GHOST CALL①
諸般の事情により、完結前に注釈をあげることにしました。
というのも、まだ話の半分もいかない時点でⅣの章数をオーバーすることが確定したので、こりゃあ最後にアップしても読む方も大変(というか覚えていない)だろうし、書く方も大変(あれ、これ入れたっけ?)なので、五章ごとに入れることにしました。
もちろんいつ読んでも、読んでも読まなくても大丈夫…っていうか、この
ええ…でも本当に古典というか、「足長おじさん」がどこからきてるのかとか、「ビル・ゲイツ」(マイクロソフトの創業者)がIT事業以外に何してるのかとか常識的(?)なことは入れていないんですけど…入れたほうがいいのか?? もし「事細かに入れたほうがいい!」という方がいらっしゃいましたらコメント欄に残して頂ければ…。
1-1
「狼は小羊とともにやどり」
→旧約聖書『イザヤ書』第11章6節
「おおかみは小羊と共にやどり、……小さいわらべに導かれ」より。
1-2
「イエス・キリストってやつは何千人だかにパンと魚を配ることができた」
→イエスが、集まってきた「女と子供とを除いて、おおよそ五千人」の群衆に、「パン五つと
ディーンは聖書を読んでいないので、話に聞いたか、ご飯系エピソードだから覚えているんでしょう。
1-3
「人間に望みをかけるのは間違いだ…」
→「人間に期待をかけてはならない。人間に多くを望むのは間違いである。人間はみな神と違って、取るために生きているのであって与えるために生きているのではないのだから」。
ロシアの小説家・劇作家マキシム・ゴーリキーの言葉。
「私を泥棒呼ばわりして手袋を受け取りたいのか」
→手袋、昔は
「悪人にはどんな悪行も可能だと信じない限り正直者に安全はない」
→18世紀イギリスの政治家エドマンド・バークの『フランス革命の考察』より。
2-1
「...Shall Reap The Whirlwind」
→They that sow the wind shall reap the whirlwind.
“風を撒く者は嵐を刈り取る”
旧約聖書『ホセア書』第8章7節に由来する諺。悪事を働いた結果が何倍もの災難となって本人に降りかかってくることのたとえ。
Ⅳの8章タイトルの後半部分の英訳。ちなみに欧米では犬は風を呼ぶ動物で、猫は雨を呼ぶ動物とされている。
2-3
「ほかにも血液から作られてるものがある」
→この時の私のメモ:「
いや
あと母乳も血液から作られています。
「その日の苦労はその日だけでじゅうぶんだ、明日は明日でなんとかなる」
→『マタイによる福音書』第6章34節
「あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。」のことを言っている。
聖人の家に奉公する女中だ…。
「ジジイの
→cockには「(水道、樽などの)栓」と、俗語で「陰茎」の両方の意味がある。
ディーンがこういう猥褻語を使うのは男兄弟の中で育ったから…ということにしておいてください。
3-1
「10-11:Dog Case」
→
「あいつホントはアイルランド人じゃなくてスコットランド人なんじゃねえの」
→スコットランド人のイメージは「ケチ」。
ちなみにアイルランド人男性のステレオタイプは「大酒飲み」。なのでⅣの2章でニックは「私は酒乱じゃない」と弁明している。
3-2
「暗闇では猫はみんな灰色」
→All cats are gray in the dark.
ある条件の下では物事の区別は無用になる。暗に、女性と一夜を共にするときには美醜は問題にならない、という意味でも使われる。
「カトリック教会には前科がある」
→2002年のボストンでの新聞報道をきっかけに明るみに出た、聖職者からの性的虐待事件のことを言っている。〈神慈悲〉Ⅰからずーっとこのネタ引きずってきてますが。
5-1
「ああ、信仰の薄い者たちよ、…天の父はこれらのものがことごとくあなたがたに必要であることをご存知である――求めよ、さらば与えられん」
→『マタイによる福音書』第6章30-32節、第7章7節より。
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