漢王、関中を奪還す、王陵と母
ここにおいて漢王は大いに喜び、みずからも韓信をえることがおそかったとおもいました。ついに韓信の計を
蕭何を留めて
八月、漢王は韓信の計をもちい、兵を引いて故道より出でて、
注によると、その不備を
雍王の
漢王はついに雍の地を定め、東に
將軍・
王陵とは、もと沛の人でした。もともとは県の豪傑であり、漢王がいやしいときは、陵に兄事していました。
陵は
漢王が関中に還り項羽を攻めるにおよび、陵はそこで兵をもって漢に屬しました。
項羽は陵の母を略取して軍中に置き、陵の使いがいたれば、そこで東をむいて陵の母を坐らせ、それで王陵を招こうとしました。
陵の母はすでにひそかに使者を送り、泣いて申しました。
「老妾(母)のために(王)陵に語れ、謹んで漢王につかえよと。漢王は、長者なり、老妾の故をもって、二心を持つことなかれ。妾は死をもって使者を送らん。」
ついに剣に伏して死にました。
項王は怒り、陵の母を
項王はもとの
漢は
「漢王は職を失い、関中をえんと欲しているのです、約のようであればすぐさま止まります、あえて東しません。」
また齊、梁のそむくことをもって書を項王につかわして申しました。
「齊は趙とならびに楚を滅ぼそうとしています。」
楚はこのために西へいく意がなく、そして北に齊を擊ちました。
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