GHOST CALL②

 6-1

 Etsi Deus non daretur

 →ラテン語で「たとえ神がいなくとも」。


 6-3

「ああ神よ願わくは汝の仁徳によりて我をあわれみ…」

 →“免罪詩”といわれる、旧約聖書『詩篇』第51篇の文語訳。


 6-4

緑の島エイラ

 →アイルランドの美称。


泣き女バンシー

 →アイルランドの妖精。死期が迫っている人の前に、泣きながら屍衣を洗う姿で現れる。バンシーが現れる家は良家とされることが多い。


 6-5

「しかし今日も明日も、…」

 →『ルカによる福音書』第13章33節


 7-1

「悔悛する前のマグダラのマリア」

 →マグダラのマリアは新約聖書に出てくる人物で、イエスに出逢い悔い改める“前”は娼婦(だった)とされる。


は天国へ行く、悪いはどこへでも行く」

 →Good girls go to heaven, bad girls go everywhere.

「従順な女は天国へ行くが、生意気な女はどこへでも行ける」。

 ドイツの心理学者ウーテ・エアハルトの言葉。

 世界売春婦会議でこのロゴTシャツを着ている人がいたらしい。


 7-2

貴婦人コルテジアーナ(と呼ばれる女)たち」

 →直訳するとイタリア語で「宮廷の女」だが、高級娼婦を指す。


「太陽の下に新しいものなし」

 →旧約聖書『伝道の書』第1章9節


 8-5

「荒野で呼ぶ声」

 →『マタイによる福音書』第3章3節

「荒野で呼ばわる者の声がする、/『主の道を備えよ、/その道筋をまっすぐにせよ』」より。

 ここで叫んでいるのはイエスに洗礼を授けたバプテスマのヨハネ。

 英語表現では一般的に、世の中に容れられないまま改革を推進する、また自分が正しいと信じることを、どのような犠牲を払っても、相手が聞く耳を持たなくても表明し続ける人のことを指す。

 単に“つぶやきツイート”と“叫びクライング”にひっかけているだけで、クリスが、声がでかくて厳格なフランチェスキーニ司教に対して何か含むところがある…わけではない、と思う。


 9-4

歯の妖精トゥース・フェアリー

 →子供が抜けた乳歯を枕の下においておくと、それとひきかえにお金をおいていってくれるとされる妖精。もちろん想像上の存在。


 10-1

「天の下のすべての事には」

 →旧約聖書『伝道の書』第3章1節

あめが下のすべての事には季節があり、

 すべてのわざには時がある。」より。


 10-2

「主のなされることはすべて時にかなって美しい」

 →旧約聖書『伝道の書』第3章11節

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