項伯、夜、張良を訪ねる
「もとよりしかざるなり(相手にならない)。まさにこの事態をどうするべきだろう?」
「請いますに、往きて
沛公はおっしゃいました。
「君はどうして項伯と
張良は申しました。
「秦の時、臣と游びましたが、かつて彼が人を殺したことがあります、臣がこれを
沛公はおっしゃいました。
「君とどちらが
張良は申しました。
「臣より年長でございます。」
沛公はおっしゃいました。
「君よ、我がために呼び入れよ、吾れ、これ(項伯)に
張良は出でて、固く項伯を
張良は不思議な人物です、敵の軍に、夜間忍び込んでまで救おうとする友がいたわけです、しかもそれによって、沛公を救おうとしています。そしてこの人の手の中に、沛公の運命はあったのです。
項伯はそこで沛公に入見しました。沛公は
「吾れが關に入るや、
日夜、將軍のいたるを望みました、どうしてあえてそむきましょうや!願わくは
項伯は許諾し、沛公にいって申しました。
「
沛公はおっしゃいました。
「
ここに項伯はまた夜を去り、軍中にいたり、つぶさに沛公のことを言って項羽にしらせました。
沛公の言によって申しました。
「沛公が先に関中を破らなければ、公はどうしてあえて入れたでしょうか!今、人に大功が有ってこれを
項羽は許諾しました。
沛公は旦日(次の日)、百餘騎をしたがえて項羽に鴻門に來見し、謝しておっしゃいました。
「臣は將軍と力をあわせて秦を攻め、將軍は
項羽はいいました。
「それは沛公の
項羽はそこで沛公を留めてともに飲みました。
有名な「鴻門の会」がはじまります。
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