二世皇帝、哀願す、趙高の死
二世皇帝は
「丞相(
閻樂は申しました。
「不可である」
二世皇帝は申されました。
「吾れは一郡をえて王となることを願いたい。」
しかし許されませんでした。
また申されました。
「願わくば萬戸侯となりたい。」
これも許されませんでした。
二世皇帝は申されました。
「願わくば妻子と
閻樂は申しました。
「臣は命を丞相より受けており、天下のために足下を
閻樂はその兵をさしまねいて進みました。
二世皇帝は自殺しました。
閻樂は帰って趙高に報じました。
趙高はそこでことごとく諸大臣、公子を召し、二世皇帝を誅したさまを告げました。そして申しました。
「秦はもと王國であった。始皇帝が天下に君となられ、そのために帝を称した。今、六國はまた自立し、秦の地はますます小さくなっている。そこで空名で帝としている、不可である。よろしく王としてもとのようにする、それがいいだろう」
そこで二世の兄の子である公子・
九月になりました。
趙高は
子嬰はその子・二人とはかって申しました。
「丞相・趙高は二世を
我は趙高が楚と約して、秦の宗室を滅して關中(関中)に王たらんとしていると聞く。
今、我を
趙高は人をして子嬰にしばしば
「
子嬰はついに趙高を
秦は
また秦軍と
またその北に戰い、大いに秦軍をやぶりました。
勝ちに乘じ、ついに秦軍をやぶりました。
冬、十月になりました。
沛公は
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