第5話 ずっと伝えたかった
僕は、いつも青葉に助けられてばかりだった。
そんな自分がずっと嫌で。でもこんな自分にしかなれなかった。
だから、せめて青葉の前では誇れる自分でありたかった。
だから僕はずっと君のために頑張ってきた。
これは今も、これからも、これまでも、絶対に変わらない事実。
ただ。
今、青葉に自分の思いを伝えるということは、良くも悪くもこれまでの関係ではいられない。だから正直僕は怖い。でも。君に伝えないといけないと本能が告げている。
「なぜ今なのか?」
そんなことはわからない。でも、僕は君に告げるんだ。
心を奮い立たせて君に言う。
「僕は、初めて会った時から青葉が好きだ。付き合ってほしい。」
この一言が僕にとって精いっぱいの告白だった。
拝啓、あの夜を乗り越えられなかった者たちへ @Cassiopeia_Cassiopeia
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。拝啓、あの夜を乗り越えられなかった者たちへの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます