鴻門の会(中)
項羽は剣を
「客よ、何するものだ?」
張良が申しました。
「沛公の
項羽がいいました。
「
そこで
項羽がいいました。
「これに
そこで一つの
樊噲はその盾を地にくつがえし、
項羽がいいました。
「壯士よ、また飲むことができるか?(能復飲乎?)」
樊噲は申しました。
「臣は死すら避けません、卮酒がどうして辞するにたりましょう!
それ秦王には虎狼の心がありました、人を殺すことは舉げることができないようで、人を刑することは
天下はみな秦にそむきました。
『先に秦を破り咸陽に入るものはこれ(秦、関中)に王とす』
今、沛公はさきに秦を破って咸陽に入り、
もと將をつかわして關を守ったのは、他の盜(反乱軍)の出入と非常とに備えてです。
勞苦して功の高きことこのようであったのに、いまだ封侯の賞はあらず、かえって
項羽はいまだそれには
「坐れ。」
樊噲は張良にしたがって坐りました。
坐ること
沛公がすでに出でて、項羽は都尉の
沛公はおっしゃいました。
「今は出でたが、いまだ辞していない。これをどうしよう?(為之柰何?)」
樊噲が申しました。
「大行はこまかい謹しみをかえりみず、大禮は小さな
ここにおいてついに去りました。そして張良をして留まって
張良は問うて申しました。
「將軍が來れば何をかとらん?(どういたしましょう?)」
沛公はおっしゃいました。
「我は白璧(白い玉・宝石)を一
張良は申しました。
「謹しんでうけたまわりました。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます