回想317番
@My_Life_Of_Music
第1話
恐竜が来る!恐竜アタマの奴が来る!バンバン!バンバン!ジンジンジンジン!ガオー!ガオー! !!!!!!!!! !!! !!!!! !! !! !
!! !!!! !顔! !!! サスティナブルだにゃぁ。
スネアドラムを蹴れ、小鳥のさえずりで鼓膜を揺らせ、バスクチーズのカケラを食もう。ハムスターが滑車を回す。僕は頭を振る。風を感じる。
夕焼け空を見上げながらペダルを漕(BGM:BADBADNOTGOOD BBNG2 執筆時)ぐ足が、足が嵌まるサンダルの上の方が、つまり僕の足の裏の表面が汗でぐしょぐしょになっててサンダルが滑って脱げそうでサンダルはペダルを漕いでるけどサンダルは滑ってペダルは滑り落ちそうだから慎重にでも力強く踏み込む。彼の頭の中にあるのはいわゆる夕方アニメの再放送の回想で、それは今から見るはずの話だけれども彼は既に話の内容もセリフも次の話の展開も全部知っているんだ。
「危ないから気を付けて行こう」
彼の注意は皮肉にもその行為のせいで彼の運転そのものを危険に晒すのだ。まだ少年の彼には自己の保身と他者への配慮の区別が付いていないのである。
彼は足元を一瞬チラリと見る。汗でぬるぬるした感触のサンダルが脱げないように、脱げないか心配で一応確認したのだ。彼はすぐに正面を向いた。速く、早く、安全で、カッコイイ・・・。彼のメは輝く。
すれ違う女性
彼女は前方を睨む。汗だくの自転車に乗った少年を、ぶつからないか心配でじっと伺ったのだ。彼はフラフラと目線を泳がせ猛スピードで走ってくる。速い、危ない。彼女は強ばる。
青空を飛ぶ鳥の気持ちは、、、私には分からない。だからいつも、森で一番高い木には分かるのかなと思う。
もしもし木さん、あなたは背がとても高いですね。
木さん、ボクはとても小さいでしょう。
木さん、そこから鳥は見えますか?
そうです、小さくて真っ白なヤツです。
あの高さだともうボクの散弾じゃあ届かないんですよ。
ええ、見えますか。とても綺麗でしょう。
次はいつあなたに止まりますか。小鳥さんに聞いてみて下さい。
うん、ありがとう。
ありがとう。ありがとう。感謝だ感謝。ぼくも小鳥と飛ぶよ。
「ちぇ、ジュースもう無いじゃん。」
もう始まる!少年が駆ける。
回想317番 @My_Life_Of_Music
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます