蕭何の諫言、漢王、國につく
みなが項羽を伐てという中で、
その前に蕭何という人について少し触れておきます。
蕭何という人は、
漢王(漢・高祖)が
秦の
郡の卒史、書佐はそれぞれ十名ほどいたと注は言っていますが、郡内の二、三十名の官僚の中でトップの評価をえた、ということになるのでしょうか。
秦の御史は言を入れて何を
高祖が起って沛公となると、何はつねに丞となって庶事を督しました。
咸陽において圖籍を守ったのは先にみたところです。
その蕭何が諫言しました。
「漢中に王たるの惡といえども、なお死するよりは
漢王はおっしゃいました。
「どうしてか死ぬというのだ?」
何は申しました。
「今、衆(兵数)はしかない(
周書(『書経』の篇名)に申しております、『天予(天与)を取らなければ、かえってその
そう、よく一人の下に
臣は、大王が漢中に王となり、その民を養いそして賢人をまねき、巴、蜀を收用し、還って三秦を定め、天下を圖(図)ることができるのを願います。」
漢王はおっしゃいました。
「善し。」
そしてついに國に就かれ、蕭何を丞相とされました。
また漢王は王となると、
漢王もまたそこで張良をして項伯に厚くつかわされて、漢中の地を請われました。項羽はこれを許しました。
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