音楽百夜出来るかな? 第十夜

 男の独断と偏見でお送りする、『青春と音楽』の世界。

 メジャーなものからマイナーなものまで…。

 さてさて、皆さんどこまでご存知ですかぁ?


 今夜は、コインの裏と表のような二人の男性ボーカルをご紹介します。

 まず、二人の名前をご紹介しておきましょう。

 ① 安部 恭弘 

 ② 稲垣 潤一


 一応アイウエオ順ですね。

 さてこの二人は、スリリングthrillingで、タイトtightで、アーバンurbanな曲を歌い上げていた人物です。


 ところで、個人の偏見でこれらの文字を解釈してみたのですが…。

 スリリングthrillingとは、楽曲のテンポが”小気味よく耳に響く!”といった感じでしょう。

 タイトtightとは、大人の恋 (ほぼほぼアウトなんです)を歌い上げていく、虚しさ、切なさが”胸を締め付ける”感じでしょう。

 → 大体の歌詞が女々しいことこの上なしですがw

 アーバンurbanとは、電子楽器と大勢のバンドマンで、無味乾燥な曲を奏でる雰囲気が都会的な感じなのでしょう。

 → おそらく80年代の底流となっている「都市音楽」を指しているような気がします。


 閑話休題それは、さておき

 それでは、曲調などに違いが有るにも関わらず、なんとなくコインの表裏のような二人の楽曲を見てみましょう。


 ◆ 女々し過ぎる悲恋歌

 ① Rainy Day Girl

 結婚してしまった元彼女に声をかけ、冴えない歌手をやっているという告白をするという歌。

 バラード調のほのぼのとした楽曲なのだが、歌詞がねぇ…なのです。


 ② バチェラーガール / ブルージンピエロ

 大人の女性に甘えるどうしようもないダメ男の歌。

 たまぁ~に聞くと、どっちがどっちだったか迷う楽曲です。

 まぁ、歌詞の内容に曲調、演奏に使う楽器群まで似たりよったりなものだから…。


 ◆ 爽やかな失恋歌

 ① DOUBLE IMAGINATION

 テンポが小気味よい楽曲で、本当に街中で何の気無しに別れていくカップルを思わせます。

 うん、これこそ80年代のアーバンな雰囲気が出ていますねぇ。


 ② 夏のクラクション / 君のためにバラードを

 片や夏の名残惜しさに重なる失恋の味わいを、片や結婚披露宴で歌っちまいそうな楽曲たちです。

 どうも、稲垣さんって、こんな感じの曲構成が多いんですよねぇ。

 でも、心揺り動かされる歌声と楽曲なんですよねぇ。


 ◆ 女々しい男の恋愛歌

 ① STILL Ⅰ LOVE YOU

 あいも変わらずダメ男が、必至に口説きにかかっている楽曲です。

 曲調は耳障りが良いんですけどねぇ…歌詞の内容が楽曲イメージと乖離していると言いますか…。

 まぁ、その矛盾点を昇華している所がすんごいんですけどね。


 ② 時を越えて / 心からオネスティー

 稲垣さんの楽曲の中では、珍しい『悲恋』でも『失恋』でもない曲たちです。

 これから、恋愛に向かって歩み始めようとしている曲なんですよねぇ。

 遠距離恋愛感もあるし、プロポーズっぽいところもあったり…恋愛って忙しいものですよね。


 ◆ 男が引っ張る恋愛歌

 ① We Got It

 安倍さんのデビュー曲だそうです。

 う~~ん、硬派でかっこいい楽曲なんですよねぇ、これ。

 …なんで、軟派な失恋歌手になっちゃうかなぁ?という声が聞こえそうなほど、他の曲とはギャップがあります。


 ② クリスマスキャロルの頃には

「ホームワーク」というドラマの主題歌に抜擢された曲です。

 いわゆるも絡んでヒットしましたし、クリスマスの時期には耳にする人も多いのではないでしょうか?

 振られっぱなしの歌ばかり回ってくる稲垣さんには、珍しい楽曲の一つです。


 お・ま・け

 実は、二人が同じ楽曲を歌い上げているんですよねぇ。

 ◇ ロングバージョン

 歌詞も楽曲も全く同じ…なんですけど、ボーカルと構成楽器が変わると、ここまで違うものかと思ってしまいます。

 でも、そこはコインの表裏のような二人。

 どちらが好みかも含め、楽しんでみてはいかがでしょうか?



 以上、第十夜は二名の歌手、そして12曲をご案内しましたが、如何だったでしょうか?

 皆さんも是非、自分の好きな歌手をウンチクしてみませんか?

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男の戯れ言 たんぜべ なた。 @nabedon2022

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