血を分かちし君へ
綾波 宗水
第一夜にして最終夜
「もうすぐ彼氏の誕生日なんだけど、何あげれば喜ぶかな?」
その瞬間、僕の一日は待ちに待ったデート当日ではなくなった。言葉にするのもおぞましい、夢見た独身男の哀れな一日。それも二度目のデートでの彼女の爆弾発言である。つい先程までのときめきよ
「マグカップとかかな」
僕の名前は『ドラキュラ』。哀しいかな、僕が『ヴァンパイア』であることはほぼ誰も知らない。それはそれで良い。ただプライドが傷つけられるのは血に飢えるよりも苦しいことなのだ。
幼稚園児でも既に知っているだろうが、現代は身分制社会ではない。『伯爵』というタイトルを持っていることだけでなく、もはや昨今では伯爵という言葉そのものが死語になりつつある。伯爵であることにもはや価値などない。
むしろ、貰えもしないプレゼントを、顔も知らない男に、恋敵にすらなれない僕が、日常生活でも彼女のことを身近に感じられるという理由でマグカップをオススメしていること自体にプライドが崩壊する。片思いも自尊心も、崩れ去っても彼女には何の問題もないのだが。
きっともうずっと長い間、血を吸っていないせいだ。そうに違いない。
いつからだろう、マントを着るのが恥ずかしくなった。趣味としては嫌いじゃない。今でこそ、スーツをよく着ているが、モーニングやハイカラー、ステッキにハットやインバネスケープといったような時代錯誤な恰好は今世紀に入ってした試しがない。
だが、マントだけは、しばらくは身に付けていた。アイデンティティとまでは言わないけれど、もしこれを着なければ、僕は群衆の中の一人、サラリーマンかともすれば就活生にさえ埋もれてしまう。
彼らは僕と違って、日々一生懸命に生活しているが、一方で生き生きはしていない。ヴァンパイアであること、それは他でもない、血を吸うことに限る。血を吸わなくなった、マントも着ていない僕など、没落貴族どころか、妄想に憑りつかれたおひとり様。
彼女は首筋どころか肩まで露であったが、ついに次回の約束もせず送り届けただけだった。
スマホに表示されたニュースには、今年もこの時期限定のスイーツが発売・復活するとかなんとか。ハロウィンほど孤独な時はない。
かつてはクールだねと女性からもてはやされた僕だが、昨今ではむしろバカ騒ぎしているような彼らの方が社会的に求められている節がある。今やヴァンパイアは信仰の敵ではなく仮装対象か、さもなくば蚊やチュパカブラと同列。どれも刺されるまで存在は不確か。
告白さえできたなら。自己満足と言われればなるほど否定はできない。
けれど、いっそのこと死んでしまいたいような気さえしていた。それが、告白さえ許されないとなると、まるで勘違いであったかのように気が散っていく。冷めたのならばそれまでの恋、とよく言われるけれど、僕は感覚が告げている何かを見逃しはできなかった。きっと本当に生きられない状態に陥らないよう、脳が感情を封印してしまおうとしているのだと。
日本では海外と比べてかなりキリスト教徒は少ない。それ故、信仰心のない十字架など単なるバッテンで、何の痛みもないのだが、キリスト教とは神を信ずる一方で、同時的に悪魔をも信仰することとなる。その存在を認めるという意味で。民俗学的にはいざ知らず、僕にとって鬼は悪魔とは別物だ。なのでここではヴァンパイアという存在はそもそも迷信ですらない。
では天敵(字面の上では矛盾がありそうだが)はいないので、ヴァンパイアにとってはラーメンのニンニクくらいが厄介かと問われればそう簡単な話ではない。つまり、悪魔を容認していないのだから、自ずと魔力のようなものも半減する。僕の場合は、あくまで実体があるからその程度で済んだが、もはや昨今の日本では幽霊はにわかにささやかれるが、狐狸妖怪の類は絶滅に瀕している。4年前にとある城跡を訪れた折に、織豊時代の落ち武者をみたが、やはり幽霊・亡霊で、怨霊とまではもはやなれないらしかった。下剋上の当時にあって、会話をするもあまり爵位に尊敬が得られなかったのを覚えている。
そもそも領地を持たない伯爵などどうしようもない。ブルジョア階級の台頭した頃と同じで、貴族であることの意味を成していない。
夜風が寒々としつつある、ましてや今晩などは小雨も降っているとき、古城の暖炉とロウソク、そして生娘の血が何よりもわが身を温めてくれたものだが、四畳半のアパートに住まう塾講師という立場では、せいぜい読書くらいしか慰めるものはない。未婚の貴族女性が
僕の勤め先は予備校ではないので、基本的には夕方前、時には昼過ぎから業務は開始する。まぁ、平社員でなくなったら、朝から会議などもあるのだろうが。
英語・国語・社会を担当している。個別塾なのもあって、基本的には英語を教えることとなる。今は主に中学生、そして高校生が数名といったところだ。
そして今夜は高校2年の女子『
彼女は入塾して間もないが、なかなか真面目かつ不思議な魅力のある子。僕が言うと、ニュアンスが変わってきそうだが、どことなくお嬢様…………というよりお嬢さん風。天然で清楚。おっとり系と言えば何となくイメージがつくかも?
口数が少ない訳ではないが、活発という印象はない。落ち着ているけども冷静とは言い難い。少女と大人の間を今まさに行き来している、そんな彼女は、いつも制服のまま来る。
「先生の授業、いろいろ知れて楽しいです」
塾講師という身の上でこんなことを言うのもあれだが、僕自身は、塾というシステムに疑義を感じている。別に秀才だったわけではないけど、テキストを買って、問題を解くのに、塾という場は必要ない。分からなければ学校の先生にまずは聞くと良い。それが嫌なら、塾講師にも質問できるタイプじゃないはずだ。
なので、僕はテストでただちに必要かはひとまず置いておいて、読書で得た雑学を関連付けて披露している。もっぱら歴史や文化芸術にまつわることなど。
彼女には生き生きしてほしいのかもしれない。ヴァンパイアで良かったのは、満員電車に乗らないで済むこと。貴族社会がそうであったが、都会に住むのは社交のためであって、本邸のあるべき場所ではない。彼女にはこの日々変わろうとする受験産業と社会の被害者になってほしくはない。教養と題された1500円前後の書籍は暖を取るにしても余りあるほど書店に並んでいるが、いったい、自らを耕している者などどれだけ居るだろう。
教育とは暴力であるとする議論もあるらしい。しつけや体罰以前に。
これは最後の抵抗なのだろうか。もしそうなら、僕こそ、若紫さんを利用していると言えるんじゃないか?
素知らぬ顔で、彼女は授業開始2分前だというのに、ノートではなく塗り絵帳を開いている。若紫さんは、あまり大勢の人と接するのが好きでないらしい。だから、ではないが彼女の唯一といっても過言ではない趣味とは塗り絵だった。絵心はないとのことだが、手先が器用なのもあって、実に素早く、そして丁寧に特異なものへと仕上げてみせるのを幾度か目にした。
昼過ぎに逢った彼女も絵を趣味としている。そして僕はといえば、詩を詠むのが密かな楽しみ。創作を好んでいる人に惹かれるところがあることを、既に僕は気づかされている。
ところが、彼女は今日、髪をおろしていて、いつもみたく斜め後ろぎみから立っているけれども、彼女の首は隠されている。
僕が女性の首筋に牙をむけるのは、キスマークに近い意味合いがある。男女の関係に発展しそうになった時にのみ、高貴なヴァンパイアは血を吸う。
その点、先に思い当たったチュパカブラの如きは、羊であろうが何であろうが、ところかまわず。無作法だ………。なので、血管が太いといえども、手首などの一般に止血点と呼ばれる部位を噛むことは無い。それがマナー。ジャック・ザ・リッパーと同一視されるものならばご先祖様に顔向けできない。
だから、と関係づけるのは全くもって論理の飛躍だけれども、僕は女性のうなじに何ら惹かれはしない。むしろ嫌悪に近い感がある。隠されていることの神秘なのかな。
「せんせい?」
「あ、いや、面と向かって褒められたこと無かったから、ハハ」
彼女は文法を解説している時に見せるような、分かったのかどうか判別つきづらい表情を浮かべていた。換気のために開けている窓。彼女の座っている方からはきっと満月がのぼっているのだろう。今夜はテキストよりも、僕の顔か窓の方を向いていることが多い気がする。目が合う、というより、風に揺れる襟足を僕が気にしているせいなのだろうけれど。
撫でたくなるのを我慢して、僕は紅茶を飲む。彼女は珈琲の香りが苦手らしいので、元来、紅茶党なのもあって、近頃、塾で飲むのは紅茶か水と決めている。
ところで、ヴァンパイアは血しか飲めない訳ではない。つまり、血とは栄養素であり、人間でいうところの食物。一方で、水などには確かにミネラルなどもあろうが、水分補給であって、栄養素的側面はさほど期待していない。
それと同様で、己の糧になることはないが、飲めなくはない代物。血のワインなどもかつてはあったと聞いたことがあるので、カクテルとしてかなりストレートの血液であれば、混ぜ合わせて栄養にすることもできるはずだ。当然ながら、今僕が飲んでいるのも、濃い目の紅茶ではなく、血液をほんの数パーセントだが配合した特性ブレンド。彼女にあげることはできない代物。
「先生…………悩んだとき、どうすればいいですか」
ほんの一瞬だが、そこにいたのは年下の少女ではなかった。
勿論、それは錯覚でしかないものの、およそ女子高生というよりは、不治の病におかされたサナトリウムの乙女といったいたいけさが不思議と視覚に焼き付いている。
「何か悩みごとでも?」
「はい、まぁ」
「………勿論、問題によりけりだろうけど、むしろ解決しようとするんじゃなくて、紙に書くなり何なりして、一度、とことん悩んでみるのはどうかな」
「もう私悩んでます」
「悩みに向き合う、とか言ったら自己啓発っぽくて自分でも嫌だけど、そうじゃなくて、思ってることと考えていることの差っていうかな、不安に思っているのと、とことん悩むのは実は違っていると思うんだ。若紫さんも、同級生とかと比べてとにかくその問題を悩んで、研究してみたらどうかな。そしたら、解決するかどうかは重要でもないかもしれないよ」
「先生も悩むこと、あるんですね」
僕は時としてこういった風な論調で、ともすれば煙に巻こうとしているのではと疑われがちだ。けど、なぜか今はスッキリしていた。たとえば彼女は純朴そうに『そうしてみます、ありがとうございました』とは、ついぞ言わなかったというのに。きっと、そう言われていても、僕は信用していなかっただろう。
今まで、幸か不幸か、相談役になることは少なくなかった。それらに応じて、一般論とは違った、少しでも自分なりの答えというものを渡してきた。だけど、しばらくすれば、その相手はまたしても似通った悩みを抱えているのだった。彼らは僕の答えを持って帰ったかもしれないが、その解法までは受け取らなかった。
「悩むことも、人間の能力だと思うんだ。だから、悩める間は苦しいけれど、人間らしくもあるんじゃないかな」
「そうかもですね」
彼女の将来の夢は看護師だそうだ。
「お疲れさまです」
出勤も退勤も労いも、僕はそう言う。お疲れさまでした、という言葉はいささか無責任というか無関心に感じるからだ。相手はもしかするとこれから先が本番かもしれないのに、完結系の語尾はおかしい。これも詩情の一種か、いつも英文は翻訳ではなしに直訳してから考えるようにと言っている割には、いやに言葉が気にかかる性分だ。
コミュニケーションも苦手意識はない。だが、授業や仕事が終われば即帰宅。この頃は『コミュ障』であることもまた、他者との懸け橋になっているらしいが、一方で無駄にダラダラと話すのも、ある意味ではコミュ障だと思う。
僕にだって悩みはあるさ。
仕事を終えた開放感のせいで、思わず声に出しそうになった。彼女はどうだかしれないが、幾度と自殺を考えた事もある。しかし、僕は自ら死を選ぶ術を知らない。手段はいくつか聞いたことがあるが、あくまで伝聞であり、この身に実行しても安寧が得られる自信がない。
しかし、彼女は身体的な、それも精神に直結する問題を抱えていて、あくまでも男である僕には共感できるなどと口が裂けても言えない領域の苦痛に日々さいなまれている。彼女が彼女たるごとに、奥底から発せられる痛みは強烈なまでに増してゆき、そこで改めて女性であること、そして男性でないことに怒りと諦めを覚えるだろう。
うなじへの嫌悪など足元にも及ばない。なぜならば生死にかかわる場合、僕はいかに品のないその所へをも、錆びついた牙を立てるだろうから。
心では通えるものの、生物学的男女、そしてヴァンパイアとの差は、あくまでも社会的文脈において努力して変えてゆかねば、自然に垣根を超えるものではない。
彼女はその晩、貧血で倒れた。
塾はビルの二階にあるのだが、僕が帰ろうと階段にさしかかると、踊り場でうずくまっている女性がいたのだ。その人こそ、先に帰宅したはずの若紫さんで、僕は革靴であることなど忘れたように急いで駆け降りる。
無論、これは吸血によるものではない。今宵、僕の他にヴァンパイアがウロウロしていたとも思えない。いたにせよ、少なくとも彼らは末裔であり下郎。通り魔のような吸血能力はもはやないはず。
「せん、せい」
気絶はしていないらしい。僕の黒衣を利き手で弱々しく掴む。
外の風にあたった方がよかろうと思い、彼女を再び上へ連れゆくのではなく、そのまま降りて近くのベンチへ連れて行った。彼女をしばし一人にして、自販機へ走っている頃にようやく、僕は独占欲というものを不覚にも認識していた。他の人間に彼女を介抱させない。失恋の反動にすぎないはずが、真剣に水を彼女の唇へ注いでいるさなかに、じわじわと今度は僕の正気が薄れてゆくようだった。
「まだじっとしておいた方がいいよ」
それはある種、革命だった。
これまで、ひたすらに少女から血を吸ってきた僕が、およそ初めてだろうか、何かを注ぐこととなったのだ。
欲望がうずいている。しかし紳士としてあるまじき行為だけは避けたい。彼女との間に『ロマンス』がない限り、僕は。
「送っていこうか?」
「いや、もう大丈夫です」
「まだ顔色が」
「でも」
断るに断れない選択肢など悪魔の手先のすること。脆くなった牙を抑えなくては。僕はもう、血は吸わなくてもいいんだ。彼女を傷つけたくはない。
「…………駅まで」
後ろを通った二人組の男たちが、何やら陰口のような、嘲笑の雰囲気をして、合図を送り合っている。気づかないふりを僕はした。いや、何も言えなかった。
恥ずかしさといわれのないプライドへの攻撃が、一挙に僕を責め立てる。『トランシルヴァニア』を失ったときもこんな気持ちだった。不意に権利を奪い取られ、まるで勘違い野郎のように世間からほくそ笑まれる。
「行こう………!」
物の数にも入らない、チャラチャラしたフーテンなど無視すればいい。僕は『
すっかり運動らしい運動をしなくなったものだが、彼女を抱きかかえると、冬用の豪奢な毛布のような、ほどよい充実感とぬくもりとが両手におさまる。
夜こそ、僕の生きる世界。気質からして
けど、彼女までもひっくるめて笑われるいわれはない。
彼女の髪が夜風になびく。重力のしがらみは無いのか、その様子は星を渡るようでもあり、マントが風に翻るのを思い出させた。
再び彼女は眼を閉じ、僕に委ねているようだ。目のやり場に困るからだろう。
どうにでもなれ、と彼女を駐車場へ連れてきたが、もし残業している社員が不意にでも窓に近寄ったならば、おそらく僕は、今こそ社会的に死ぬこととなる。
たとえそれが人命救助であろうがなかろうが、打ち解けてこなかったのが、やはり揶揄の目を逃れることができなくさせる。
周りの人気者というのは、ひたすらに自分というものを浸透させているがために、誤解が消え、その役に徹しきれる。だから、人気は基本的には衰えない。
けど、僕みたいに人目を避けるような生活だと、人々は好き勝手に想像し、そして無関心でもあるからこそ、それ以上、訂正の余地がなくなる。
僕の方は僕で、余暇は詩なんてものを口ずさんでいるだけで、思いの丈を誰かに伝えることもなかった。僕の所業によってではなくて、僕の処遇によって『ヘルシング教授』は誕生したんだ。
「若紫…………
「そうですね」
力なく彼女は笑った。月光による陰影のせいか、彼女が哀し気にみえるのは?
そう思うと同時に、思い出した、この月光が、久方ぶりに僕の精力を高めたのかもしれないということを。今夜なら可能かもしれない、いや、今日こそそうすべきだ。
吸血を怠ったことで、ヴァンパイアの血はもはや薄れ、僕は一族からすれば既に人間と混同されるような存在だ。伯爵なんて
それでも、彼女より長く生きた者として、否、死ななかった者として、僕は塾講師という職責から彼女に知識を贈った。
彼女は今夜、いつになく不安で儚げな笑顔を返してくれた。彼女の身銭をきるように。
だから僕も男としてお返ししたい。告白する前にフラれて良かった。もし口に出していたならば、今夜の事は起こるはずも無く、そしてついに『ドラキュラ』としての人生は未練に終わったと思うから。
「ありがとうござ……」
駅の近くに止めた時、彼女はお礼を最後まで言うのをためらった。僕の顔にはどんな風に書いてあったのだろう。
「頑張ったね」
さいごまで僕は僕だ、頑張れという言葉は主義に反した。
「チクっとするよ」
僕は相伝の役割を終え、初めて血を逆流させた。牙の中が温かくなったのを感じ、開放感と、少しは罪悪感もあったけれど、それ以上に、間近にある彼女の肌が、ほのかにピンク色に近づいていったのを見た時の安堵は表現できそうにない。
本来、血を分けたならば、その相手はヴァンパイアとなる。だけども、既にその機能を失いつつある僕の血に、そのような魔力は存在しないだろう。
「これでもう、貧血で苦しむことはない、はず」
この世で僕の正体を明かしたのは、彼女が最初で最後。
「―――先生、また塗り絵見てくれますか」
彼女はもう子どもじゃない。詳細に理解はできずとも、事のいっさいを納得できる知能がある。女性はその点、いかなる男性よりも優れている。
潤んだ彼女の瞳には、吸い込まれそうな僕が映っている。
「怜さん、君を大切に思ってるよ」
自尊心も何もかも破壊された長い一日。そして、永遠に血にかけて彼女を誇らしく感じた瞬間。
「ボク、先生のこと、好き………!」
彼女がどうしてボクっ娘ヴァンパイアになったのかも、永遠の謎である。彼女もまた、新たな道を歩んでゆくんだろうな。少女の祈りは人智を越える。
血を分かちし君へ 綾波 宗水 @Ayanami4869
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