韓信、項羽の人となりを説く
「今、東にむかい權を天下に爭うのは、まさに
漢王はおっしゃいました。
「
韓信は申し上げました。
「大王がみずからはかられますに、
漢王は默然たることやや久しくして、おっしゃいました。
「
韓信は再拜して賀して申しあげました。
「これ信もまた大王はしかずとなすのです。そうではありますが臣はかつて項王につかえました、請いますに、項王の人となりをいわせていただきます。
項王が
項王の人をみることは恭敬にして慈愛、言語は
人をして功があって封爵にあてしむにいたっては、印が
項王は天下に霸となり諸侯を臣とすといえども、関中におらずして
諸侯は項王が義帝を
項王の過ぎるところは
今、大王がまことによくその道にかえり、天下の武・勇を任ずれば、どこに誅せないでしょうか!天下の城邑をもって功臣を封じれば、どこが服さないでしょうか!義兵をもって東帰を思うの士をしたがえれば、どこに散しない敵がありましょう!
かつ三秦の王は秦將となり、秦の子弟を
今、楚は強く威をもってこの三人を王とするも、秦民に(王を)愛するものはないのです。
大王が
諸侯の約において、大王はまさに関中王たるべきでした、関中の民はみなこれを知っております。大王は職を失いて漢中に入られ、秦民に恨まないものはないのです。今、大王が舉兵して東すれば、三秦は檄を伝えて定めることができるのです。」
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