風味に味付けして不思議能力の「根拠」としてぶち込んだ。
無茶苦茶だ。
でも、好きな人は好きなのだ。こーゆーやーつ。
100話も地味中の地味に耐えて来た人々である。読者という名の勇者なのだ。
応援コメントが増えた。みなさん考察してくだはる。ありがとう。
正解もあるし、誤解もある。斜め上(良い意味で)の想像もあったりする。
この同時性とわちゃわちゃ感がWeb小説なのだと思う。びっくりするが。
そこへ「魔術」投入。ちゅどーん!
おかげさまで、11月単月で30万PVを突破した。1日1万PV以上を平均で叩き出したことになる。
1つのレベルに達したと言えよう。(トップランカーはこの10倍以上だけどね)
そこでお知らせです。本作品「飯屋のせがれ、魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」を、カクヨムコン8にエントリーいたします!
いささか薹が立った作品(>24万文字)であるが今が旬なので大目に見てもらおう。応募条件の10万文字はとっくにクリアしているし。
恐らく12月に入ったら、本作は新しいステージである「魔術アカデミー奮闘編」に突入していると思う。そうなれば、魔術飛び交うアクション全開である。
声高らかに叫ぼう――応援よろしくね!😄
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます