第36話 役に立つノウハウ集の続きと、売れないWeb作家のぼやき

 ◆2022.11.26朝時点のレポート:


 https://kakuyomu.jp/users/hyper_space_lab/news/16817330650024099956


 ◆◆◆


 残念だ。残念で仕方がない。


 何が残念かって? レポートを見てくださいよ。

 折角伸び始めた日別PVがまた凹んでしまったんだよ。


 PVが凹めば気分も凹む。ウチのテンションは変動相場制なのだ。


 原因の見当はある。


 ①更新日でなかった。

 ②金曜日だった。

 ③新作ラッシュでPVをさらわれた。


 振り返ろうか。気が重いけど。


 ①は仕方がない。「うちのAI」は火木土の週3回更新スケジュールでお届けしている。他に「飯屋のせがれ~」という異世界ファンタジーを毎日更新・・・・しているので、週3回が精いっぱいなのだ。毎日更新にすればPVにブレが無くなるのだろうが……。


 ついでに言えば、もう一作新作を執筆している。カクヨムコン用である。

 SFジャンルへの投入を考えているが、「サイボーグ召喚――時空を超えた戦士」というタイトルを掲げている。


 ラノベの標準から言うと、あっさりしたタイトルかもしれない。


 それはそれとして、そういうことで余裕がない。ああ、忙しい。

 こっちの「創作論」とか書いているし、近況ノートも毎日3本以上載せてるし……。


 自業自得・・・・という言葉を、己に送ろう。うん。ざまあみろ。


 で、②の金曜日と言う曜日だ。こいつがどうも時空研にとっては鬼門・・である。

 PVが伸びない。


 週末で夜更かしできるから、ラノベを読んでくれるんじゃない?

 そう最初は思っていた。どうやら違うらしい。


 終末が楽しみ、金曜の夜は自由だ。それはたぶん正しい。TGIF!

 しかし、人生いろいろ、読者もいろいろ。いろいろやりたいことがあるらしいのだ。


 飲みに行ったり、デートをしたり、買い物したり、TVを観たり、映画を観たり……。ぶっ通しでゲームに興じる人もいるでしょう。


 ラノベ読んでる暇なんかないよと。ぐすん。

 ウチでは金曜日のことを「Black Friday」と呼んでいる。金曜日は嫌いだ。


 それもあって、「うちのAI」更新日は火木土にしている。金曜日に投稿しても、見捨てられるんじゃないかと思って。


 ただ、ここまでやってきて投稿日で大切なのは「定期的スケジュールを守る」という部分だと思ってはいる。曜日はあまり関係ないのかなと。


 さて、③の新作ラッシュだ。


 これは時空研同様カクヨムコンに焦点を合わせた新作が、そろそろ出始めていると考える。カクヨムコンに出す作品を公開開始するタイミングとしては、


 a) 11月の下旬

 b) 12月1日

 c) 12月の中旬


 という3パターンが良く取りざたされる。


 a)は速めにスタートして読者を呼び、期間中にフォロワーと★が付きやすい状態にするため。

 b)は読者選考期間とびったりタイミングを合わせて、無駄なくポイントを稼ぐため。コンテストランキングに載るというターゲットもあると聞く。

 c)はa)とb)の「ラッシュ」を避け、落ち着いた頃に露出を得るため。


 それぞれ意味はある。今回はa)パターンにぶつかっているのであろうと。


 帰省ラッシュで混む高速道路みたいなもんだ。迂回できない以上諦めるしかない。

 しぶとく行こう。


 ◆ストックを貯めるための工夫(その2)


 前回、「計画的に執筆すべし」という当たり前の答えを書いたのだが、どんなもんだろう? 意外と意表を突かれた人もいるのではなかろうか。そうでなければ、執筆速度で悩む人がこんなにたくさんいるわけがないと思うのだ。


 執筆速度が遅いと悩む人は、自分がどのタイプかを考えた方が良いと思う。


 ①プロットをしっかり構築してから書き始めるタイプ。

 ②プロットはぼんやりしていて、書きながら「同時に構想を練る」タイプ。


「小説の書き方」とか「創作論」の本を読むと、②はダメよと書いてある。特に長編では迷走して行き詰ることが多いよと。


 確かにそうなのだろう。でも、「ちゃんとした作家」でもタイトルだけを決めて書き始めるという人もいる。


 下書き無しで切り絵ができる人みたいな感じ?

 そういうタイプならプロットにこだわる必要はないかもしれない。


 元に戻って、②の場合執筆速度は遅くなるだろう。ストーリーを考えながら書いているわけだからね。それでも早いという人はいるだろうが、例外だと思う。


 例外と自分を重ねるとしんどい。普通から始めたい。


 ②のタイプの人で執筆速度を早めたいというのであれば、答えは簡単だ。①のタイプに変えれば良い。事前にプロットを書きましょう。創作法の本を読もう。


 ただ、個人的には「ハリウッドの創作法」に飛びつくのは危険だと思っている。

 なぜか? 「規模が違い過ぎる」から。


 あっちは何100万ドルという興行収入を前提として人材を集め、期間と労力をつぎ込んでいるのだ。同じことを貧乏人が1人でやろうとすると、おそらく失速する。


 プロットを書いている段階で燃え尽きてしまう。


 それじゃあ本末転倒なので、「できる範囲でプロットを立てる」という構えで良いのじゃないか?


 何も無いよりは、1行プロットでもあった方がやりやすい。それは確実だ。


 戻りまして、①のタイプで執筆速度が遅いという人。「プロットを考えている時間を執筆時間に含めていないか」見直す必要がある。プロット構想時間まで含めてしまったら、時間が長くなるのは当たり前だ。「書き始めてからの時間」で考えた方が幸せになれると思う。


 それでも「純粋に書くスピードが遅い」という人は、それが自分のペースだと納得しよう。書きながら推敲をしているのかもしれない。それなら出来上がりの精度は他人より上のはずだし、書き直しの分まで含めればスピードにも問題ないかもしれない。


 自分のペースに合わせて、執筆計画を立てれば良いのだ。


 ◆ストックを持つための実践的な工夫


 こいつはウチで実際にやっているテクニックである。


「飯屋のせがれ」に導入している「次回の予告」システムは、ストックを持つきっかけとして有効である。


【700kPV突破!】「飯屋のせがれ、魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」

 https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346


 だって、最低でも次回分のエピソードが出来上がっていないと、「次回の予告」は入れられないから。


 ほら、もう1エピソード分のストックが持てたでしょう?


 つって、そのストックを生み出す努力が必要だって話なんだが、不思議なことにやれるのだ。


「ストック=余剰」を持とうと考えると書き進めるのが難しくても、「次回予告を入れるために」先の話を書こうと考えると、筆が進んでくれるのだ。


 人間気の持ち様だ。豚もおだてりゃ木に登る。そういうこと。



 信じるか、信じないかはあなた次第です。どーん!

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